ずっと行ってみたいと思った寺や祭りがいくつかあり、20年くらい放置していたが、日本を離れる前に行っておこうと思って3月~4月にかけて回った記録。
今回は練供養です。

練供養は奈良の二上山のふもとにある當麻(たいま)寺で行われているお祭りです。
このお寺は中将姫の伝説の舞台として知られています。
中将姫は藤原豊成の娘といわれており、信心が篤く、蓮の糸で一夜にして曼荼羅を織り、生きたまま西方浄土へ極楽往生したという伝説が残っています。
私は昔からこのお話やこのお話を元にした折口信夫の小説『死者の書』や、マンガ化された近藤よう子さんの『死者の書』に親しんでいました。
また、奈良に住んでいた頃は中将姫が誕生したという伝説のあるお寺に行ったり、
當麻寺の曼荼羅を見に行ったり、二上山に登ったりしていました。
しかし、肝心の練供養には行ったことがなかったのです。

練供養というのは、物語のハイライトである中将姫が極楽往生するときに
阿弥陀如来がお迎えに来た様子を再現したお祭りです。
金色の阿弥陀様のお面をつけ、独特の動きで中将姫が極楽往生する様を演じます。
なかなかタイミングが合わず、もうご縁はないだろうなと思っていましたが、
とうとう今年見に行くことができました。
駅からお寺までは若干距離があって歩かなければならないのですが、人通りがなくて本当祭りの日なのかなと思うくらいに静かなのが印象的でした。
ようやくお寺に到着すると、門の向こうに人だかりが見え祭りがおこなわれているようでした。
當麻寺の本堂から娑婆堂と呼ばれるお堂まで橋がかけられ、その間を阿弥陀様が続々と登場します。本堂と娑婆堂はそれぞれ極楽と現世を表しているそうです。
あたりに流れる琴と笛が印象的な大陸風の音楽
橋の上を膝を大きくまげたあと腕を斜め上に挙げて進む独特の歩き方で、先導する仏様が2体。
そのあとに続く仏様たち。

頭がだんだんぼ~っとしてきて、夢見ごこちになります。
は~私もこうやって仏様に連れられて極楽に行きたいな~という気分になります。
最後に中将姫の像を載せた輿がお堂に吸い込まれていくとお祭りは終わりです。
祭りを見終わったあと、かなり満足感があり、本当に見に行ってよかった。
私の長い奈良生活の思い出も一緒にこの箱の中にしまわれて、お堂に納めてもらったような気分になり、ほんとうにいい区切りとなりました。

奈良テレビのドキュメント番組でお祭りの一部始終を見ることができます。
地域の人たちの力で支えられているお祭りで、ありがたいなあと思いました。
こちらもすごくいいので、よかったら見てください。
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私は割と浄土宗に親近感があるんだけど、このお寺も浄土宗だから納骨もこのお寺がいいなあ。