太田明日香の仕事記録2015〜2019

フリーランス編集、ライター、太田明日香の編集・執筆活動とカナダ滞在の記録

うちから出たら非国民

家でおとなしくしてない奴みんな非国民
ライブに行く奴旅行する奴出歩く奴全員非国民

自粛自粛自粛
自粛自粛自粛
うちでインターネット

集会の自由
教育の権利
今まで享受してきたもの
なんだったんだろう

非常時の号令で全部パー
連帯もつながりも絆もいらない
もう忖度すらいらない
非常時の号令で
ひとりぼっちになる

集まらなければ
何もできない
画面からあいつの司令をまつだけ

くだらない
くだらない
くだらないあいつに
くだらない
くだらない
くだらない生活が
奪われてしまう

自粛自粛自粛の声をかき消してやれ
集まって
あいつに聞こえるくらい笛を吹け

くだらない
くだらない
くだらない町に出て
くだらない
くだらない
くだらないパーティーをしよう
くだらない
くだらない
くだらない音楽をかけろ

自粛自粛自粛の声をかき消してやれ
あいつがこっちを見るくらい叫べ

くだらない
くだらない
くだらない生活を
くだらない
くだらない
くだらないあいつに奪わせない

プロフィール

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Photo : Ai Hirano

太田明日香(おおたあすか)
1982年生まれ。関西在住。

HP

editota.com


・経歴
関西、東京の出版社で非正規雇用で勤め、2011年に大阪でフリーランスのライター、編集者として独立。

企画、編集、ライティング、校正、出版イベント運営などを手がけています。

・仕事について
本や文は人の居場所だと思います。
困ったとか、これが知りたかったとか、自分もそうだったとか、そういうときに味方になれる本を作ったり文章を書いたりしたいです。
それから、社会の中で存在が忘れられたり、見えなくされている人の居場所になるような本や文を書いて作っていきたいです
仕事への思いはこちらのブログにも綴っています。
よかったらごらんください。

editota.com



・仕事実績

ライター、編集者としての実績はサイドバーにもある通りです。

(書籍)
2012年に初めて編集した『戦争社会学ブックガイド』
2013年に初めての共著『福祉施設発! こんなにかわいい雑貨本』
2016年に自費出版で『愛と家事』を出版し、2018年に創元社から書籍化されました。

(執筆)
インタビュー、エッセイの仕事が多いです。

代表的な記事はこちらから

book.asahi.com

 

www.e-aidem.com


自分の気持ちを書くだけではなく、そういう問題の根っこには歴史や社会問題が関係しているという思いがあります。
それに対して、インタビュー、フィールドワーク、文献を調べるなどして、自分なりのアプローチで解き明かしたいと思っています。

今は2015年から2017年まで滞在したカナダについてのエッセイを連載中です。

www.saudadebooks.com


・カナダ滞在と日本語教師
配偶者の都合で2015年から2017年までバンクーバーに住んでいました。
現地では1年間はビザがなくて専業主婦をしていましたが、2年目からは地元の八百屋さんで働いていました。

バンクーバーでの生活についてはこちらの記事を

kokeshiwabuki.hatenablog.com


わたしの仕事の原点には人の居場所を作りたいというのがあります。
言葉は居場所のいちばんの根っこです。
自分がカナダに住んで、いろんな人に優しくしてもらったり助けてもらったおかげで、
英語が下手でもなんとか乗り切ることができました。
日本にも外国の人が増えているというニュースを見て、自分がこんどは手助けしたいと思うようになりたいと思い、日本語教師の資格を取ることにしました。
2017年に帰国後日本語教師に興味が出て、日本語教師養成講座420時間を受講。
同年に日本語教育能力検定取得して、そのまま日本語学校に非常勤で勤め始めました。

日本語教師関連についてはこちらの記事を

kokeshiwabuki.hatenablog.com



今は編集者・ライターと日本語教師の二足のわらじで生活しています。

note.com




Hello folks更新しました。

サウダージブックスが送るウェブマガジン「風の声」のHello folks10回目。

今回からは日系カナダ人の話になります。

www.saudadebooks.com




コミュニティセンターでであったアリスさんという日系人の女性の半生と
彼女の家族史をもとに、カナダで日系人がどのように生きてきたかについて
お届けします。

『よい移民』イベント@ajiro(福岡)まとめ

10月18日にCAVAブックスで『よい移民』トークイベントがあります。

cvbks.jp


過去のイベントの様子をまとめましたので、参加ご検討中の方はご参考にどうぞ。


・・・・・

去る9月28日、福岡にある書店ワajiroで、
『よい移民』トークイベントが開催されました。

参加者のみなさんの声をまとめてみました。

 

 

 

 

 

 



   

『よい移民』イベント@ワールドエンズ・ガーデン(神戸)まとめ

10月18日にCAVAブックスで『よい移民』トークイベントがあります。

cvbks.jp


過去のイベントの様子をまとめましたので、参加ご検討中の方はご参考にどうぞ。


・・・・・

去る9月21日、神戸にある書店ワールドエンズ・ガーデンで、
『よい移民』トークイベントが開催されました。
ゲストはライターのヒトミ・クバーナ(@hitomicubana)さんでした。

参加者のみなさんの声をまとめてみました。

 

 

 

 

 

 

創元社の編集Aさん(@sgs_asayama)の連続ツイート


執筆陣は、全員が「BAME」にカテゴライズされる人々。これは「Black, Asian, Minority Ethnic: 黒人、アジア人、少数民族」の頭文字をとった言葉。

ただ、親は移民であっても、本人たちのアイデンティティは英国にある。英国で生まれ育ったのに、英国人として扱われないこと(あるいは、「よい移民」としてのみ、その場所にいることが許されるということ)。その問題。

ブレイディみかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の話。同じ移民をあつかった本で、すごく売れて助かった。表紙も黄色くて、似てる(苦笑)

収録作のなかでも印象的なのは、中東ルーツの女優のエッセイ。いろんな役になりきれることが演技の素晴らしさなのに、与えられるのは「テロリストの妻」など、決まりきったステレオタイプなものばかり。

「始めてもいないうちから、なぜわたしは型にはめられていたのか?」(271ページ)
「イエローフィーバー」という言葉がある。アジア人女性を過剰に「従順で、かつ性的な存在」だとイメージしている人たちのこと。

彼がセックスをしたのは、私か、それとも「性的で従順なアジア女」だったのか。(ココ・カーン「国旗」本書収録について)

プロレスラーの「ケンドー・ナガサキ」についてのエッセイ。執筆者は中国系ルーツなのに、この日本人の名前をもった悪役を応援し、憧れてしまう。

「私は自分が『オリエンタル』であることを受け入れ、別の『オリエンタル』の中に一つの『ロール・モデル』を見出したのです」(本書77ページ)

エッセイ「そんなのだめだよ!お話は白人についてじゃないと」について。栢木さんはこのタイトルがすべてを現すような章を読んで「この本は訳さないといけない」と思ったとのこと。
(私もこの章、すごく重要だと思います!)

 

編集担当太田のツイート

 

ヒトミさん、ご自身の体験から移民に興味を持った経緯について。
イギリスの物語なのに1つ1つの話題が身近でイメージしやすくて、しみじみしてなかなかさっと読めなかった。
移民にもさまざまなバックグラウンドがあるのに、自分が移民に理解があるって思い込んでたことに気づいた。

栢木さん、この本は内容が読みにくい本。1つ1つの体験が重くて、自分の体験とつながって、自分の差別された体験や、差別した体験に気づく本。

中にはイギリスの話だけど自分ごとすぎて途中までしか読めない方もいた。
読むのにすごく時間がかかる本。

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の話題が。
この本の次に『よい移民』を買ってくれる人も多いそう!
『よい移民』は日本ルーツの人が出てこないのと、ぼくイエは子どもの話で、今の本なので一緒に読むとおススメと。

栢木さんのオススメはミスLさんの「テロリストの妻」、ヒトミさんのオススメは「黒人になるためのガイド」。
ヒトミさん イヌア・エラムスの「アフリカに切り込む 黒人向けの床屋と男の話」も国籍とか、民族について考えるヒントになったと。

栢木さん『よい移民』は多様性がいいのはわかっていても、意識する前からステレオタイプをなすりつけられていて、そうさせてもらえない。その中で自分たちのありのままを認め、表現した人たちの物語だと。

「黄色」ヴェラ・チョック、「国旗」ココ・カーン、両方とも東アジア系の女性が、従順だけど性的に奔放だとして、性的アイコンとして消費される。また、それだけでなくある人がある人に気安く声をかけていいと思われるのが問題だという話。

ダニエル・ヨーク・ロー「ケンドー・ナガサキと私」、アジア系のロールモデルがいないと悩んでいた中国系の少年があるプロレスラーにのめり込む話。オチが秀逸なのでぜひ読んで欲しい。

ヒトミさん、『よい移民』わかってるつもりだったけど、わかってなかったという発見の多い本。栢木さん、多様性を描くのはマイノリティへの配慮じゃなくて、そういう人たちがいるという現実を写していないのが問題。

栢木さん、移民については、これから育つ子供たちがいるから、一過性のブームじゃなくて、そういう子たちが本が読めるようになって手に取れるようだし続けないといけない。

タイトルの『よい移民』はよい移民として振る舞わないといけないというプレッシャーを描いてるし、自分たちはもうイギリス国民で「移民じゃないけど」という皮肉にもなってる。結構複雑な意味合いが込められてて、刺さる人にはすごい刺さるタイトルという話。

 

 

  

『刺繍小説』神尾茉利さんにインタビューをしました

いつも書いている『朝日新聞』読書サイト「好書好日」で、
 『刺繍小説』著者で美術家の神尾茉利(@kamiomari)さんの
インタビューをしました。


美術家・神尾茉利さんの『刺繍小説』(扶桑社)は、
刺繍描写のある小説を「刺繍小説」と名づけ、
刺繍を通じた物語とのさまざまなかかわり方を提案しています。

刺繍が出てくる本ってどんなの?
と思うかもしれませんが、
太宰治『女生徒』、西加奈子『円卓』、三浦しをん『あの家に暮らす四人の女』
などメジャーな作品や著名な小説家の本もたくさん出てきて、
刺繍が出てくる小説がこんなにたくさんあるのに驚きました。

あるときは神尾さんの作品集、
あるときは小説のブックガイド、
あるときは刺繡をめぐる箴言集、
といろんな読み方ができて、開くたびに新鮮な気持ちで読むことができるのです。
決して分厚い本ではないけれど深い味わいに満ちている、
こんな何度もページを開きたくなる本を作った神尾さん、
どんな方でしょう。

ぜひごらんください。

book.asahi.com