こけし日記

「読む」にまつわる日記

名前のない関係 『スーベニア』しまおまほ

しまおまほさん『スーベニア』を読みました。 しまおまほさんというと、祖父母は島尾敏雄と島尾ミホ、両親は写真家の潮田登久子と島尾伸三というクリエイター一家。高校生の頃『女子高生ゴリ子』や『しまおまほのひとりオリーブ調査隊』とか大好きでした!だ…

普通を壊すための思考と実践の軌跡 『愛と家族を探して』佐々木ののか

佐々木ののかさんの『愛と家族を探して』を読みました。 この本は、佐々木さん自分の家族についてや恋愛についての体験を語りながら、それと呼応するように、さまざまな家族にインタビューを重ねるというもの。ノンフィクションとか、あるテーマにそって客観…

メールのやり取りをのぞかせてもらってるような 青山ゆみこ、牟田都子、村井理子『あんぱんジャムパンクリームパン』

青山ゆみこさん、牟田都子さん、村井理子さんの『あんぱんジャムパンクリームパン』を読みました。ライターの青山さん、校正者の牟田さん、翻訳者の村井さんによる往復?3人だから交換かな?の書簡集です。 緊急事態宣言中に亜紀書房のサイトで連載されてい…

一言で面白いと済ませるにはもったいないお話が20篇も収録 藤野可織『来世の記憶』

藤野可織さんの『来世の記憶』を読みました。 この本には20篇の短編が収められています。どれから読もうか迷ってしまうので、パラパラめくってタイトルが面白そうなものから少しずつ読んでみました。どれもそれほど長くないので、電車の中や夜寝る前に読むの…

わたしの服いいでしょ!と言いたくなる はらだ有彩『百女百様』

はらだ有彩さんの『百女百様』を読みました。はらださんはイラストも文章も書くテキストレーター! これは服についての本、といってもファッションブックではありません。特徴はなんといっても常にジャッジに晒されがちな女性の服装に対して、はらださんがま…

疲れた心にじんわり染みる 餅井アンナ『へんしん不要』

餅井アンナさんの『へんしん不要』を読みました。「へんしん」は「変身」じゃなくて、「返信」の方。お返事不要のお手紙ということですが、誰に宛てて書いたものでしょう。 本はタバブックスのウェブサイトで連載されているものを書籍化したもので、 餅井さ…

歌謡曲って面白そう! 町あかり『町あかりの昭和歌謡曲ガイド』

町あかりさんの『昭和歌謡曲ガイド』を読みました。 町あかりさんは1991年生まれだけど歌謡曲にハマって、現在はシンガーソングライターとして活動しておられるそう。この本はそんな町あかりさんの歌謡曲愛をガイドさん風に「ドヤ顔!」「エモい歌詞!」とい…

女4人暮らしの家事にシビれる!あこがれるゥ! 藤谷千明『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』

藤谷千明さんの『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』を読みました。 さまざまな分野のオタクの女性4人が、生活費を削減しつつ快適な暮らしを実現するために、一緒に一軒家に住むという本。あんまり女性がハマるオタクカルチャーとか女性のオタクのコミュ…

夜の孤独の中で自分と対話するような 青木真兵・青木海青子『山學ノオト』

青木真兵さんと青木海青子さんの『山學ノオト』を読みました。 前に『彼岸の図書館』という本に対談を載せてもらいました。 これは奈良県の東吉野村で私設図書館を営む青木真兵さんと青木海青子さんの本で、いろんな人との対話が載っています。 『山學ノオト…

「ひとり」の価値を思い出させてくれる一冊 アサノタカオ『読むことの風』

アサノタカオさんの『読むことの風』を読みました。 www.saudadebooks.com 本には2000年代始めからアサノさんが住んだり旅をしたブラジル 、アフリカ、日本各地といったさまざまな土地で書かれたたくさんの言葉が収められている。 アサノさんは編集者をしな…

『よい移民』書評掲載

ぼちぼちですが、『よい移民』の書評が出始めてうれしいです。『よい移民』がどんな本かについてはこちら。 kokeshiwabuki.hatenablog.com 9月14日『日経新聞』掲載 9月22日『信濃毎日新聞』掲載評者はノンフィクションライターの川内有緒さん。 ※こち…

『彼岸の図書館』に対談が掲載されます

奈良の東吉野村でルチャリブロという私設図書館をやっている青木真兵さんと青木海青子さんというご夫婦がいます。青木さんは毎週水曜日にインターネットでオムライスラヂオというポッドキャストを配信したり、奈良の本屋とほんやルチャリブロでゲストを呼ん…

民俗学者・畑中章宏さんが『天気の子』を読み解く記事を書きました

いつも書いている『朝日新聞』読書サイト「好書好日」で、民俗学者・畑中章宏さん(@akirevolution)が『天気の子』を読み解く記事を書きました。 帆高はどうして海から来たの?新海誠監督の故郷・長野に伝わるある神話がインスピレーションの元では?そして…

企画・編集した本 『よい移民』ニケシュ・シュクラ編・栢木清吾訳(創元社)

7月末に創元社から『よい移民』という本が出ました。 イギリスの移民の子どもたちである、黒人やアジア系、東アジア系のクリエイター21人による、自分たちの体験を綴ったエッセイ集です。翻訳者は神戸大の栢木清吾さん。装丁は加藤賢一さんです。 2016年に…

写真家の平野愛さんと、Calo Bookshop & Cafeに行きました

いつも書いている『朝日新聞』の読書サイト「好書好日」で、平野愛さんと大阪の肥後橋にあるCalo Bookshop & Cafeに行きました。この機会にプロフィール写真も撮っていただきました。book.asahi.com平野さんは、いろんな人と本屋さんに行く「私を本屋に連れ…

2019年のイベント予定

明けましておめでとうございます。今のところ決まっている2019年の予定です。 終了しました ・1/20 文学フリマ京都「かぞくって、なんだろう展?」【か-4】で出店 @京都 みやこめっせ公式パンフレットを売ります。作家の佐々木ののかさん、研究者の蔦屋匠さ…

2018年の5冊

2018年もいろいろ読んだ。2018年の新刊中心、Twitter等に感想書いたものをまとめてみました。順不同、敬称略でお届けします。・八九六四/安田峰俊ダントツで面白かった。天安門事件の関係者60人以上に10年以上かけて聞き取りしたルポ。カナダにいた時、天安…

わたしはこのメディアに載った! 2018年

忘れる前に、今年載ったメディアもまとめておきます。ちなみにこのパフェは三輪舎の中岡さんにごちそうしてもらいました。中岡さんありがとう。・『読売新聞』2月7日 サンヤツ広告に掲載されました。 ・『山口新聞』3月7日 暮らしの広場で、「家族の形に正解…

わたしはこのイベントに出た! 2018年

2018年は『愛と家事』という本が出ていろんなトークイベントに呼んでもらった『愛と家事』関連 ・1/30@東京(荻窪)「ガレット&ソックス aruiteru あるいてる」日々を書き連ねること、そしてそれらを形にして残すこと出演:佐々木ののか×太田 明日香×櫨畑(…

わたしはこの仕事をした! 2018年

今年も終わっちゃうな〜。やった仕事は1、本が2冊出た初めて一冊まるまる書いた。帯は敬愛する植本一子さん。 www.sogensha.co.jp先日韓国の出版社Innodigm Booksさんから韓国版が出ました。タイトルは『愛という名前のあらゆる関係にくたびれたあなたに』…

【告知】「りっすん」に記事を書きました

はたらく女性の深呼吸マガジン「りっすん」に 遅れて来た反抗期を終えて感じた「ほんとうの自立」という記事を書きました。 愛と家事の「遅れて来た反抗期」の後日談です。 www.e-aidem.com よかったら読んでくださいね〜。

フェミニストマガジンのある国・ない国(Vancouver A to Z[F:Feminist magazine])

Twitterでこんな話題を見た。ある経済誌で、編集者が勧めるオススメ本という特集で、編集者の男女比が6:1であるということを批判的に書いたツイートがあって、 https://twitter.com/akaifusen/status/1026424580011745283 リプライでないものを拾っていい…

著書が出ます(『愛と家事』創元社)

2/3追記本が出ました。第一弾イベントレポートはこちらです。 yagakusha.hatenablog.com 以前、夜学舎名義で作った『愛と家事』が創元社から書籍として出版されることになりました。yagakusha.thebase.in オリジナル版に加えて「わたしの故郷」、「遅れて来…

カズオ・イシグロさんのノーベル賞受賞について思うこと

カズオイシグロさんのノーベル賞受賞が話題になっている。 そんな中で、彼を何人作家ととらえるか、とか、彼の文学を何文学としてとらえるか、という話題をちらほら見かける。イシグロさんは5歳の時にイギリスに移住して、英語で文学を書いている移民の作家…

日本のフロンティアはどこだ

この間『縮小ニッポンの衝撃』という本を読んで気分が暗くなってしまった。人は減るし金はないし、あんまり未来に希望が持てない。90年代はまだイケイケな雰囲気があったけど、2000年に入ってから社会にどんどんそういう雰囲気がなくなってきている感じがす…

『仕事文脈』vol.10「Don't work too hard」に原稿を書きました

「バンクーバーと仕事」を連載している雑誌『仕事文脈』の10号が出ます。 5/7に東京文学フリマで先行発売だそうです。今回のテーマは「Don’t work too hard」で「一生懸命働かないこと」がテーマだそうです。なんとうれしいことに、この記事がきっかけだった…

家族2.0

カナダにいると、家族とか男女交際についての考えが違っていて、ここ数年日本でわたしが悩んでいたことが全部吹き飛んで、なんだかばからしくなる。 例えば離婚。わたしは初婚の際、2年で離婚したので自分が配偶者を選ぶ目がなかったことを後悔したり、離婚…

2017年の心がけ

2016年のまとめに引き続き、今年の心がけについて。 kokeshiwabuki.hatenablog.com 1、語学やれば伸びるとわかったので、レアジョブは続けたい。文法は大学受験でやったからもういいかと思っていたけど、しゃべっていると自分は文章の組み立てが下手だとわ…

Don't work too hard(『仕事文脈』9号「バンクーバーと仕事 人生の手札」おまけ)

ときどき文章を書かせてもらっている雑誌『仕事文脈』の9号が出ました。 今回の特集は「ごはんと仕事」。わたしは「バンクーバーと仕事」というタイトルで連載をしています。内容はこんな感じ。 移民が多いカナダ、みんなどうやって仕事に就くのか。転職、勉…

庭の果物を地域でシェアする試み(バンクーバーA to Z:番外編[The Fruits Tree Project])

バンクーバーは町の規模の割に食べ物への関心が高いです。 それが面白くて、いろんな集まりに顔を出すようになりました。前回のいろんな食べ物ワークショップを通じて人とつながりを作るthe food conectionについての記事でvancouver fruit tree projectのこ…