こけし日記

「読む」にまつわる日記

扉としてのエヴァンゲリオン

ある作品がきっかけになって、それまで興味がなかった分野に急に興味が出て、新しい世界の扉がばって開くことがある。わたしにとってエヴァンゲリオンシリーズはそういう作品だ。 テレビ放映時はリアルタイムでは見ていなかった。わたしのうちにテレビ東京系…

女の成長とは何か

この間『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』を見に行った。すごいわかりやすい男の成長物語だった。ゲンドウを乗り越えてシンジくんは立派な男になった。そして、ふと疑問に思った。 女の成長ってなんなんだろう。 ・・・ 父を殺して大人になるのは成熟を描…

書いてる限り作家でライター『三行で撃つ』近藤康太郎

読んだ理由去年仕事がずっと辛かった。わたしは10年ほどフリーでライターと編集者をしている。2018年に著書を出したあと、もっと自分の名前と作家性を出したような文章を書きたいと思うようになってきた。しかし、去年は引き受けていた編集の仕事の負担が大…

今年したいこと

・山登り 元日に六甲山に登ったらめちゃくちゃ楽しかった。須磨から宝塚まで六甲山縦走コースがあるので、踏破してみたい。 ・『平家物語』を読む六甲山に行ったときに平敦盛の墓と一の谷古戦場があった。 忘れていたが、神戸は清盛が福原京を作ったところだ…

2020年の10冊

昔の本や若いころ読んだことのある本をもう一回読むことが多い1年だった。去年は若いころ理解できなかった文章がわかるようになったり、若い頃よくわかんなかった文章が読めるようになっていたのがうれしかった。・松下竜一『暗闇の思想を』 1973年、大分の…

2020年の振り返り

毎年ぼんやり10個くらいその年の目標を立てているがあまり振り返りをしていないので、2020年は振り返ってみようと思う。 カナダの本を出したい→△2015~17年にカナダ年住んだ滞在記を出したい。ずっとサウダージ・ブックスのサイトで連載をしており、年明けの…

huluでハマった海外ドラマ

読書日記だけど番外編。2020年はうちにいる時間が多くて、動画配信サービスを利用する人が多かったと聞きます。巷ではネ○トフリックスの作品が話題のようですが、わたしはhulu派。あまり話題になりませんが、huluで見て面白かった作品を紹介します。・「ハン…

成熟とは何か 『ゲンロン戦記』東浩紀

東浩紀さんの『ゲンロン戦記』を読みました。 この本は、批評家で作家の東浩紀さんが2010年に立ち上げた「株式会社ゲンロン」についての歩みを振り返った本です。ノンフィクションライターの石戸論さんの聞き書きによるもので、日常の言葉遣いで書かれており…

名前のない関係 『スーベニア』しまおまほ

しまおまほさん『スーベニア』を読みました。 しまおまほさんというと、祖父母は島尾敏雄と島尾ミホ、両親は写真家の潮田登久子と島尾伸三というクリエイター一家。高校生の頃『女子高生ゴリ子』や『しまおまほのひとりオリーブ調査隊』とか大好きでした!だ…

普通を壊すための思考と実践の軌跡 『愛と家族を探して』佐々木ののか

佐々木ののかさんの『愛と家族を探して』を読みました。 この本は、佐々木さん自分の家族についてや恋愛についての体験を語りながら、それと呼応するように、さまざまな家族にインタビューを重ねるというもの。ノンフィクションとか、あるテーマにそって客観…

北海道に行ってお酒を飲みたくなる 『おやすみカラスまた来てね。』いくえみ綾

『おやすみカラスまた来てね。』を読みました。 ドラマになった『あなたのことはそれほど』や『G線上のあなたと私 』のいくえみ綾さんの漫画です。恋人にうちを追い出され行くあてがなくなった十川善十が偶然たどり着いたバー「一白玆(いっぱくげん)」。そ…

メールのやり取りをのぞかせてもらってるような 青山ゆみこ、牟田都子、村井理子『あんぱんジャムパンクリームパン』

青山ゆみこさん、牟田都子さん、村井理子さんの『あんぱんジャムパンクリームパン』を読みました。ライターの青山さん、校正者の牟田さん、翻訳者の村井さんによる往復?3人だから交換かな?の書簡集です。 緊急事態宣言中に亜紀書房のサイトで連載されてい…

一言で面白いと済ませるにはもったいないお話が20篇も収録 藤野可織『来世の記憶』

藤野可織さんの『来世の記憶』を読みました。 この本には20篇の短編が収められています。どれから読もうか迷ってしまうので、パラパラめくってタイトルが面白そうなものから少しずつ読んでみました。どれもそれほど長くないので、電車の中や夜寝る前に読むの…

わたしの服いいでしょ!と言いたくなる はらだ有彩『百女百様』

はらだ有彩さんの『百女百様』を読みました。はらださんはイラストも文章も書くテキストレーター! これは服についての本、といってもファッションブックではありません。特徴はなんといっても常にジャッジに晒されがちな女性の服装に対して、はらださんがま…

疲れた心にじんわり染みる 餅井アンナ『へんしん不要』

餅井アンナさんの『へんしん不要』を読みました。「へんしん」は「変身」じゃなくて、「返信」の方。お返事不要のお手紙ということですが、誰に宛てて書いたものでしょう。 本はタバブックスのウェブサイトで連載されているものを書籍化したもので、 餅井さ…

歌謡曲って面白そう! 町あかり『町あかりの昭和歌謡曲ガイド』

町あかりさんの『昭和歌謡曲ガイド』を読みました。 町あかりさんは1991年生まれだけど歌謡曲にハマって、現在はシンガーソングライターとして活動しておられるそう。この本はそんな町あかりさんの歌謡曲愛をガイドさん風に「ドヤ顔!」「エモい歌詞!」とい…

女4人暮らしの家事にシビれる!あこがれるゥ! 藤谷千明『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』

藤谷千明さんの『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』を読みました。 さまざまな分野のオタクの女性4人が、生活費を削減しつつ快適な暮らしを実現するために、一緒に一軒家に住むという本。あんまり女性がハマるオタクカルチャーとか女性のオタクのコミュ…

夜の孤独の中で自分と対話するような 青木真兵・青木海青子『山學ノオト』

青木真兵さんと青木海青子さんの『山學ノオト』を読みました。 前に『彼岸の図書館』という本に対談を載せてもらいました。 これは奈良県の東吉野村で私設図書館を営む青木真兵さんと青木海青子さんの本で、いろんな人との対話が載っています。 『山學ノオト…

「ひとり」の価値を思い出させてくれる一冊 アサノタカオ『読むことの風』

アサノタカオさんの『読むことの風』を読みました。 www.saudadebooks.com 本には2000年代始めからアサノさんが住んだり旅をしたブラジル 、アフリカ、日本各地といったさまざまな土地で書かれたたくさんの言葉が収められている。 アサノさんは編集者をしな…

プロフィール

Photo : Ai Hirano太田明日香(おおたあすか)1982年生まれ。関西在住。HP editota.com ・経歴関西、東京の出版社で非正規雇用で勤め、2011年に大阪でフリーランスのライター、編集者として独立。企画、編集、ライティング、校正、出版イベント運営などを手…

HPができました

HPができました。 editota.com 今後はこちらにお知らせを書いていく予定です。 今まで読んでいただき、ありがとうございました。 過去記事については、こちらに置いておきますので、どうぞご覧下さい。 今後ともよろしくお願いします。

Hello folks更新しました。

サウダージブックスが送るウェブマガジン「風の声」のHello folks10回目。 今回からは日系カナダ人の話になります。 www.saudadebooks.com コミュニティセンターでであったアリスさんという日系人の女性の半生と彼女の家族史をもとに、カナダで日系人がどの…

『よい移民』イベント@ajiro(福岡)まとめ

10月18日にCAVAブックスで『よい移民』トークイベントがあります。 cvbks.jp 過去のイベントの様子をまとめましたので、参加ご検討中の方はご参考にどうぞ。 ・・・・・去る9月28日、福岡にある書店ワajiroで、『よい移民』トークイベントが開催されました…

『よい移民』イベント@ワールドエンズ・ガーデン(神戸)まとめ

10月18日にCAVAブックスで『よい移民』トークイベントがあります。 cvbks.jp 過去のイベントの様子をまとめましたので、参加ご検討中の方はご参考にどうぞ。 ・・・・・去る9月21日、神戸にある書店ワールドエンズ・ガーデンで、『よい移民』トークイベント…

『刺繍小説』神尾茉利さんにインタビューをしました

いつも書いている『朝日新聞』読書サイト「好書好日」で、 『刺繍小説』著者で美術家の神尾茉利(@kamiomari)さんのインタビューをしました。美術家・神尾茉利さんの『刺繍小説』(扶桑社)は、刺繍描写のある小説を「刺繍小説」と名づけ、刺繍を通じた物語…

『よい移民』書評掲載

ぼちぼちですが、『よい移民』の書評が出始めてうれしいです。『よい移民』がどんな本かについてはこちら。 kokeshiwabuki.hatenablog.com 9月14日『日経新聞』掲載 9月22日『信濃毎日新聞』掲載評者はノンフィクションライターの川内有緒さん。 ※こち…

『彼岸の図書館』に対談が掲載されます

奈良の東吉野村でルチャリブロという私設図書館をやっている青木真兵さんと青木海青子さんというご夫婦がいます。青木さんは毎週水曜日にインターネットでオムライスラヂオというポッドキャストを配信したり、奈良の本屋とほんやルチャリブロでゲストを呼ん…

メディア掲載実績

2019年平野愛さんと大阪の肥後橋にあるCalo Bookshop & Cafeに行きました。 (「好書好日」2019年06月07日配信)book.asahi.com 2018年 ・『読売新聞』2月7日 サンヤツ広告に『愛と家事』掲載されました。 ・『山口新聞』3月7日 暮らしの広場で、『愛と家事…

民俗学者・畑中章宏さんが『天気の子』を読み解く記事を書きました

いつも書いている『朝日新聞』読書サイト「好書好日」で、民俗学者・畑中章宏さん(@akirevolution)が『天気の子』を読み解く記事を書きました。 帆高はどうして海から来たの?新海誠監督の故郷・長野に伝わるある神話がインスピレーションの元では?そして…

ライティング講座を開催しました(@神戸 Wacca 2019/7/27)

新長田にあるシングルマザーの就業支援や子どもの学習支援をしているWaccaさんでライティング講座をしました。新長田ってどこ?と思うかもしれませんが、阪神大震災で大きな被害を受けた地域で、今は鉄人28号像で有名です。 台風の日で、空模様は悪かった講…