こけし日記

「読む」にまつわる日記

huluでハマった海外ドラマ

読書日記だけど番外編。
2020年はうちにいる時間が多くて、動画配信サービスを利用する人が多かったと聞きます。
巷ではネ○トフリックスの作品が話題のようですが、わたしはhulu派。
あまり話題になりませんが、huluで見て面白かった作品を紹介します。

・「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語
マーガレット・アトウッド侍女の物語』のドラマ版。
もともとこれが見たくてhuluに入ったくらい。
主演はエリザベス・モス。
環境破壊のせいで女性たちが次々不妊になり、出生率が減っていく、
そんななか出産経験のある女たちは司令官たちのうちに派遣され、
彼らの子を産む「侍女」とされて、というめちゃくちゃ恐ろしいストーリーです。
聞いただけで身の毛もよだつ話ですが、映像で見るとよけいえぐい・・・。
ドラマ版は少しアレンジが加えられているみたい。
小説版の方は最近続編の『請願』が出て、こちらも一緒に是非読みたい。www.hulu.jp

・トップ・オブ・ザ・レイク
『ハンドメイズ・テイル』のエリザベス・モス主演。
性虐待専門の刑事ロビンが、12歳の少女の自殺を巡って捜査するうちに、
少女一家の恐ろしい秘密がわかってというようなストーリー。
第二シーズンはオーストラリアの風俗業に出稼ぎに来ているアジア人女性の一人が殺されてって話。
全体的に女性蔑視がはびこる警察組織がこれでもかと描かれていたり、
女性たちをとりまく環境の過酷さが描かれている。
DV、植民地支配、性産業、虐待などが裏テーマになっていて、フェミニズム的な視点がすごくある。
オーストラリアの自然の景色が美しく、ストーリーも重いが面白い。

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・レクティファイ
17歳のとき同級生をレイプして殺した罪で死刑囚となったダニエル。
しかし、妹の尽力で無罪が証明されて釈放され・・・。
ところが、収監されていた19年という歳月は
街の人が彼を受け入れるにはあまりにも長く、
ダニエル自身も刑務所であった性被害のトラウマによって、
なかなか普通の生活を受け入れるのが難しかった。

去年見ていちばんおもしろかった。
シーズン4まであって、加害者家族となったダニエル一家の再生も丁寧に描かれており、映像も美しい。
ただ一部、隣の独房にいた黒人の受刑者の描き方や、ダニエルに救いの手を差し伸べる女性たちがいいタイミングで登場するところなどは、少しステレオタイプのように感じた。
それでも人間がやり直すこととは何かや、傷から立ち直ることはどういうことかが深く描かれており、よい作品だと思った。

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・The Path
huluオリジナルの作品。
今はhuluプレミアムに入らないと見られないようですが、2019年に見て面白かったものの一つ。
新興宗教団体マイヤリスト・ムーブメント(作中では、カルトと呼ばれたり、自分たちでは宗教と言わずに運動だと言っていました)の2世のエディが主人公。
エディのライバルで、エディの妻のサラを思い続けるカル、
同級生と恋に落ちたけど同級生はマイヤリストに懐疑的で信仰をとるか恋愛をとるかで悩むエディの息子など、宗教と人生がテーマ。
マイヤリスト・ムーブメントはマイヤー博士が書いた本が原典として崇められていて、
コミュニティーの中で自給自足で生活して、
自然と一体になることを教義としている。
マイヤリスト・ムーブメントの内容の、人生に一回伝道の旅に出るとか、
フォークソングを基調とした教団の歌があるとか、
既存の宗教のいろんな要素をミックスした感じ。
ラストの方はマイヤー博士の暗部に迫り、カルが自身のトラウマと向き合うなど、人間の精神ドラマとして宗教を取り上げている感じだった。
宗教を信じるとか宗教が身近にある生活がどういうものかかいま見れて面白かった。

yuya-t.com
・HOMELAND
CIAのエージェント、キャリーを中心にしたアメリカのスパイドラマで、結構現実が反映されている。
アルカイーダの捕虜になって帰ってきた海兵隊の軍曹ブロディが、
アルカイーダのスパイになっているのではというところから話が始まる。
そこから、タリバーン、大統領選挙をめぐるロシアのSNS攻撃、と現実を反映した話が続く。
話にどんでん返しが多く、さらにどんどんキャラクターが入れ替わり、
その中でPTSDやキャリーの持病である双極性障害が描かれるなど深みもあって、
とにかく目が離せなかった。
第8シーズンで終了なのが残念。

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・コール・ザ・ミッドワイフ
これも2020年にハマった作品の一つ。
もともとBBCで放映されていたイギリスのドラマ。
ジェニファー・ワースの『来て!助産婦さん』が原作。
イギリスの国営医療制度が整い始めたイギリスの1950年代のロンドンのイースト・エンドで、貧しい人たちのために医療を提供するノンナートゥス・ハウスの助産婦と、助産婦資格をもつ修道女たちの奮闘を描く。
キャラは結構入れ替わりはあるんだけど、ノンナートゥス・ハウス自体が舞台なので、
そこはあまり気にならない。
また、出てくる女性たちが多様なのもいい。
助産婦さんのドラマなので、毎回いろんな妊婦さんが登場する。
中には結婚せず妊娠したりレイプや売春によって妊娠したり、配偶者以外の人によって妊娠したりといったこともある。
一方、修道女たちは信仰に生きており、結婚や出産と無縁に生きている。
そこが妊娠や出産を扱ったドラマでありながら、女性にとっての人生は妊娠や出産だけが全てではないと述べているようで、女性の生き方の多様さを描いているように見れ、フェミニズムドラマとしても見ることができてとても面白い。

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huluでみられるドラマは堅実な良作が多いという印象。
是非興味を持った人は見てみてください。