こけし日記

読むことと書くことについて

kindleに入っている積読本を読む

kindleで本を買う場合、読みたいと思ってすぐ読めるのがいいところだ。
一方でその場ですぐ読まなかった場合には興味を失いやすいというデメリットもある。

kindleに一体どれくらい積読本があるのか数えてみた。
私は2015年からkindleユーザーなので、9年使っていることになる。
9年で265冊を買い、そのうち、すべて読み通せてない本が17冊あった。

まあまあ多いな・・・

反省したので、昨日から通勤中に読み通せてない本を読んでいくことにした。
通勤中に一冊丸々読むほど集中力が続かないので、乗り換えの駅までとか、きりのいいところまで読むと切り上げて次の本に行く。すると、3冊くらいを並行読みで、一冊あたり1章分くらいは読める。
古い本でも意外と得るところは多く、いまのところ手頃な暇つぶしとなっている。
中には『トランプ自伝』のようななぜ買ったのか忘れているような本もある。
トランプの自伝も意外と読めば面白いのだろうか。

ところで、kindleは売れない分、自分の興味関心がそのまま残っているので、履歴を見ると面白い。特に自分がkindleで買う場合は、紙の本よりもすぐ読みたいとか、とても悩んでいるとか切実な場合が多く、如実にそのときの悩みが反映されている。

自分でもびっくりしたが、片付け本が6冊、自己啓発本が12冊もあった。
自己啓発本の多くはだいたいはコロナの最中に買ったもので、コロナの最中の3年で買ったとしても、年に3冊は買っているということになる。
相当悩んでいたのだろう。
読み方にしても、しんどくなったら買って、ぱって読んで癒やされて、また鬱屈したら買ったりしていた。自己啓発本がユンケル代わりだったわけだ。

ワークがついている本も多かったのだが、今思えばそういうふうにユンケルみたいな読み方をするのではなく、きちんと一冊を読んでそのワークに取り組んだ方が効果があったのではないかと思う。

片付け本にしても、6冊も買ってメゾッドだけ知ってる割には全然片付けてなかったのに、去年整理収納アドバイザーを読んで片付けを手伝ってもらったら、だいぶ片付いた。

yagakusha.thebase.in
kindleに限らずだけど、買うだけじゃなくて、読むこと、
読むだけじゃなくて、実行することが大事なのに、
自分は知識をため込むばっかりで全然使ってこなかったんだなと反省した。

今年はどんどん読んで、どんどん実践していけるようにしたいな。

したいことリスト2024

したいことリストっていうかもはやしないことリストとやっちゃいけないことリストとやらなきゃリストになってる・・・。

 



kokeshiwabuki.hatenablog.com


kondoyukoさんみたいに、項目別にするのいいなって思ったので、今年からそうすることにした。

blog.kondoyuko.com


習慣(23個)

  1. 禁酒 
    一回2020年にやってたけど、また飲み始めて、ちょっと最近酒量が増えてよくないなと思ってる。年末に風邪を引いてからお酒を飲んでなくて、今年はまだ飲んでいない。今26日を更新しているので、さらに伸ばしたい。kokeshiwabuki.hatenablog.com

  2. コーヒー一日2杯まで 
    できたら飲まないようにしたいんだけど、まあいきなりやめられないから・・・。最近は、豆乳入れて、薄めて飲んでるから、1.5杯が平均。このまま増やさずいきたい。

  3. 食事記録をつける
    9人しかフォロワーがいないエックスのアカウントに毎日食事記録をつけてるんだけど、ストップせず続けたい。

  4. 空手道場を休まない
    今週一のコースで通ってて、年明けに風邪引いて一回休んでしまった。あとは皆勤でいきたい。

  5. 体重を増やさない
    今ちょうど標準体重なのでキープしたい。

  6. 肉を食べる量を減らす
    インターネットの友達の森さんがペスカトリアン(魚は食べるけど肉は食べないベジタリアン)チャレンジやってて、面白そうだと思って、ときどき真似してます。週一くらいは肉なしデーを作りたい。

  7. 毎日ビタミンシーを飲む
    ビタミンシーを健康のために飲んでるけど時々忘れてしまうので忘れないようにする。

  8. NHKのビジネス英会話をなるべく毎日聞く
    通勤時に聞くようにしてるけど、疲れてると聞き忘れるので気をつける。

  9. TOEICの問題集を毎日やる
    今年中に目標点取りたいけどいけるかな~。忙しくなるとさぼってしまうので気をつけたい。

  10. オンライン英会話を続ける
    以前、作家の小野美由紀さんがnoteで紹介していたオンライン英会話がすごくよくて2,3年くらい続けてる。今年も継続したい。

  11. 物が欲しい時に、すぐ買わない
    筆子さんのブログで、欲しいものがあるとノートに一か月書いて様子を見るという方法が書いてあった。私は2020年くらいから買ったものとか読んだ本とかをエクセルにつけているのだが、欲しいものもその表に書くことにした。すぐ買わないようにしたい。

  12. モノトーンか全身黒のワントーンコーデをしたい
    去年夫の着ないカシミアの黒のセーターをもらったらすごく着心地よくて、ずっとそればかり着ている。それで上下黒のコーデになることが多かったんだけど、すごく楽だった。地味だし老けて見えるかなと思ったんだけど、このあいだファッションエディターの昼田祥子さんの連載で、上下ワントーンコーデで1年過ごしたという記事を読んで、それで全然いいんだと思った。

  13. 自動更新に注意
    いくつか解約できてなくて出費がかさんだので、気を付ける。

  14. ペットボトル飲料を買わない
    仕事に行くときに水筒を持っていっているが、たまにお茶を入れたのに忘れてしまうことがあるので気をつける。

  15. なるべく好きなものから食べる
    けちけちせずに好きなものから食べる。好きじゃないもの、食べたくないもので我慢してお腹を満たさない。

  16. 平日は遅くても6時台に起きる

  17. 夜は12時までに寝る

  18. 人に金を貸さない

  19. 通勤時なるべく買い食いしない

  20. 家計簿つける

  21. 思いつきで余計な物を買わない

  22. 飲みに行かない

  23. 安全運転

    夜学舎関連(8個)

  24. メルマガ更新
    一応毎月サブスタックで月に1~2回更新しているんだけど、今年も継続したい。

  25. 月報を出す
    これも毎月だして、ネットプリントと実店舗で配布している。一応3月までは続けるつもりだけど、4月からどうするかは迷ってる(仕事の都合で忙しくなるから)。

  26. たまった月報を通販に出す

  27. 『B面の歌を聞け』4号を出す
    今回はことばについての特集で、すでに依頼原稿はいただいた。あとは取材原稿と私の原稿をやらないといけない。遅くても5月までには出したいなあ。

  28. また貸棚書店を借りる

  29. HPを消すはてなに一本化する。

  30. はてなのデザインを変える
    横の広告の部分を夜学舎の本に切り替える、プロフィールを変える、過去の仕事のまとめページを作る。

  31. 委託先に売上確認

    掃除系(11個)

  32. 本を買い過ぎない
    読めるだけしか買わない。

  33. 部屋をきれいに維持する
    服を増やし過ぎない、靴を増やし過ぎない、本を増やしすぎない。紙をためすぎない。

  34. 在庫置き場を整理する
    もう少し使いやすくする。

  35. パソコンデータを整理する
    編集者時代のデータを整理する。

  36. 写真を整理する
    昔のいらない写真データを消す。

  37. 教材を整理する
    使わないデータとかプリントを処分する。

  38. 説明書とか書類を整理する

  39. zineの整理

  40. 実家の自分の本を処分する

  41. 実家のいらない自分の荷物を捨てる

  42. コロナ前に買った化粧品を捨てる

    やりたいこと(チャレンジ系)(7個)

  43. 高速道路を運転したい
    今はまだ夫の職場、スーパー、耳鼻科くらいしか行けないので、もっといろんなところに行けるようになりたい。

  44. 車で実家に帰る

  45. 広島に行きたい
    夫が広島に行ってみたいと言うので、旅行で行きたい。私は卒論の調査で何度か行ったことがあるが、実は宮島などは行ったことがないので、呉や宮島なども回って旅行したい。

  46. 台湾に行きたい
    今年はどこか外国に行きたい。

  47. 中国語検定を受けてみたい
    デュオリンゴでしばらく中国語をやっていたのだけど、中断してしまった。今年こそはもうちょっと本格的に中国語をやってみたい。

  48. 動物のぬいぐるみが欲しい
    最近はまっている豊島ミホさんのポッドキャストで、犬のぬいぐるみを買って実家に帰ったというエピソードがあった。私も何か動物のぬいぐるみを買ってかわいがりたい。

  49. 災害ボランティアの通訳登録

    わたしは日本語教師なのでやさしい日本語(日本語が第一言語でない人のためにわかりやすく言い換えた日本語)が使える。あと英語もちょっとできる。何かあったときのために人の役に立つことをしたい。

    戒め系(28個)

  50. 人の持ち物を欲しがらない
  51. 人をむやみにうらやましがらない
  52. 人の悪口を言わない
  53. 噂話や悪口を言わない
  54. 考え方が違う人ってモヤモヤする人のことはそれ以上関心を持たない
  55. 何か一つのことで一発逆転しようとしない
  56. 期待しすぎない
    去年はそれで気持ちの上げ下げがひどかったから、今年は淡々とやる。
  57. 期待したことが得られなかったからといって誰かや何かを悪く捉えない
    たまたまとか、その人とタイミングが合わなかっただけということもあるので、一つのことだけが原因と思い過ぎない。
  58. モヤモヤする人とは距離を取る
  59. 必要以上に自分のせいと思わない、淡々と義務だけ果たす。
  60. 人を神格化しない
    ○○さんが言うからとか、○○さんが紹介してるからとか、むやみに人を崇拝しない。
  61. 自分軸を大事にする
    「〇〇って思われたらどうしよう」で行動しない。
  62. 徳を積む
  63. 損得で動かない
    この人とつながっといたら得とか、これやっといたら得するといった打算で動かない。
  64. 恩着せがましくしない
    「~してあげたのに・・・」って思わない。
  65. 人を褒める
  66. 人に感謝する
  67. 深読みしない
    人の表情、言動を深読みせず、文字通り受け取る、それ以上勝手に妄想して推測しない。
  68. 妥協しない
    「これでいいや」で済ましちゃいけないことを「これでいいや」で済まさない。
  69. ネットだけで判断しない。
    会って、見て、食べて判断する。何事も人の話だけで評価しない。人に合うものが自分に合うかわからない。
  70. 昔のことをグチグチ言わない
  71. ちょっと嫌な気持ちになるSNSから距離を取る
  72. ネットに嫌なことをわーって書かない
  73. 無理に流行りについていかない
  74. 自分の好きなものを大事にする
  75. 自分の違和感を大事にする
  76. 失礼なことをされたり言われたら怒る
  77. やりたくないこと、やれないことは断る

    趣味(6個)

  78. ロシア文学を読みたい
  79. アメリカ文学を読みたい
  80. イギリス文学を読みたい
  81. 豊島ミホの作品を読みたい
  82. 見たい映画を見る見たい映画を我慢せずに見る。
  83. ハイキングに行く

    家事など(9個)

  84. 毎日風呂を出たあと、拭き掃除をするカビ予防で、できたら毎日やりたい。
  85. 放置したままの植木鉢を整理する
  86. 何か野菜を育てる
  87. 月一で洗濯槽を掃除する
  88. 月一でお風呂のカビ予防する
  89. 最低週一ルンバかける
  90. 食品ロスを減らす
  91. パロルの本のレシピを作れるようにする
  92. ゴミの日忘れない

    欲しいもの(5個)

  93. 洗濯機を新しくしたい。そろそろ買い替えたい
  94. 旅行と仕事に持っていけるカバン欲しい
  95. スマホバックほしい
  96. ローファーほしい
  97. メガネ買い替えたい

    美容、健康(3個)

  98. 歯のホワイトニングしたい
  99. シミとりレーザーしたい
  100. 花粉症対策で鼻の穴を焼く手術したい

 

2023年に始めたこと

先日「2023年にやめたこと」を書いたので、今日は「2023年に始めたこと」を書いてみようと思います。

 

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空手

7月くらいにすごく後悔したことがあって、それを9月になっても夫に愚痴っていたら、「僕もうその話聞き飽きたよ、空手道場でも行って鍛え直してきたら?」と言われた。
なんでいきなり空手かというと、うちの近所に空手道場があって、コロナの頃からずっと気になっていたからだ。

私は精神を鍛えたいと思って高校と大学の頃に剣道部に入っていた。
競技者としては全然上手じゃなかったので、もう二度とやらないと思って、引退してからは全然やってない。

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なんかちょっと強く人に出られたら言うことを聞いてしまったり、人に気に入られたくて行動するというところが自分にはある。
それが嫌で、もっと自分軸で行動できるようになりたかった。
なんで空手で自分軸で行動できるかわかんなかったけど、なんとなく直観的に行った方がいいと思って、見学に行った。

最初見学に行ったとき、最初は型をやって、そのあとミット練習、最後に組手をやった。
その道場はフルコンタクトといって、実際に殴ったり蹴ったりして戦う流派で、組手のときに実際に人を殴ったり、蹴ったりする。
私は人を思い切り殴ったのは初めてだったけど、叩くと拳が痛くて、それが結構衝撃だった。ものすごく当たり前なんだけど、人を殴ると自分も痛いっていうのは、やるまでわからなくて、そういう新鮮さが面白かった。

あと、道場の雰囲気がすごくよかった。小学生から壮年の方まで、「押忍」とあいさつしてくださる。組手のあとも思い切り殴り合って「押忍」と礼をしてあとくされがない。

なんとなくこれをやると、自分の他人軸で動くような部分が矯正できるのではないかという気がした。あと、純粋に楽しい。
黒帯を取るには10年くらいかかるそうだ。
そういうふうに、目標ができるのもいいなと思ったので、やってみることにした。

 

モーニングノート

8月に大幅な断捨離をして、本を100冊くらい処分した。
経緯はこの本にまとめました。

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そのあと、ミニマリスト筆子さんのブログを見つけてよく読むようになった。

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筆子さんが心を整理するのに、「モーニングノート」というものを推奨されていた。
これは朝起きてすぐノートに3ページくらい思ったことを書くというものだ。
『ずっとやりたかったことをやりなさい』という本でやり方が詳しく紹介されている。
私は時々、急に昔のことを思い出して、うわ~となったり、
何かささいなことがきっかけで急に気持ちがネガティブになったりするということがある。
そういうときにネットにわ~って書いてしまうことがあった。
だけど、それがあんまり健全じゃないなって思うようになってきた。
表現と鬱屈解消を別にしていきたいなって思う部分もあったので、
そういうふうに思うときはモーニングノートに書くことにした。
そのおかげかわからないけど、割とフラットに毎日過ごせるようになってきたと思う。
最近忙しくてできなかったり、1ページとか数行しか書けない日もあるけど、
それでも書いてると元気になれる。
表現にもいい影響が出たらいいな。


運転

このブログにも書いたんだけど、夫に職場まで連れて行ってほしいと頼まれて(夫は免許がありません)私が朝夫を職場まで運転して連れていくことになった。
kokeshiwabuki.hatenablog.com
20年近くペーパードライバーで自信がなかったので、ペーパードライバー教習に行って、練習した結果運転できるようになった。

運転してみて思ったのは、必要な技術を学んで練習を積めばできるようになるということだった。
こう書くとすごく当たり前のことなんだけど・・・。

わたしは今まで、心のどこかで、才能のある人に憧れがあり、才能を発掘されたい欲がずっとあった。だから、自分のできる範囲のことしかしたくなかったし、無意識で褒められることとか評価されそうなことを選んでやることが多かった。
でも、自分が一生やりたくないしやれないと思った運転ができるようになったことで、自分のその無意識の思い込みというか、認知の歪みみたいなものに気づいた。

空手を始めた動機とちょっと重なるかもしれないんだけど、多分私はそういう自分の殻とか無意識の行動パターンとか物の選び方を打開したいんだと思う。
これも一種のアンラーンなのかもしれない。

 

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みなさんも2023年に始めたことややめたことがあれば教えてください。




 

 

文学フリマ京都8に出て思ったこと

2024年1月14日にみやこめっせで開催された文学フリマ8に出ました。
639出店・707ブース、出店者・一般来場者あわせ3,643人、過去最大だったそうです。

今年は、委託で販売してくれるイベント以外の出店は控えようと思って、最後のイベントになります。
来てくださった方、買ってくださった方、ありがとうございました。
新刊も出さなかったので、売り上げはまずまずでした。

前は目の前で立ち読みされた方が買わないといちいち凹んでいたのですが、
今回は全然そういうことを思わなくて、好きにしてくださ~いという気分でした。
もっと早くこの境地に至りたかった・・・。

私はなんでほかの人みたいに楽しめないんだろうというのが、いつも気になってました。
元小説家の豊島ミホさんが小説家をやめた経緯を綴った『大きらいなやつがいる君のためのリベンジマニュアル』の中で、豊島さんが小説家をやめた原因の一因として、自分ルールでなく相手ルールに合わせすぎたことを挙げていました。

すごく耳が痛い。
私は自分のしたいことをしたくて出版レーベルをやってたはずだったのに、
いつの間にか出店し続けるうちに、だんだん楽しめなくなってきていました。
誰かに発掘されたい、また出版社から本を出したい、ここで誰かに見つけてもらって原稿依頼が欲しいといった気持ちを捨てきれませんでした。
私が注目されたかった界隈で話題になるものとか売れるものを作らないといけない、その価値観に寄せていかないといけないといった気持ちに支配されていたように思います。

一冊の本やイベントで「自分が発掘されて一発逆転したい」みたいな期待がすごくありました。自分ルールで始めたつもりが、知らず知らずのうちに相手ルールに乗っかっていたのです。

でも、昨日は「今日が最後の文フリ」と思うと、気持ちがすごく穏やかでした。
『言葉の地層』を自分で出して、去年1年売り歩いてみて、自主制作に関しては自分の実力で行けるのはここまでくらいかなとわかり、やりたいことはやりきったという気持ちもあり、ある程度納得できたので、しばらく文フリには出ないことに決めていたからです。

自分にとってこの一年は大きな挑戦でしたが、その結果は期待を裏切るものでした。
期待が大きすぎたのです。
期待が大きすぎるというのは、自分を大きく見積もりすぎていたということでした。
また、それと同時に一冊の本やイベントで「一発逆転はない」ということが、出続けてよくわかりました。
なんていうか、いい意味で現実が見えました。
もしかしたらもうすでに出す前から分かっていたのかもしれません。
それでもやってみたいと思わせる何かが出版にはあります。
文フリに出ながら、少しずつ現実を受け入れ、自分の身の丈に納得し、それを受け入れる準備をしていたのかもしれません。

昨日は数年ぶりの友人知人に会え、まるで同窓会でした。
こうやって仕事でも同級生でもない人と出会え、近況を確かめ合える場があるって幸せなことだなと思って、久しぶりに楽しいなと思いました。

新規参入する人、ずっとで続けてる人、一回だけでやめちゃう人、商業デビューして卒業する人、文フリにはいろいろな方がいると思います。
きっと自分はその中の数多いる出店者の一人なのでしょう。
だけど自分はどこかで自分は特別だと思いたかった。
でもホンモノじゃないと自分でもうっすらわかってて、だけど、それを受け入れられなかった。
1年やってみて、やっと自分の平凡さを受け入れられたような感じです。
そして、改めてずっと続けている人の根気や熱意や創作欲に尊敬の念を抱きました。

今後の新規参入者と出店者の皆さんに幸あらんことを。


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2023年にやめたこと

2023年にやめたものがいろいろあるのでまとめてみました。

 

メルカリ


これまで本を売ったり、服を買ったり、こまごました生活用品やちょっと試してみたい新商品などを売り買いするのに使っていました。

メルカリは売上金を下ろすのに手数料がかかるので、何か買うか、メルペイという電子マネーとして使っていました。

アプリで買い物すると、お金を使っていると意識せず、気軽に買える分、余計なものまで買ってしまうことも多かったです。
また服などは5着に1着くらいは失敗してしまうことがありました。

また、結局何か売れても現金でもらえないと、何か買わないといけないという気分になり、余計なものを買ってしまうこともありました。

暇つぶしにアプリを見ているうちに、無理に欲しいものを探して時間を浪費することもありました。

少しの節約のためにお金も時間も浪費しているんじゃないかという気持ちになったので、思い切ってアプリをアンインストールしました。


Twitter


ある日パスワードが脆弱でアカウントがロックされてログインできなくなりました。
そこからいろいろ試したのですが、復活せず、そのまま使わないようになりました。

Twitterはログインしないと投稿が見られないので、リンクなどを見るためのアカウントは持っているのですが、自分の活動についての投稿はしなくなりました。

数年前からTwitterの使い方とか距離の取り方を悩んでいたこともあって、この際やめてみることにしました。

宣伝のためと言いながら時間を浪費したり、人との距離を間違えたり、人を情報と見るような感じになってしまって、よくない影響の方が大きかったので、このタイミングで思い切ってやめてみてよかったです。

本も売れなくなるかと思いきや、意外と売れたので、もっと早くやめたらよかったなと思いました。

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Facebook

宣伝が多いのと、やっぱり人の投稿を見てモヤモヤしたりすることが多かったので、少し距離を取ろうと思って半年くらいやめていた時期がありました。

私は、モヤモヤしているとそれをFacebookに書いて人に見てもらうと自分の考えが客観視できてちょっとすっきりするのですが、逆に私の投稿を見てモヤモヤする人もいるみたいなので、どうなんだろうという思いもあり、ちょっとやめてみました。

年末にどうしても我慢できないことがあって、またときどき投稿するようになりました。

はてなブログ

しばらくこのこけし日記をやめていた時期がありました。

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転職しようか迷っていた時期で、自分の気持ちが定まるまで不用意なことを書かないようにしようと思ってやめていました。

気持ちのモヤモヤを吐き出すよりももっと人に有意義な情報を伝える媒体に変えようと思ってリニューアルして使い直すことにしました。

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こうして見直してみると、去年は自分にとって習慣として続けていたことを整理する年だったのかなと思います。


1/30追加
Macのパソコン

ずっとMacのパソコンを使っていましたが、2021年にキーボードに水をこぼしてから調子が悪く、とうとう動かなくなってしまいました。
高いしそこまでMacに思い入れがなかったので、iPhoneはとうの昔にやめていたのですが、この機会にパソコンもMacユーザーをやめることにしました。
Macについてる機能はほぼWindowsにもついてるし、そもそもテキストファイルしか使わないので、Macである意味があまりありませんでした。
Macユーザーの人がフォントとか書類のデザインのフォーマットがいいとか言うけど、そこまでデザインにもこだわりないし・・・。

それでも使っていたのは、強いて言えば見栄とMacを使っているという自己満足くらい・・・。
でももうパソコンを持ち歩く機会も減ったし、そんなしょうもないものにお金をかける意味もないと思い、買い替えにあたって、MacはやめてWindowsに変えました。
一年使ったけど、別に不満はない。もっと早くすればよかった・・・。

2023年の8冊

毎年恒例の今年の○冊。(順不同)
今年は積読消化に勤めた一年であまり新しい本を読まなかった。

※書評で取り上げた本、自主制作流通系の本は入れていません。

 


『ラインズ 線の文化史』ティム・インゴルド、工藤晋訳

人類学者のインゴルドの「ライン」をキーワードに人類の営みを考察した本。
読むことと書くことについての話が出てきて、それが面白かった。

文字を書く手の動きが線となり、その線のつながりが織物のようになってテキストができる。そして読むことは昔はテキストの声を聴くことと同義だった。つまり、テキストを通じて昔の人は書いた人の声を聴いていた。読書とは孤独な営みではなく、集団で朗詠するもの、周囲にいる人と声を合わせて読むものであり、読者は「テクストという対話者の声を聞き、その声と会話をかわす行為(パフォーマンス)」をしていた(P41)。

さらにインゴルドは「徒歩旅行」と「輸送」という概念を対比させながら、物語ることと記述の違いについて述べる。
「徒歩旅行」とは何かに沿って進むこと、「輸送」はある場所からある場所を線によってつなぐこと。かつて物語が声で語られたとき、「他者が過去の生のさまざまな糸を何度も手繰りながら自分自身の生の糸を紡ぎ出そうとするときに従う、世界を貫く一本の小道を辿り直すこと」であり、「読者は言葉から言葉へと進みながら、ページの世界に住んでいた」。しかし、それが現代のようなタイプされ印刷された文章になると、記述する者は「彼一人がその作者となる文章をそこに組付けてくれるのを待ち受ける空虚な空間としての白いページに出会」い、そこに「ことばの断片」を並べる。そして、現代読者は点から点へとページの航路を進みながら、(略)ページを占拠し、ページを支配したと主張」し、もはや「ページには住んでいない」(148ページ)。

つまり現代では書くことも読むことも孤独な営みのようになってしまったが、かつては違っていたという。物語ることは過去の他者いなくてはなりたたなかったし、読むことはともに読む人がいなければなりたたなかった。読むことも書くことも共同体とともにあった。しかし、印刷技術により、読むことも書くことも個人的な営みになってゆく。
読むことも書くことも他者とのつながりを感じるためのものだったのが、個人的な、あるいは一人にならないとできない、あるいは一人になってやるものとなってゆく。


書くことが白いページに文字を書付けるというイメージだから孤独、あるいは一人だと思ってしまう。孤独な営みだと思えば思うほど誰が読むんだろうという気持ちになる。褒められたい、稼ぎたい、認められたいという気持ちが出てくる。この才能を、自分の文章を、だれか認めてほしいという気持ちでいっぱいになって苦しくなる。
しかし書くことをかつての物語の語り部のようなイメージでとらえてみるとどうだろうか。書くことをゼロから真っ白いページに世界を組み立てることと考えず、何かを辿っていくようなイメージで書いてみる。ラインを辿れば何かにたどり着く。たとえば森で足跡を追った先に獣がいる。例えばパンくずを辿った先にヘンゼルとグレーテルがいる、迷宮で糸を辿った先に出口がある。つまり、書くことを読んでいる人(読者)へと至る道と捉えたらどうだろうか?
その人のために書くと思って書いたらどうだろうか?
などと考えた本だった。

『ゴミ清掃芸人の働き方解釈』滝沢秀一、田中茂朗(編、インタビュー)

お笑いコンビ・マシンガンズとして芸人活動をする傍ら、副業としてゴミ清掃員をしている滝沢秀一による、副業の勧めと心構えを書いた本。
副業の始め方とか副業を勧める本は数あるが、副業において腐らずやる心の持ち方とか、副業と本業のバランスをどう保つかといった心の持ち方にフォーカスしている点がよかった。
自分はライター・編集が本業、日本語教師が副業というダブルワークをしていたが、2023年はそのバランスが大いに変わった年だった。自分でもとまどうことが多かったため、ヒントをたくさんもらった。

『整体対話読本 ある』川﨑智子、鶴崎いづみ

自分は自分のままでしか生きられない、自分のありようは無理には変えられない、それを諦めでも「ありのまま」が素晴らしい的な自己肯定感を持とうみたいなノリではなく、「そういうものです」と淡々と説明しているような本だった。
自分は自分のままでしか生きられない、この自分で生きるしかないと、諦めでも投げやりでもなく、淡々と受け入れようと思えるような本だった。

『クリエイティブであれ』アンジェラ・マクロビー著、田中東子・中條千晴・竹﨑一真 ・中村香住訳

クリエイティブ産業に対する仕事で食べていくことの困難を、個人の才能や努力ではなく、新自由主義との関係から説明しようとする。
著者はイギリスのカルチュラルスタディーズの専門家が書いているので、ちょっと読みにくかったり、専門的だと感じる部分も多かった。
秀逸なのが、仕事を「ロマンス」に喩えていることだ。
自分のこの3年の苦しさだったり鬱屈だったりの一面を解説してくれているような本で、だいぶ引いて見られるようになり、読んでよかった。

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『空と風と星と詩』東桂

パク・ヘイル見たさにチャン・リュルの『郡山(グンサン)』を見に行った。売れない詩人(パク・ヘイル)が尊敬する詩人で、会話の端々に尹東柱のことが登場していて興味が出て読んだ。
東桂朝鮮族で、日本に留学し、福岡の刑務所で獄死したそうだ。抵抗詩人として知られているらしいが、詩はものすごく抒情的で、素直で簡素な表現なんだけど、何か胸を突くようなところがある作品が多かった。読むと、胸がいっぱいになって言葉が出なくなる感じの作品が多かった。

『移民の子どもの隣に座る』玉置太郎

大阪の島之内にある外国ルーツの子どもの学習支援をしているMinamiこども教室のルポ。
著者は朝日新聞の記者だが、取材すればすぐに去っていく取材者が多い中、ボランティアとして10年以上関わり続けている。
教室にとどまらず、イギリス留学時に難民支援のボランティアをした経験、島之内の地理や歴史、大阪の部落解放運動や民族教育の流れがどう影響しているかまで描いた意欲作。
特に印象的だったのは、第三章の「教室を形づくる大人たち」の「九.取材者という媒介」という節。
このMinamiこども教室はよく取材されることがあり、ほかの取材者の様子や自分が取材される経験まで描かれている。おそらく著者自身の反省も含めて、一時的に通過していくだけの取材者という立場の葛藤が描かれている。それはほかのノンフィクションでもよく出てくるような葛藤ではあるのだが、取材者も含めて、教室を構成する要素だと書いていたのが興味深かった。
移民、難民、外国ルーツの子どもの教育、多文化共生などに興味のある人だけでなく、取材論やフィールドワークなど、ジャーナリズムや人類学や社会学に興味がある人が読んでも面白いと思う。

『わが師折口信夫』加藤守雄

ジャニーズ性加害問題について、何かのニュースか番組で評論家の辻田真佐憲氏が紹介していた。民俗学者折口信夫は、弟子の一人が住み込みで長く世話をしていたけど、出征することになって、新たに別の弟子が身の回りの世話をすることになった。
その弟子が書いた折口信夫と過ごした日々の回想録。
ある日寝ていたら先生に迫られたというようなことが書いてあるのだが、拒否してもなお、真綿を締め付けるように、回りの人間関係を断ち、自分の世界に縛り付けようとする。その執着というか、しつこさみたいなのが怖かった。
折口信夫ミソジニーなところがあって、女性が食事を作ったり自分にふれることを嫌っていたそうだ。家には住み込みのばあやがいて、その人は見えないところでそうじとか食事とかの世話をしていたらしい。
寝床に尿瓶が置いてあってそれが印象的だったというエピソードが出てくる。その弟子はその世話はしなかったようだ。排泄物を捨てたり、洗ったりしていたのはおそらくばあやなのだろう。
ファン・ジョンウンの『続けてみます』でも、婚約者の父親のうちに尿瓶があって、それを母親が片付けているのだろうがだれも意に介さなくて、主人公がモヤモヤするというシーンがあったけど、それを思い出した。


『新版 慶州は母の呼び声』森崎和江


10年ほど前に中島岳志と対談した『日本断層論』を読んで、森崎和江にトライしようとしたのだが、手に入る本が少ないうえ、植民二世という問題意識が理解できず挫折していた。
コロナの最中友達と読書会をして何冊か読むうちに読めるようになり、また、一昨年亡くなったこともあり、復刊なども増えて手に入りやすくなった。
ちょうどイスラエルパレスチナ攻撃の時期と重なっていたこともあり、森崎和江の持つ植民二世の罪悪感や贖罪意識などが今の問題と通じて感じられた。
文章は、全部記憶なのか創作も混じっているのかわからないが、描写が細かく、その光景が目の前で繰り広げられているような、植民地時代の朝鮮が立ち上がってくるような異様な熱気があり、とにかく一気に読ませる熱があった。

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やりたいことリスト100(2023年)の振り返り

 



去年やってみたいことリスト100を作りました。

 

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1年のうちにというより一生のうちにというくくりで作りましたが、2023年の結果をみてみましょう。


達成できたもの

 

13.小栗旬の舞台に行く→『ジョン王』に当日券で行けました。
33.風とともに去りぬを読む、映画や舞台を見る→半年かけて1巻ずつ読んで全6巻制覇しました。
69.アンクルトムの小屋をよみたい→図書館に行って借りてきて読みました。
74.新しいパソコンを買いたい→スペック調べて、電器屋さんに行って買いました。
80.運転したい
→夫に職場まで連れて行ってほしいと頼まれました(夫は免許がありません)。私は20年近くペーパードライバーだったので、自信がなかったのですが、ペーパードライバー教習に行って、練習した結果運転できる自信がついたので、車に乗る決心がつきました。
お世話になったのはこちらの団体です。すごく丁寧でポイントと車の仕組みを説明しながらの教習だったので自信がつきました。

www.npo-trafficsafe.com


中途半端に達成できてもの


35.仁義なき闘いのまだ見てないシリーズをコンプリートする→『頂上作戦』まで見れました。
76.演劇をいろいろ見たい→8月に初めてNODA MAPを見に行った。そのあとは忙しくて行けませんでした。


別の形で達成できたもの


72.前に買って読めなかった洋書を読めるようになりたい→8月に掃除したときに処分しました。
73.積読している本を全部よみたい→8月に掃除したときに処分しました。

断捨離の記録はzineにまとめました。

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ブログはこちら。

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どうでもよくなったもの


49.文フリで全都市制覇→関心がなくなる
自分でレーベル作って売り歩くのを2年くらいやった結果、満足して文フリに出るのはもう十分という気持ちになりました。
今年は1月14日の文学フリマ京都のあとは特に出店予定はありません。
『B面の歌を聞け』は引き続き出していきたいと思いますが、前みたいに売れたいとか、商業デビュー目指したいみたいな気持ちはだいぶ小さくなりました。

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仕事関連

日本語教師関連でいくつかやってみたいことを書いたのですが、そちらの結果はこんな感じです。

57.青年海外協力隊に行く
58.海外で日本語を教える

国際交流基金のフィリピンとかインドネシアで半年教えるプログラムに応募したけど、補欠合格で行けませんでした。
そのあと別の会社でオンラインでインドネシアの人に教える仕事をやってみて、なんとなく満足しました。

60.子供に日本語を教えたい
61.日本語ボランティアをしたい

引退してからでいいかなと思うので、将来できたらいいくらいのゆるい感じです。

まとめ

忙しかった割に記憶の薄い1年だったのですが、こうして振り返るといろいろやっていて驚いてしまいました。
去年のやりたいことリストのほとんどはいつか行きたい場所、前から行きたかった場所に行きたいが多くて、実質1年以内に達成できそうなことは20個くらいだったけど、そのうち10個くらいはできたのでよかったと思います。

やっている途中から、毎日おもしろくない、つまらない、何もしたいことがないと思うようになり、あまりリストに執着するのをやめました。

 

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一番意外だったのは80.運転したいが叶ったことです。
10年くらい前に地元のイオンの駐車場でほかの車に擦りかけて怒鳴られてから、運転のことを考えるたびにそのときのことを思い出して体が固まっていました。
しかし、ペーパードライバー教習に行って練習した結果、自分の苦手だと思っていた箇所とその対策方法がわかって、運転できる自信がつきました。
トラウマと思っていたことが克服できたこと、自分には一生無理だと思っていたことができるようになったことでかなり自信がつきました。
まだ高速道路に乗ったり、大型ショッピングモールに行くのは怖いのですが、
これからもっといろんなところに行けるようになりたいです。

もう一つ、やりたいことリストにも書かなかった意外な行動があります。
9月くらいに空手道場に入門しました。
黒帯を取るのは10年くらいかかるみたいなので、それまで続けられるようがんばりたいです。

やりたいことリストには、今あるやりたいことを顕在化させて、優先順位を決めて消化していくうちに、自分にとっての要不要がわかって、自分でも思いもよらなかった願望を顕在化させるような効果があるのではないでしょうか。

年明けから大変なことの多い2024年の幕開けですがいい一年になりますように!