こけし日記

あまり更新しないブログ

2019年のイベント予定

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明けましておめでとうございます。
今のところ決まっている2019年の予定です。

1/20 文学フリマ京都
かぞくって、なんだろう展?」【か-4】で出店

@京都 みやこめっせ

公式パンフレットを売ります。
作家の佐々木ののかさん、研究者の蔦屋匠さん、永田夏来さん、
ライターでデザイナーのこもちししゃもさん、わたしのオリジナルエッセイ付き!
すでに予約受付中。
1冊1000円、200部限定(予定)。
お早めにお申し込みください

docs.google.com

・2/2〜9 うちへそとへ
@和歌山 プラグ

uchiesotoe.themedia.jp


女性4人による作品展
『ふつうの非婚出産』櫨畑敦子さん、
『めためたドロップス』寄稿者の奈良絵里子さん、
現在あべのまで「記憶の図書室」展示中のサトウアヤコさんと
絵や詩や小説やエッセイの展覧会をします。
2/2にはトークショーも。

・3/2〜10 うちへそとへ
鳥取 汽水空港
鳥取にも巡回します。こちらもイベントやる予定です。

uchiesotoe.themedia.jp


・3/9 女性のチャレンジ応援講座
10時〜12時
@奈良 奈良女性センター

申し込みはこちらから

www.pref.nara.jp


わたしの体験談と、少しみなさんで自分たちの人生を振り返るワークをしたりします。

 
・3/27 ライターお悩み相談室
14時〜16時
@京都 下鴨デリ
ライターの江角悠子さんが月一で主催されている
「ライターお悩み相談室」のゲストに出ます。

 
9月の杉本恭子さんがゲストの会に参加して以来、
ファンになった「ライターお悩み相談室」。
いろんな分野のライターさんと知り合え、こうして仕事にもつながる! 
集まる人も多彩で、ウェブライター以外にも、企業広報メインの方から雑誌メインの方まで。関西は同業者とつながれる機会が少ないけど、こんなにライターがいたんだって思うくらいいろんな分野のライターに出会えます。
しかも質問に答える形式だから聞きたいこと聞けますよ。
関西近郊でライターされている人(ライター志望の人も)是非!!


・4/13 奈良で読書会開催(予定)
@奈良 雨の日製作所

奈良で移動古本屋をしているneniqriさん主催で読書会と、お話会をやります。
読書会はみんなで『愛と家事』を読む予定です。
お話会は、編集の話とか文章の話の質問に答えます。
詳細は決まり次第お知らせします。

詳細は随時アップしていきますのでよろしく〜。

2018年の5冊

2018年もいろいろ読んだ。
2018年の新刊中心、Twitter等に感想書いたものをまとめてみました。
順不同、敬称略でお届けします。


八九六四/安田峰俊

ダントツで面白かった。
天安門事件の関係者60人以上に
10年以上かけて聞き取りしたルポ。
カナダにいた時、天安門事件で亡命した人の話とか、
事件のこと知らない中国人留学生の話を聞いたことあったので、
興味あった。
あと、安田さんは文体とかスタンスとか割とフラットで読みやすい。
エンタメ感もあってちょうどいい。
安田さんは『さいはての中国』で、
カナダで教育で南京大虐殺について教えてる団体のルポも書いてて、
そっちも面白かった。
同い年なので心の底で応援している。


www.instagram.com

地下鉄道/コルソン・ホワイトヘッド著・谷崎由依


奴隷制度の残る19世紀のアメリカが舞台。
奴隷の少女コーラが綿花農園から逃げ出す話。
地下鉄道は奴隷を逃がすための地下組織の名称で実際にあったんだけど、
作者は本当に地下鉄があったって設定で書いてて、
いろんな場所へ逃げながら、キャラが入れ替わり立ち代わり出て来る逃亡劇
エンタメとしても奴隷の歴史小説としても読めて、勉強にもなってよかった。
ちなみに訳者の谷崎さんは小説も書いてて、そっちもオススメです。

www.instagram.com

カミングアウト/砂川秀樹

性的マイノリティがどうやってカミングアウトするかや、
カミングアウトしたときの周りの反応はどうだったかを、
いろんな人への聞き取りによって明らかにした本。
当事者の声が多く、専門用語が少なく、読みやすくて良い。
カミングアウトというと、当事者の問題と思われがちだけど、
本当に問題にされているのは、社会の側だと思った。
誰を愛そうが普通になれば、そもそもカミングアウトなんて言葉も、
カミングアウトすることで悩むかも関係なくなると思った。


みなやっとの思いで坂をのぼる/永野三智

水俣病の患者相談をやっている相思社の永野三智さんによる
患者相談記録をまとめたもの。
石牟礼道子の『苦海浄土』のイメージや、教科書の白黒写真のイメージがあって、
水俣病は50年以上も前の、大昔のことで、解決済みだと思っていた。
だけど、いまだに自分が水俣病であることに気付かないで来るしんでいる。
患者さんの生の声がまとめられていて、どんなに苦しいことなのか、
どんな差別があったのか、ということが、伝わってくる。

原爆の資料を読んでもわかることだけど、
被害のしわ寄せが行くのは生活が大変な人で、
その人たちにしわ寄せがいってよけいに貧困に陥ったり、
貧困で病気が悪化したり、声を上げられずにいる。
公害や戦争といっしょにはできないけど、これから災害が多くなる時代で、
こういう構造が繰り返される世の中になるんじゃないかという危惧もある。
どうしたらいいんだろうと思いながら読んだ。

 

彗星の孤独/寺尾紗穂

ミュージシャンの寺尾紗穂さんのエッセイ集。
寺尾さんにはミュージシャンのほかにノンフィクション作家、
随筆家といろんな顔がある。
植本一子さんのエッセイでそのお名前を知って、歌を聞いて衝撃だった。
そこから南洋に関する本や原発労働者についての本も
お書きになっていることを知って、すごく気になる人になった。

わたしはずっと書いてみたい、調べてみたいって思っても、
専門家じゃないしって足踏みしてた部分があった。
けど、寺尾さんが著書の中で、アカデミズムに対して、
すごく厳密に物事を定義してその決まりの中でやっているのはわかるけど、
その決まりの中でしか書けないのは、一般庶民の感覚とはずれているし、
窮屈だと書いていた部分を読んで、ああ、そうだなあと思った。
わたしも、ちょっとそういうところから離れてものを書いてみたい時期だったので、
なんか、すごく励まされてよかった。

 
また今年もたくさんいい本が読めたらいいなと思います。

わたしはこのメディアに載った! 2018年

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忘れる前に、今年載ったメディアもまとめておきます。
ちなみにこのパフェは三輪舎の中岡さんにごちそうしてもらいました。
中岡さんありがとう。

・『読売新聞』2月7日

サンヤツ広告に掲載されました。

・『山口新聞』3月7日

暮らしの広場で、「家族の形に正解はない」と紹介されました。

・『北海道新聞』(夕刊)3月24日
「エンタメ本棚」で紹介されました。
評者はなタ書房の藤井キキさんでした。

・『リビング京都』2018年4月28日号
「コレ読んで!」で紹介されました。
選者はマヤルカ古書店のなかむらあきこさんでした。

愛と家事|コレ読んで!|リビング京都


・『サンデー毎日』2018年4月29日号で紹介されました。
 聞き手は南陀楼綾繁さんでした。

mainichi.jp

・みんなの暮らし日記ONLINEというサイトで紹介されました。

minna-no-kurashi.jp



・梅田蔦屋書店にて5月に開催された「She is #生活をつくる」で、
『夫のちんぽが入らない』『ここはおしまいの地』の著者のこだまさんが
『愛と家事』を推薦してくださいました。

yagakusha.hatenablog.com


・『朝日新聞』「彼女の10年」で取材してもらいました。
登録すれば無料で読めます。

www.asahi.com


・「働く女性に寄り添う17冊」で
Title店主の辻山良雄さんが紹介してくださいました。

style.nikkei.com

よければこちらもどうぞ

kokeshiwabuki.hatenablog.com

kokeshiwabuki.hatenablog.com


は〜、これで今年も無事終われるなって感じです。
取材依頼等は、お気軽にメールフォームからお問い合わせください。



わたしはこのイベントに出た! 2018年

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2018年は『愛と家事』という本が出ていろんなトークイベントに呼んでもらった

『愛と家事』関連

 ・1/30@東京(荻窪「ガレット&ソックス aruiteru あるいてる」
日々を書き連ねること、そしてそれらを形にして残すこと
出演:佐々木ののか×太田 明日香×櫨畑(はじはた)敦子

yagakusha.hatenablog.com


・2/10@高松 本屋ルヌガンガ
『家族への言えない気持ちを本に託して』「愛と家事」刊行記念 
yagakusha.hatenablog.com



・2/12(月)@大阪 iTohen
iTohen「昼の学校」「愛と家事」刊行記念 

yagakusha.hatenablog.com



・2/24(土)@大阪 Calo bookshop&cafe
人文と生活おしゃべり会 番外編 
『愛と家事』太田明日香さんと話す、家族の距離・表現の距離
茂木秀之×茂木美月×太田明日香

yagakusha.hatenablog.com



 ・3/21(水祝)@東京(世田谷)マール
「愛と家事」太田明日香さんと話そう!
【私らしい家族のかたち】トークセッション
出演 高橋ライチ×太田明日香

yagakusha.hatenablog.com



 ・3/29@名古屋 丸善名古屋本店
『「家族」のかたち、「愛」のかたち』

yagakusha.hatenablog.com



・4/19@大阪 森ノ宮キューズモール内まちライブラリー 

エッセーを出版することから変わる、わたしのくらし方 

yagakusha.hatenablog.com



・4/28@京都 ホホホ座浄土寺
書くこと、まとめることから見えてきた家族のかたち
出演 堀口努(『愛と家事』デザイナー)×太田明日香

yagakusha.hatenablog.com



・6/29 @名古屋(常滑) TOrKA(root)
雨の本屋主催「大人の読書会

yagakusha.hatenablog.com



・6/30 @奈良 元ふくせ
オムライスラヂオととほんの共同イベント「オムラヂとほん
出演 青木真兵×太田明日香


トークの様子はオムライスラヂオで配信中
https://omeradi.org/podcast/1687/

 

yagakusha.hatenablog.com



・7/2 @東京 ターナーギャラリー
かぞくって、なんだろう?展内イベント
『愛と家事』読書会【~かぞくについて話してみよう~】
サトウアヤコさんのカードダイアログを使いました。
http://dialogue.mogubook.net/

・9/27(木)@兵庫 宝塚市男女共同参画センターエル
「書くことで心の中を整理する」
takarazuka-ell.jp

イベント出店 
いろんな古本市に出ました

・2/11 @奈良 大門玉手箱 in 初宮神社


・4/29 @大阪(阿倍野)大吉堂
 「王子の店先古本市」


・11/23 @高松 ポリ裏ブックバザール
出店記はこちら

book.asahi.com



ゲスト等出演

・7/27 @大阪 スタンダードブックストア心斎橋
『まわしよみ新聞をつくろう!』(創元社)刊行記念
出演:陸奥賢×中川和彦×太田明日香


・8/22(水)@大阪 愛日会館

顔ハメ講談『怪談!お岩の顔ハメ』と顔ハメ看板スライドトークショー
出演:陸奥賢×玉田玉秀斎×太田明日香

ラジオ出演
なぜかインターネットラジオにも出た。


・オムライスラヂオ No.297  12/ 28配信 『本を贈る』について
三輪舎社主の中岡祐介氏、『愛と家事』の著者太田明日香氏を迎え、『本を贈る』についてのトーク
「本とは何か」「本をめぐるこれからのこと」についても話は及ぶ。

https://omeradi.org/podcast/1782/

出演:青木真兵×青木海青子×中岡祐介(三輪舎)×太田明日香

・オムライスラヂオ No.273  7/18配信 「あたらしい家族の形」について
奈良県郡山市の素敵な本屋さん「とほん」とオムラヂがコラボした「オムラヂとほん」。
フリーランス編集者、ライターの太田明日香さんをお迎えした第二回の模様を一部お届け。
【オムラヂとほん vol.2】「あたらしい家族の形」について - オムライスラヂオオムライスラヂオ

出演:青木真兵×太田明日香

・京都の放送局FM GIG「もっとシャイニーズ」 8/7 配信

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出演 安田いづみ×貞島真理子×太田明日香
http://www.fm-gig.net/top.html

こちらもどうぞ!

kokeshiwabuki.hatenablog.com

kokeshiwabuki.hatenablog.com


2019年もイベント出演のご依頼等ありましたら、メールフォームよりお気軽にお問い合わせください。

わたしはこの仕事をした! 2018年

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今年も終わっちゃうな〜。
やった仕事は

1、本が2冊出た

初めて一冊まるまる書いた。
帯は敬愛する植本一子さん。

 

www.sogensha.co.jp

先日韓国の出版社Innodigm Booksさんから韓国版が出ました。
タイトルは『愛という名前のあらゆる関係にくたびれたあなたに』で、
装幀もイラストもだいぶ変わっています。

 

『女と仕事』の方は、エッセイが一本入っています。
バンクーバーでやってた八百屋のパート話について。

tababooks.com

 

2、企画、編集した本が出た

イギリスの子ども向け教養絵本を訳した「国際化の時代に生きるためのQ&A」
というシリーズ。

移民や難民、フェミニズムジェンダー
合意(性的合意や医療の合意など)、人種差別といった
今日的なトピックについてわかりやすく学べます。
子ども向けとしていますが、大学のレポート作成なんかにも使えそう。

www.sogensha.co.jp

www.sogensha.co.jp

 

www.sogensha.co.jp

www.sogensha.co.jp

 

www.sogensha.co.jp


陸奥賢さん『まわし読み新聞を作ろう!』 の編集協力をしました。

www.sogensha.co.jp




3、連載記事いろいろ

サウダージブックスのウェブマガジン「風の声」に
詩と写真と文章によるカナダ滞在記「Hello Folks」を連載しています。

https://www.saudadebooks.com/blog/categories/hello-folks


・タバブックスの『仕事文脈』で「35歳からのハローワーク」という連載をしています。35歳以上で転職した人に話を聞いている連載です。
今年は福祉関係と古本屋さんの話を聞きました。

tababooks.com

tababooks.com


4、ウェブマガジン、ウェブの単発記事いろいろ
朝日新聞「好書好日」

イベントレポート

book.asahi.com

 

book.asahi.com


著者インタビュー

book.asahi.com

book.asahi.com


アイデムのサイト「りっすん」に家族をテーマに寄稿しました

www.e-aidem.com


・ Forbs Japanにスタンダードブックストアで開催された若林恵さんと畑中章宏さんのイベントレポートを書きました。

forbesjapan.com



ウェブマガジン「ここここ」のインタビュー記事

1月 イベントレポート

第3回|ここどこ座談会 ここここ -右下っぽい人と、右下っぽさを探求するウェブマガジン-



1月 椎名保友さん(パーティー・パーティー

ここここ|椎名保友さんインタビュー(前編) ここここ -右下っぽい人と、右下っぽさを探求するウェブマガジン-

ここここ|椎名保友さんインタビュー(後編) ここここ -右下っぽい人と、右下っぽさを探求するウェブマガジン-

3月 笹尾和宏さん(水辺のまち再生プロジェクト)

ここここ|笹尾和宏さんインタビュー(前編) ここここ -右下っぽい人と、右下っぽさを探求するウェブマガジン-

ここここ|笹尾和宏さんインタビュー(後編) ここここ -右下っぽい人と、右下っぽさを探求するウェブマガジン-

5月 ナカガワエリさん(うじゃ)

ここここ|ナカガワエリさんインタビュー(前編) ここここ -右下っぽい人と、右下っぽさを探求するウェブマガジン-

ここここ|ナカガワエリさんインタビュー(後編) ここここ -右下っぽい人と、右下っぽさを探求するウェブマガジン-


7月 市川ヨウヘイさん(メガネヤ)

ここここ|市川ヨウヘイさんインタビュー(前編) ここここ -右下っぽい人と、右下っぽさを探求するウェブマガジン-

ここここ|市川ヨウヘイさんインタビュー(後編) ここここ -右下っぽい人と、右下っぽさを探求するウェブマガジン-

9月 オカモトマサヒロさん(トウガラシの委託栽培)

ここここ|オカモトマサヒロさんインタビュー(前編) ここここ -右下っぽい人と、右下っぽさを探求するウェブマガジン-

ここここ|オカモトマサヒロさんインタビュー(後編) ここここ -右下っぽい人と、右下っぽさを探求するウェブマガジン-

・展示など

スタッフとして関わって、展示キャプション原稿を書いたりしました。

kazokuten.wordpress.com


兵庫県淡路島の洲本市にある竹原集落で開催された「竹原の自然を楽しむ会」のイベント用冊子制作をしました。

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ちょっとだけ来年の予定も

来年出る予定の『グッドイミグラント』というイギリスの移民問題についてのエッセイ集も担当しています。
訳者は神戸大の栢木清吾さんです。

 

アパレルブランド・ブローレンヂ代表の松村智世さんの
本を作るお手伝いをしています。

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右が松村さん



どんな体型の人でも好きな服を着られるようにと、
男性体型にあったワンピースやスカートを作っています。
といっても、男性だけでなく女性でも着られるそうです。
服飾業界の常識を覆すようなブランド。
この本が出ることで、もっと自由に服を捉えられる世の中になったらいいな〜。
松村さんご自身も とってもおもしろくて、お会いするといつも元気が出ます。

blurorange.jp
じゃあみなさんよいお年を〜
執筆依頼等はお気軽にメールフォームからお問い合わせください。

よかったらこちらもどうぞ。

kokeshiwabuki.hatenablog.com

kokeshiwabuki.hatenablog.com

【告知】「りっすん」に記事を書きました

はたらく女性の深呼吸マガジン「りっすん」

遅れて来た反抗期を終えて感じた「ほんとうの自立」という記事を書きました。


愛と家事の「遅れて来た反抗期」の後日談です。

www.e-aidem.com

 

よかったら読んでくださいね〜。

無頼の気持ちでやっていく

 

kokeshiwabuki.hatenablog.com

 前にこの記事を書いたさい名指しした北條さんから『愛と家事』の感想をもらった。

 

 


これらの言葉に非常に勇気づけられた。

わたしは、出版業界の周縁にいると思っています。
出版社とのつながりがあったから本が出せたという点からいうと、ほんとうの周縁ではないかもしれませんが、
東京にいない、有名出版社出身でもない、同業者のつよいつながりの中にいるわけでもない、SNSで何かバズったりということもない、引き立ててくれるような有力者がいないという点で、周縁という言葉を使っています。
それに対してくやしい思いやそういう縁のある人がうらやましいという気持ちをもっていました。

しかし、この「無頼」という言葉をいただいたとき、これほど過分な褒め言葉はないと思いました。
そして、そんな小さなことで心を煩わせるのはもうやめようと思いました。


無頼というと太宰みたいな破天荒な人生について思い浮かべるかもしれません。
でも、わたしはたくさんお酒を飲むとか、異性関係が派手とかおもしろ仰天エピソードにあふれているとか、そういうことが無頼だとは思いません。
無頼というのは、独立独歩、真のインディペンデントということだと思います。
無頼、ということは誰の評価も気にしないということに近いと思います。
自分の心の欲求により、それを正直に表出し、その表出したものが人の評価とか業界受けとかに関わりなく、その文章だけで立っている、その文章だけで人を打つ力がある、というものです。


例えば谷内六郎とか、さくらももこさんとか、山下清とか、植本一子さんとかこだまさんとか。
そういう文章を読むとその素直さや率直さにたじろぐことがあります。
あと、戦争体験者とか強制収容所に入っていた人の手記とかハンセン病の手記に惹かれるのも同様の理由かもしれません。
極限状態によって、ギリギリのところで書かれた文章は、その人の思考がむき出しになっている感じがします。
たとえ何を言われても、自分の心の中のことを素直に表出したいという欲求に正直な文章はそれだけですばらしいものがあると思います。
もちろん、エンターテイメント、人を喜ばせる文章もとてもすばらしいものがたくさんあります。
でも、そういう素直な感情から書かれたものに触れると、ものすごく心の芯を突かれたような気持ちになることがあります。
そういうものを自分も書くぞと勇気づけられます。



そして、わたしは今まで求めすぎていたと思いました。
わたしの文章を読んで不快になる人もいれば元気になる人もいて、いろいろで当たり前。
そうやって手にとってくれるだけでいいじゃないかという気持ちになりました。
そもそも誰にあてて書いたかわからないような文章だったのです。
本当に読んでほしかった人には見せられなかったり、縁が切れて読んだかすら確かめることができません。
それが、本にまでなって、自分の知らないところまで届いているのです。
それでいいじゃないかと思いました。
もちろん褒められるとうれしいですが、承認欲求が先に来るのは本末転倒です。
わたしは、これからも、無頼の気持ちを忘れずに書いていきたいです。