こけし日記

読むことと書くことについて

雑誌に載りたかった欲って一体……

自分の雑誌に載りたかった欲ってなんなんやろうと思ったけど、それっていま思ったら雑誌に載ってる人みたいに生きたい欲だったのかなって思った。

 

昔はその世界観に入りたい欲なのかなと思っていたけど、私はあんまり一つの雑誌の世界観に浸り切ったりそこにめちゃくちゃ憧れるみたいなのが薄かった。

 

その雑誌の典型みたいな格好とか推してくるカルチャーとかにあんまりピンとこなかった。

 

それより雑誌に載ってる人みたいに才能とかやってることが評価されたい、もっと簡単にいうと好きなことや得意なことで食べていきたいみたいな欲求が強かった。

 

何回か雑誌に載って、載って嬉しいのは一瞬で、なんかこんなもんなんだって思った。もちろん書き手として選んでくれたりフィーチャーしてくれるのはありがたいけど。別に載ったからって一足飛びに才能が発掘されて仕事がいっぱい来たり、制作物がめちゃくちゃ売れるわけじゃないんだなってわかった。

 

雑誌に載ったら一発逆転できて、自分が好きなことな得意なことで生活できるようになるわけじゃなくて、雑誌に載るのは過程の一つで結果じゃない。

 

そういうことを思うようになったのは、自分がもう昔なりたかったものや憧れていたものを追い抜いたからかもしれない。自分の理想より現実は思っていたより奥が深かった。それに時代も変わった。

 

10代や20代のころは載りたいがゴールでその後は考えてなかった。載ったあとも人生は続く。せっかく載ったのに思ったより嬉しさは一瞬でなんだか虚しくなったけど、それを成長というのだろうか。