こけし日記

読むことと書くことについて

女4人暮らしの家事にシビれる!あこがれるゥ! 藤谷千明『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』

藤谷千明さんの『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』を読みました。

 

   

 

さまざまな分野のオタクの女性4人が、生活費を削減しつつ快適な暮らしを実現するために、一緒に一軒家に住むという本。
あんまり女性がハマるオタクカルチャーとか女性のオタクのコミュニティーに詳しくなかったから、カレーを作ることを「錬成」って言ってたりするのが、新鮮だった!


シェアハウスものっていうと、わたしはphaさんの『ニートの歩き方』って本がすごく好きなんだけど、藤谷さんの本はそこにあまり書いてなかった家事分担の話がたくさん載ってて、そこがいちばん面白かった。

 

  




家事の方針はズバリ「義務は増やしたくない」。
だからどれくらいの割合で共有部をそうじするかを決めてアプリで管理したり、
冷蔵庫にマグネットを貼って、いまあるものと買うものを一目でわかるようリスト化するとか。

ダスターなどこまめに使うものは使い捨てとか、
食洗機を最初から入れているとか、
いろんな家事本で読んだけど、
いざ導入するとなると二の足を踏んでいたけど、「義務は増やしたくない」でいいんだと思ったらうちにも取り入れてみたいなと思った。

取り入れるの躊躇してた理由は、
96ページにあった

家族や恋人の場合、「手厚いケア=愛」みたいになりがち

 

みたいに、家事本の場合だと多くはお母さん、
主婦といったそのうちのメインで家事をする人によって書かれていて、
「楽」とか「手抜き」みたいな感じの本が多いんだけど、
でもどこかに家事に愛を重ねるにおいみたいなのを感じ取っていたような節がある。
だからどっかで「義務は増やしたくない」みたいに割り切ることに
自分の中で罪悪感的なものがあったのかもしれない。

あと家事の部分で、みんながお互いのことケアしながら「やってくれてありがと〜」って家事を回している部分に、なんかすごい癒された。
わたしもこういう家に住みたいと思った。
結局夫は感謝の言葉はかけてくれても行動に移してないから、
そこでイライラするんだなと思った。

この本を読んだあとにいちばん反省したのは、
自分は夫とコミュニケーション不足ということだった。
4人がうまく回っているのは、家事がどれくらい量があるか把握して、「義務は増やしたくない」という意見をもとに調整して、細かくどの家事をいつやったって報告し合っているからではないかと思った。
いわゆる「見える化」と「ホウレンソウ」というやつ。
でもわたしのうちの家事は全然「見える化」も「ホウレンソウ」もしてな〜い!!!

そのくせ洗濯機の終了の音が聞こえて
わたしが洗濯を干し始めたら一緒に自然と手伝うとか、
ほこりがたまってたらルンバかけるとかを、
察して自分から手伝って欲しいみたいなパワハラ上司みたいなこと思ってた気がする。
なので、わたしもこれからToDoリストを作って、
やったことを報告するのとやってほしいことを伝えるのをやることにした。
家族だから甘えてるって夫に対して思ってたけど、
自分だって察してオーラ出しまくりでそうだったなと思った。
短い本だけどすごい気付きが多くて、読んでよかった。