こけし日記

読むことと書くことについて

バンクーバーで見た映画(『復讐するは我にあり』今村昌平)

バンクーバーに住んでいるのに、近所の図書館の日本映画の旧作コーナーが充実していて、最近は昔の日本映画ばかり見ている。

 

今は今村昌平にはまっていて、昨日は『復讐するは我にあり』を見た。
たまに、時間の感覚がなくなって入り込んで抜けだせなくなるような映画があるけど、この映画もそんな感じだった。

 

もう、しょっぱなからしびれるような出だしで、
パトカーに連行される緒方拳の鼻歌から始まり、俯瞰で山道を行くパトカー、
アップになるタイヤ、不穏な雰囲気の夕暮れ、
そこにちらつく雪、長いトンネルに入り、緒形拳の台詞、そしてそこにかぶさるタイトルバック。
掴みでもう胸が揺さぶられる。

 

この映画の魅力は緒形拳が演じる榎津巌に負っているところが大きい。
榎津は妻には平気で暴力をふるうのに、マザコンで自分の父親には頭が上がらない。
金が欲しいからという理由だけで、罪悪感なく行きずりの人を平気でだましたり、
むごいやり方で最終的には5人も殺している。
だまし方や殺し方は計画性がない。
それで逃げ果せると思っていたのかが不思議で、不気味だ。
そして、そんな男なのに何か人間的な魅力があるようで、逃避行先で何人かの女と出会い、半同棲したりヒモみたいな生活を送ったりしている。

 

それに加えて、この映画には他人同士の謎の共同生活もの、ロードムービー、犯罪もの、男の成長物語といった、いろんな映画のおもしろい要素がつまっている。
最後に長逗留した貸間のおかみ母娘との居候生活や78日間にわたる逃亡生活、詐欺や殺人、そして収監された後の父とのやりとりにそういう部分が垣間見える。

 

榎津がどう騙し、どう逃げたかがこの話のメインだ。
しかし、彼は知能犯でも思想犯でもない。
欲望のまま始終金に執着し、即物的で、短絡的で、行き当たりばったりに人を殺していく。
だから普通の犯人を追うとか動機を知ろうとするとか犯罪そのものの巧妙さで見せる犯罪ものの映画とはちょっと違う。
むしろその行き当たりばったりさが見所なんだと思う。
そこには人間の悪い部分、弱い部分、ダメな部分、ずるい部分がむき出しになっている。

 

しかし、榎津が犯罪を犯した理由は最後まで描かれない。
背景に、彼の一家がキリシタンの末裔であること、宗教を押し付けてくる父との葛藤や父の矛盾やずるさ、嫁と父の不貞疑惑などが描かれている。
そして本当に憎たらしく殺したいのは父親なんだろうけど、父親は殺せなくて、その代わりのように軽犯罪や殺人を犯す。
それは父に対する息子の反抗のようにも見える。
最後まで自分の本心よりも信仰という建前を通そうとした父、行為はなくても気持ちは裏切った妻、父にあらがいきれなかった自分、妻へのあてつけのようにする浮気。

映画の中で榎津やその父が歌うオラショは、誰に歌ったものだろうか。
榎津が捕らえられたときに歌っていた歌は、キリシタンの間で伝わっていたオラショというお祈りの歌で、オラショキリシタンだとばれないように口の中でもごもご歌って何を歌っているかわからないような歌い方をするそうだ。
映画の中で第二のテーマ曲のようになっているオラショは、人殺しや姦淫しようとした物が神に許しを乞う、そういう人間のずるさとか、都合のよさとか、人間の業のようなものを感じさせる。

 

最後に、榎津をヒーローとして奉り上げるわけではないが、榎津のような欲望のままに殺したり犯したりしながらした逃避行の旅路に、羨望を感じる瞬間があった。
映画には自分には決して叶わぬ生き方を追体験するという側面がある。
この映画では榎津の欲望の強烈さに当てられる。
自分の過去で欲望に正直にならなかった瞬間はいくらでもある。
そんなことをしてみたら自分のたががはずれて、自分も他人の人生も壊れてしまうのではないかと恐ろしかったからだ。
そして、欲望のままに正直に生きることとその業を背負うことの恐ろしさに立ちすくみ、それを実現した榎津の姿に強烈に胸をかきむしられる。

    

庭の果物を地域でシェアする試み(バンクーバーA to Z:番外編[The Fruits Tree Project])

バンクーバーは町の規模の割に食べ物への関心が高いです。 
それが面白くて、いろんな集まりに顔を出すようになりました。
前回のいろんな食べ物ワークショップを通じて人とつながりを作る
the food conectionについての記事で
vancouver fruit tree projectのことを紹介しました。
これは個人宅の庭に実る果物をボランティアが収穫して、
地域でシェアするというプロジェクトです。
先日、ちょうど果物収穫のボランティアに参加したので、その様子をレポートします。

kokeshiwabuki.hatenablog.com

 
○プロジェクトの仕組み

もうじき収穫の秋です。
よその家の庭で、柿なんかが実ったまま腐ったりしていくのを見かけることがあります。そんなとき、「せっかく実っているのにああもったい」ないなんて思ったことはありませんか。
あるいは、自分の家に果物の木がある人だと、庭で果物が実っているけど、収穫する時間もないし、家族が少ないから腐らせてしまう。「何かいい活用法はないだろうか?」なんて悩んでいる人もいるのではないでしょうか。


そういった家庭の庭で実る余った果物を地域でシェアする仕組みが、
Vancouver Fruit Tree Projectです。

vancouverfruittree.com


提供者も収穫する人もすべてボランティア
応募は簡単で、ボランティアになりたい人は、事前にメールで登録します。
果物を提供してくれる協力者の庭の果物の収穫時期がくると、
収穫する果物と、日にちと大まかな場所がメールで届き、収穫する人を募ります。
メンバーは先着順で確定し、収穫ボランティアは当日、指定された場所に向かいます。


○炊き出し用のアップルを収穫
8月のある晴れた午後、さっそくアップルの収穫があるというので
さっそく参加しました。

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8月から9月にかけてはアップルの最盛期。ほかにもチェリー、イチゴ、ぶどう、プラムなどのがあるそうです。庭の木といえども、多様性に驚きます。

集合場所に行くと、ピックアップリーダーのCaroさんが迎えてくれました。
ピックアップリーダーはいわゆる現場責任者で、当日収穫に必要な道具を持ってきたり、収穫した果物を指定された場所に届けたりします
車を運転でき、所定の研修を受ければ誰でもなれるそうです。
最初に説明を受け、「収穫時の怪我や植物アレルギーが起きても個人の責任」という誓約書にサインをします。

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たわわに実ったリンゴ。残念ながら品種はわからないそう

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収穫用の道具。うまく枝をひっかけて、先のカゴや網に果物を落とす仕組みになっています

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今回の収穫ボランティアはたまたま女性ばかり。地元のニュースを扱うWebサイトやファーマーズマーケットで知って応募したそうです

フルーツ収穫は、バンクーバーに来てから一度ブルーベリーピッキングに行った以来。
リンゴは初めてでした。
木は高く、実の量が多そうです。

まずは落ちている実や傷んだ実を拾います。
これは寄付せず、地域にあるコンポスト用やハチを飼っている人のための、蜜バチ用の餌になります。
背が届く範囲は手でちぎり、届かなくなるとだんだん道具を使って、上の方を収穫していきます。
枝が揺れると実が落ちてくるので、頭上を注意しながら収穫します。
2時間ほどかけて、作業は終了。
最後に計量しておしまいです。

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2時間かかって1つの木から100パウンド(約50キログラム)ほど採れました

収穫中に地面に落ちたリンゴはボランティアで分け合います
これを楽しみにきている人も多いとか。
今回採れたリンゴは、バンクーバーダウンタウンイーストサイドエリアにある
カーネギーホールに寄付するそうです。

ダウンタウンイーストサイドエリアというのは、『地球の歩き方』等のガイドブックでは、必ず行ってはいけない危険地域として書かれています。というのも貧困層が多く、ドラッグユーザーが集まる犯罪多発地域と言われているからです。
カーネギーホールはこのエリアの中心になっているコミュニティセンター(地域の公民館のようなところ)で、貧困層への支援プログラムを実施したり、無料の炊き出しをしたり、食堂で安く食事ができます。
収穫したアップルは炊き出しや食堂で使われると言っていました。


○食に困る人に新鮮な地元の果物を

このプロジェクトが始まったのは17年前。

・食べ物ごみを減らす
・地域の人びとが食べ物で困らないようにする
・果物収穫を通じて人とのつながりをつくる

ことを目的にスタートしました。
現在では収穫量が年々増えており、カーネギーホールの他、デイケア(カナダの保育所のような子どもを預ける施設)や地域の個人宅などに分配したりしています。

 

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大型スーパーには設置されているフードバンクへの寄付コーナー

バンクーバーのスーパーには、フードバンクに食べ物を寄付するためのボックスが設置されています。フードバンクというのは、食に困っている人に、個人や企業から食品の寄付を募り、分配する団体で、大型スーパーにはたいてい個人から食品の寄付を募るためのボックスが置いてあります。しかし、その中身を見るとどうしてもファーストフードや加工食品が多く目につきます。
カナダは農業国とはいっても、スーパーで売られている果物の多くはアメリカ、メキシコ産です。また、地元産の果物の旬の時期はとても短く、食べられる機会が少ないです。もちろん、ファーマーズマーケットはさかんです。しかし、スーパーで売られている野菜や果物と比べると値段は割高です。
食べ物に困っている人ほど、新鮮な野菜や果物、旬の食べ物に触れる機会が少なくないといいます。The Fruits Tree Projectは、食べ物に困っている人が地域で採れた新鮮な果物を口にする機会を提供していると感じました。


○「都市の幸」を活用した小型のフードバンク

わたしはこのプロジェクトを知り、「都市の幸」という言葉を思い出しました。
これは、坂口恭平さんのゼロから始める都市型狩猟採集生活 (角川文庫)
という本に出てくる言葉です。

   

 

この本では、狩猟採集生活になぞらえて都市でただ同然で手に入る資源を手に入れて自給自足的な生活する方法を提案しています。
その中で廃材や古着、賞味期限切れの食品といった都市生活で余ったりゴミとして処理されるけどまだ使える資源のことを「都市の幸」と呼んでいました。

前述のフードバンクはそういった企業や個人の持つ「都市の幸」を活用して、食べ物に困っている人を支援する仕組みです。
このプロジェクトは、町中に点在する果物の木という「都市の幸」と収穫ボランティアをメーリングリストによってつなぎ、食べ物に困っている人にそれら「都市の幸」を届けています。このことは、町に点在する果物の木という食料貯蔵庫を利用したフードバンクのようにも見えます。

この取り組みはカナダではメジャーなようで、似たような活動が、バンクーバー以外にオタワ、ウィニペグ、ビクトリア、エドモントンとカナダの各都市に点在しています。

参加の簡単さや仕組みのシンプルさなどを考えると、この取り組みは今後世界に広がる可能性を秘めていると感じます。
日本でも誰かチャレンジしてみませんか?

(The Fruits Tree Project)

https://vancouverfruittree.com/volunteer/

参加費 無料
 ※事前にメンバー登録が必要。
主な活動時期 5月から9月

英語環境の職場で働く(コミュニケーション全般)

前回、前々回に引き続き、英語環境の職場で働いた感想です。
今回はコミュニケーション全般について感じることについて紹介します。

 

kokeshiwabuki.hatenablog.com

 

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英語環境の職場で働いて、いちばんカルチャーショックだったのは、
中国語圏の人たちのコミュニケーション法でした。

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チャイナタウンの風景


働いているお店が、中国南部出身の人が始めたお店であるということ、住んでいる地域に中国語圏の人たちが多いということで、従業員もお客さんも中国語を話す人がたくさん来ます。

中国語圏の人たちは会話が中国語ベースで、中国語が通じそうだったら中国語でしゃべりかけてきます。英語でいくら「I am Japanese.」とか、「I can't understand.」といっても全然通じません。
例えば、レシートを見て「値段が違うんじゃないか」とか、新商品を見て「味はどうとか」とかを、本人が英語が下手とかできないとか関係なしに、どんどん質問してきます。中国語なんて第二言語でとったきりですから、最初は困り果てて、適当な笑顔でごまかしていました。
でも、そうすると意思疎通できないことにイライラするお客さんがいたり、どうにか伝えようとねばるお客さんがいてレジが混んであとがつかえるのでよくないなと思い始めました。

ところがある日、別の中国系のカナダ人の2世で、英語しかしゃべれない従業員が中国語で話しかけてきたお客さんに向かって「ティンプトン」と言っているのを聞きました、すると、お客さんはそれ以上しゃべるのをやめることに気づきました。中国語で「わかりません」という意味の言葉です。
そう言うと相手はこちらが中国語がしゃべれないことを理解して、しゃべるのをやめるか、英語に切り替えてくれるのです。つまり、絶対中国語しかしゃべらないわけじゃなく、中国語が通じるなら中国語を話したい、という主義だったわけです。

日本の人は日本語通じるかな?という思いがあるので、相手が日本語がしゃべれるという確証がない限り日本語で話しかけないし、言いたいことがあってもよっぽど自信がないと伝えようとしないことが多いと思います。ところが、中国語圏の人たちの態度は全く逆だったので、ほんとに驚いてしまいました。
そのとっかかりを見つけてからは、わたしも「听不懂(ティンプトン)」と言って、相手が英語に切り替えてくれるか、通訳が必要かが判断できるようになりました。
また、適当に対応していた頃は相手も意思疎通ができずいらだっていて、お互いに感じが悪いという印象をもっていたのですが、ちゃんと対応できるようになると、最後にお礼を言ってくれたり、笑顔を返してくれたりするようになり、意思疎通できたという実感をもてるようになりました。


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わたしは昔から接客や電話対応等の場面が非常に苦手でした。
というのも、全然知らない人がいきなり来て、相手がどう出て来るかわからない状況で、こちらが意思表示をしたりいけなかったり、こちらの意図通りの商品やサービスを買ってもらわないといけないということがプレッシャーで、
緊張しすぎてぎこちなくなるというのがしょっちゅうあったのです。

もともとそういう性格な上、いきなり言葉がわからないところに放り込まれたので、
最初は結構おたおたとしていました。
しかし、言葉が通じない分、逆に言葉以外のことでコミュニケーションをはかろうとか、相手の意図を読みとろうとするように心がけるようになりました。
相手がどういう思考法や、コミュニケーション法を取ろうとしているかを考えて、相手のツボをおさえるのが大事だなと改めて気づきました。
それはコミュニケーションにおいてものすごく当たり前のことかもしれませんが、言葉にたよっていると忘れがちになることです。


それは同じ言語で会話するときにも共通することだと思います。
いろんな人の話を聞くと、1、2年で英語はそんなにうまくならないし、
日本で使わないうちに忘れると聞きます。
なので、語学を上達させることやネイティブらしくふるまったりしゃべることも大事ですが、こういうところを鍛えて、日本に帰ったときに役立てていけたらいいなと思っています。

英語環境の職場で働く(働き始めてから編)

前回の記事の続きです。
 

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英語環境の職場で半年働いた感想です。

1)英語のレベル
2)英語以外でできること
3)ボス、同僚とのコミュニケーション
4)お客さんとのコミュニケーション

に分けて紹介します。


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1)英語のレベル

職場によると思いますが、単純労働であれば、
バンクーバーではネイティブレベルは求められていないと思います。
なぜなら、従業員もお客さんも移民が多いので、ネイティブらしく話すことよりも、
分かりやすいこと、伝わることの方が大事だからです。

 ・5w1hで質問できる
 ・同僚、従業員に質問できる、助けを求められる
 ・会話のテンポ、リズムがキープできるスピードで話せる

あたりができればいいと思います。
話すことよりも、聞き取りの方が重要だと感じるシーンが多いです。
質問や言われたことを聞き取れることと、それを自分が理解しているかしていないか判断できることが重要です。


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シアトルのパイクプレイスマーケット。夏はグースベリー、キュラント、ブラックベリーの季節。生食、ジャムにしたりして食べる



2)英語以外でできること

英語の出来不出来も大事ですが、それ以外に意識しておいた方がいいこともあります。

 ・仕事を覚える
 ・あいさつ
 ・笑顔
 ・声の大きさ

まあ日本と一緒ですね。

・仕事を覚える
仕事に関しては、覚えないとかミスが多いと割とすぐにクビにされます。
最初覚えが悪くて、この1週間でできないと辞めてもらうからって言われたことがありました。

・あいさつ、笑顔
お客さんとも、同僚とも、一言目があいさつです。
日本では礼儀ただしさという意味であいさつが重用視されるますが、バンクーバーだとフレンドリーさで親切心を示すという感じで、あいさつが大事にされていると感じます。
日本のレジだと早さと丁寧さが求められますが、それは二の次で、どちらかというと親しさをどの程度示せるかが大事にされているように感じます。
わたしは二つのことを同時にやるのが大変不得手なので、
レジうちと商品を袋に詰めるのは、無言でやっています。
なので、無愛想にならないように、
最初のあいさつと、目があったときに反射的に笑うように心がけています。

・声の大きさ
声の大きさは大事です。 
バンクーバーにいて感じるのは、こちらの人は体格がいいせいでしょうか。
声が大きい人、響く人が多いと感じます。
なので、余計にもごもごしたしゃべり方や小さい声は聞き取りにくいと感じます。
英語が通じにくいと感じている人は、発音、イントネーションの前に、声の大きさにも気をつけてみてください。

 

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UBCファームのファーマーズマーケット。黄色に、赤に、チャードがカラフル
 

3)ボス、同僚とのコミュニケーション
職場でうまくやるコツは、店や従業員構成によって違うと思います。
特に印象に残ったことを紹介します。

・遅刻
日本だと1分でもおくれると「迷惑だから」と、割と細かく注意されます。
2、3分くらいだと、「まあ2、3分だし大丈夫だよ」という感じで、大目に見る雰囲気があるように感じます。注意されても、「まあ2、3分だよ」っていうのを、ふつうに言い返しているのも、日本にはない感じだなーと思います。

・休憩
読書、ケータイ、外出等みんな好きなことをしていて、きっちり休むという感じです。店の電話に出たり、お客さんの対応を求められても、「休憩中だから」と断ったりしているので、オンとオフがきっちりしてる感じがします。

・休みの取り方
これも店によりますが、取りたい人には取らせてくれるという感じ。
その後のシフトに影響が出たり(大幅に減らされるとかめちゃくちゃ入れられるとか)、周りから何か言われるということはなかったです。

・つきあい
従業員は若い人は学生、主婦、フルタイムで長期で続けている人という構成です。
若い人同士は飲みにいったり食べにいったりということもあるようです。
休憩時間をバラバラにとる、仕事は持ち場が決まっていて、一人が一つの持ち場を担当するという形式なので、特に雑談をする機会もありません。顔を合わせてちょっと話す程度。なので、あまりお互いのことを深く知りません。
休みやすいし、従業員同士とくに綿密なコミュニケーションが求められていなくて、仕事さえしていたら特に干渉されることはないのでとても働きやすいと感じました。


職業、年齢、国籍等従業員のバックグラウンドはバラバラです。
例えばわたしは英語が苦手ですが、言われたことはやるとか、レジが早いというのがあります。一方エジプトからきたBさんは遅刻が多くレジも遅いですが、英語と中国語がしゃべれるので重宝されています。
英語環境の職場で働くからといって、英語がいちばん重視されるかっていうとそうでもないんですよね。むしろ、それぞれの長所を活かしつつ、でこぼこを皆でおぎないあっているというような印象をもちました。


だから、逆に英語が苦手と思っている人は、
他で人に負けないところを作るといいと思います。



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長野や北海道ではよく見るルバーブ。ジャムにしたりパイに入れて食べる


4)お客さんとのコミュニケーション

わたしはキャッシャーなのでレジうちがおもな仕事です。
レジは商品にバーコードがついていなくて、商品に割り振られたコードを打ち込んでいくという形式なので、結構集中力がいります。

(詳しくは仕事文脈 vol.8に書きました)

 

    


・スモールトーク
レジは、最初にあいさつして、スモールトーク(ちょっとした会話をする)をするのが一連の流れです。
最初のころ、何をしゃべったらいいかと副店長に聞いたら、天気の話でいいよ、と言われました。こういうところは日本の雑談とかと変わりませんね。

・商品知識
日本と違うなと思ったのはお客さんが商品について質問してくるところです。
なので、新商品が入ったらできるだけ味見をして、説明できるようにしています。
また、旬の季節を覚えることや、バンクーバーならではの野菜、バンクーバーの人がふだんの食事で使う野菜(アニス、コーラビ、ルバーブ、ハーブ類など見たことない、見分けのつかない野菜がわんさか・・・)や、中国のお客さんが多いので中国野菜を覚えることが最初は苦労しました。


・日本語
バンクーバーでは日本人が多いし、日本語を習っていた人、英語を教えたことがある人、日本に行ったことがある人に会うことが多いです。結構日本人ということで親近感をもたれて話しかけられたりします。日本語をしゃべりたいお客さんもいるので、そういうときは日本語で対応します。

いちばんのカルチャーショックは、お客さんの優しさと根気強さでした。あまり発音やイントネーションを笑うという人はいなかったのと、もたもたしていても、根気づよく待ってくれます
最初は結構もたもたしていたので、焦らさないでくれてかなりありがたかったです。



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副店長は料理が趣味でたまにランチを分けてくれる


次回は英語環境の職場で学んだ、コミュニケーションで大事だと思うことについて紹介します。

英語環境の職場で働く(仕事探し編)

今年の1月から地元のチェーン店の八百屋でレジ係(こちらでいうところのキャッシャー)をやっています*1

ちなみに同僚はみんな英語か中国語ネイティブ&お客さんは近所の人がほとんどで、こちらも英語か中国語がネイティブ。たまに日本の方が一日に1人か2人くればいい方という職場環境です。
英語環境の職場で働く
ことはバンクーバーで仕事探しをする人が目標にすることの一つだと思います。
わたしの英語はそんなに上手じゃないのですが、なんとか半年続いています。
そこで、英語環境での仕事を見つけたいという方の参考に、どういうふうに仕事探しをしたらいいかをまとめてみました。


 1)働きたい仕事や職場の条件を考える
 2)仕事探しの注意点
 3)面接にこぎつけるまで
 4)面接の注意点

 

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1)働きたい仕事や職場の条件を考える

適職に出会うためにはまず、条件を考えるところからスタート
です。
それは海外でも日本でも同じです。
とにかく求人の紙を見つけたらレジュメ(こちらの履歴書のこと)を渡すという強者もいると聞きます。しかし、レジュメを印刷したり配る労力や落ちたときのダメージを考えるとあまり効率的ではないでしょう。

そこで、まず

自分がどんな環境で働きたいか、

どんな仕事をしたいか、

どんなふうに働きたいか

を考えてみましょう。
といっても、高給で楽がいいとか非現実的なことを条件にしても意味がありません。そんな仕事はありませんから。

まずはざっくり
 ・パート/フルタイム
 ・飲食/それ以外
 ・日系/それ以外
あたりを考えるといいでしょう。

・パート/フルタイム
パートかフルタイムでは働きかたと収入が違います。家事や学校と両立したい方は、フルタイムで働いて家事や勉強する余力がなくならないかを十分に考えましょう。
それから、固定か、隙間時間に合わせてか、とにかく働きたいか、働きかたも考えましょう。

・飲食/それ以外
飲食とそれ以外というのは、飲食だとチップが含まれる場合があるからです。飲食だとハードだけどチップの分実入りがいいという場合もあります。短期でがっと稼ぎたい、安定して毎月稼ぎたい、等自分にどれだけお金が必要かを考えて、働きかたのプランを考えてみましょう

・日系/それ以外
日系とそれ以外というのは、使う言語と職場の雰囲気が違います。それまでのキャリアを生かせる人にとっては日系の方が有利だという方もいるでしょう。また、逆に新しいことをしたい、英語を使って働きたい、カナダにしかない仕事、という場合はたとえ条件が不利になっても日系以外の職場を見つける必要があります。
また、どれくらいの英語環境がいいのかも考えてみましょう。
まったく日本人がいない、経営は日系だけど同僚は日本人が少ない、同僚に日本人もいる、日系だけどお客さんはネイティブばかり等々、一口に英語環境と言っても違います。また直接お客さんとしゃべる機会の多いサーバーやキャッシャーなのか、それとも、お客さんと接する機会のないキッチンや裏方なのかで、違うでしょう。
自分がどれくらいの英語環境を求めているのかを見極めることも大事です。


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2)仕事探しの注意点

条件が絞りこめたら、次に
・家の近所/どうしても条件にあてはまるところ
で考えます。

なぜならたいていは給料に交通費込みだからです。
ちなみにバンクーバーの交通費は距離ではなく、ゾーンごとに料金がわかれていて、同一ゾーンなら90分同料金というゾーン制です。一月何回でも乗れるマンスリーパスを買うかどうか、その辺も含めて考えてみましょう。
自分の体力や働きかたのペースも考えましょう。

英語環境というのは思ったよりも頭が疲れます。

通勤時間が長いと、その分疲れもたまります。最初は余裕をもって働くようにした方がいいと思います。

・下見
一般の人が行けるお店なら一度行ってみて雰囲気を確かめましょう
元職員や従業員がいれば話を聞くのもアリです。
この辺は家探しと似ていますね。
条件はぴったりだけど、ちょっと合わないかも・・・と心にひっかかることは、あとあとまで響きます。

違和感には正直になった方がいいと思います。

 

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3)面接にこぎつけるまで

ここからが職探しの本番です。
レジュメの書き方、レジュメの見本等はワーホリ向けのサイトや体験記がたくさんあるので、こういったサイトを参考に探してください。

gotovan.com

 

chihirousagi: ワーホリ 仕事探しの方法

chihirousagi: 続・ワーホリ仕事探しの方法

 


できたらネイティブの人に見てもらうのがいいでしょう。
学校の先生、友だち、ホームステイ先等身近な人に見てもらうといいと思います。
わたしはそのとき通っていたESLの先生に聞きました。
レジュメを持っていったときにお店の人に聞いてみるというのもいいと思います(ただし邪魔にならないし、相手がオッケーしてくれた場合に限りますが)。
それに加えて、英文校正ツールのFree Grammar Checker | Grammarlyで一通りチェックしておけば、ばっちりでしょう。
(使い方は英文校正アプリGrammarlyが予想以上に高性能で感動という記事で紹介されています)


そして、ようやくお店にレジュメを渡します。
よく、オンラインでレジュメを申請というのもあります。
でも、その場で渡した方が確実だと思います。
ただし、オンラインのみ受付という場合はそれに従った方がいいでしょう。
求人の紙が張ってなくても、働きたいという意志を伝えておくことは損にはなりません。もしレジュメを受け取ってくれるようなら、渡しておくといいでしょう。積極さを自ら示すことは、評価ポイントになります
(といって、相手が今は求人がないと断っているのに無理に押し付けちゃダメですけど・・・)。

受け取ってもらっても、その人が採用責任者かどうかわかりません。
なるべく採用責任者に受け取ってもらいましょういないなら、出勤日を聞きましょう。「あとから電話する」と言われた場合は、いつ出勤するか聞きましょう。そして、その日に電話がなければ、こちらからかけ直しましょう。いつまでも待っていても返事がないということもあります。

電話のかけ方については、こちらの記事を参考にしてください。

 

kokeshiwabuki.hatenablog.com

 

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4)面接の注意点

面接では聞かれたことに正直に答えましょう。
面接といっても職種や業種によって違います。
お店でパート程度でしたら、普段着で、お店のバックヤードで5分程度面談という感じでした。わたしの場合聞かれたことは、経験と出勤日とパートかフルタイムかでした。
この辺は店によって違うと思います。

ちなみに、日本人であることが有利か不利かはよくわかりません。日本のお客さんが多い店や、日系のお店では日本人であることが有利になると思います。逆にいうとその店の従業員構成を見てみるといいと思います。特定の国に偏っていなければ、日本人だからといって特に問題となることはないでしょう。わたしの場合は経験と英語がどれくらいできるかで判断されているように感じました。

夏は求人が多いので、今はまさにジョブハンティングにうってつけの季節です。
求職中の人は、少しでも自分の希望に合う職場が見つかりますように!


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次回は働く上での注意点を書きたいと思います。

*1:働くまでのいきさつは『仕事文脈 vol.8』で書きました。

     

英語で電話をする

海外に住んでいると英語で電話をしないといけないときがあります。

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電話は対面よりもハードルが高く、非常に憂鬱になります。

あーいやだいやだ

と思いながら、かけたり出たりするのですが、
今回は日常生活の中で英語で電話するときに
少しでも憂鬱さを紛らわせるためのコツについて書きます。

1)下調べと発音練習
2)勢いが大事
3)とりあえずMay I speak to Japanese?
4)用件を伝える
5)わからないときは理由を言う
6)最終手段は面会かメール

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1)下調べと発音練習


用件について必要そうな言い回しや単語をググります。
ネットの辞書だと発音が聞ける場合があるので、
2、3回聞いて発音練習をします。
予約をしたい、とか忘れ物をした、とか質問がある、とか

短く
用件を言うのがコツです。

長い文は覚えられない&通じないから・・・。


2)勢いが大事

完璧にしすぎると、逆にハードルが上がるので、完璧じゃなくていいです。
第一声が大事なんで練習は発声練習程度に思ってください。
2、3回練習したら、電話をかけます。

こういうときは勢いが大事です。

電話番号を入力したら、すかさず通話ボタンを押しましょう。


3)とりあえずMay I speak to Japanese?

可能性がなくても日本語で会話できるかどうか一応聞いてみましょう。
ラッキーだったら日本語のできる担当者がいたりします。

4)用件を伝える

残念ながら日本語のできる人はいませんでした。
ここからが本番です。
まず練習通りに用件を伝えます。
大きな声で、恥ずかしがらず、
練習通りにやるのが大事です。
そしたら、相手と会話スタートです。
落ち着いて大きな声でゆっくりと詳細を伝えましょう。
ここで、相手のスピードが早かったり、
聞き取れないからといって焦ったりしてはいけません。

焦るとろくなことはありません。

5)わからないときは理由を言う

しかし、どうしても相手が何を言っているのかわからないときがあります。
そういうときは、変に相づちを打ってはいけません。
なぜなら相手はこちらが理解していると思って話を続けてくるからです。
わからないときはわからないと言いましょう。

そして、どこがわからないかを伝えましょう。
声が小さい
もっとゆっくり話してほしい
スペルがわからない
など、相手への要望を伝えます。
もし、聞き取りに不安があるなら、
復唱して自分の理解があっているのか確認するのもいいでしょう。

この辺は日本語の電話と一緒ですね。


6)最終手段は面会かメール

それでもどうしてもわからないとき。
最終手段は直接会うか、メールです。
多分3回くらい聞き返して分からないと、それ以上会話しても無理です。
連絡手段を切り替えましょう。


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おまけ

ちなみに電話はかけるより出る方が楽です。
なぜならかけるのはこちらの用件だけど、出るのは向こうの用件だから。
相手が用件がある場合の方が、聞き取ろうとやさしかったり、粘り強かったりします。
しかし、せっかく出てがんばって聞いてもセールスの電話だと、がっくりします。
しつこいときは、英語を分からないフリして切ったりするし。
最初は練習と割り切ってセールスの電話に出るっていうのもいいと思います。
英語で電話できる友だちを作って、雑談するのもおすすめです。

まあ今はWebでいろいろできる世の中なので、
電話する機会はこれからどんどん減ってくのかもしれませんが、
急用とかでどうしてもかけないといけない場合もあります。

会話と一緒で電話も慣れです。


それでもどうしても緊張するという人には、
佐々木倫子の初期マンガ『ペパミントスパイ
に出て来る、海軍大佐ご推薦単身赴任者のための料理本より
この言葉をおくります。

     

 

塩を入れすぎたからと言って 
塩の辛さ以上には辛くならないし 
味つけなどは少々間違っても 
それで死ぬということはない 料理などおそれるな! 
(海軍大佐)


文法、発音などは少々間違っても
それで死ぬということはない 電話などおそれるな!!!


趣味としての語学学習

英語というと今は受験や仕事のために必須でやっている人がほとんどだと思う。
それとは視点を変えて、今回は趣味としての語学学習について考えたい。

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わたしは語学学習は一生の趣味として最適だと思う。
語学が趣味にいいという理由はいくつかある。

  • 年をとっても続けられる
  • 成長の過程をはかる指標がある
  • 人生の役に立つ
  • お金をかけてもかけなくてもできる
  • やれば確実に伸びる

ほかにもあるだろうけど、ぱっと思いつくのはこの辺だ。

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・年をとっても続けられる
発音や聞き取り、単語の暗記等は若い頃の方が有利だと思うから、
始めるのは若い方がいい。
しかし、スポーツと違って体力が関係ないので、いつまでも続けられる。
しかも、年を取ることが有利になる。
似たような事例があったとか、同じような記事を読んだとか、
日本語で生活することで得た知識や経験が、
外国語の文章を読んだり、外国語でコミュニケーションするときに生きることがある。さらに、外国語学習はいくらやっても完璧ということはないから、
いつまででも続けられる。



・成長の過程をはかる指標がある
コミュニケーションできるようになるというのがいちばんわかりやすい指標だ。
しかし、日本にいたりマイナーな言語だとわかりにくかったりする。
ところが、語学にはいろんな検定試験があるので成長の度合いをはかるのに、
非常に便利だ。
コミュニケーションが取れるならテストなど不要という意見もあるけど、趣味として考えたときには、どのレベルにいるのか測れる指標があるのはありがたい。
わたしは上達しないとすぐ飽きるタイプなので、たまにTOEICを受けている。


・人生の役に立つ
これは言うまでもないことだろう。

わたしの場合は、受験勉強で英語に苦手意識があった。
二次試験で英語がいる国立大を受けたが、そのときの受験勉強が嫌すぎて、
大学に入ってからも英語はできない、やりたくないという苦手意識が強かった。
しかし、たまたま友だちが英会話学校に行くというので一緒に通うようになった。
やりだすと楽しくなり、意外に伸びてホームステイに行ったりした。
また、TOEICを受けるのに抵抗がなくなったこともよかった。
大学を出てからしばらく飽きたり忙しくてやらなかったけど、
たまたま結婚して海外に住むことになった。
全然基礎ができていないよりもずいぶん生活は楽だと思うから勉強しておいてよかったと思った。
こちらで知り合った人の中には、たまたま大学時代に受けたTOEICの点数が良くて、こちらの支社に転勤になったという人もいた。

こういうのは、ほかの趣味でも起こるだろう。
しかし、特に語学は人生でメリットになることが多い趣味だと思う。


・お金をかけてもかけなくてもできる
語学はお金があってもなくてもできるのがいいところだ。
お金がなくてもできる趣味は長く続けられるからいい。

大学のときの知り合いで、観光地に来る外国人相手に練習してしゃべれるようになったという人、クラブなどに出入りする外国人と友だちになって練習したという人がいた。
わたしは当時は社交的じゃなかったし夜遊びが嫌いだったので、英会話に行ったりうちで一人で勉強する方が性にあっていた。

お金があれば留学したり語学学校に行ったり、個人レッスンを受けたり、機会に恵まれるし、なかったらNHKの語学番組や外国人がよく来るカフェやバーでしゃべったり工夫のしようがある。
各人の収入や性格に合わせてあったやり方で続けられるのがいいところだ。


・やれば確実に伸びる
わたしは最初にTOEICを受けたのが学生のときで、300台後半か400台前半だった。
それを10年以上かかって300点近く上げた。
TOEIC学習ブログなどでは短期でそれくらいの点数を上げる人はざらにいるので、自慢ではない。
何が言いたいかというと、ゆっくりでもやれば伸びるということだ。

語学はすごいスピードで伸びる時期と、成長が止まる時期があるそうだ。
ちょうど伸びる時期にあたると勉強が楽しい。
TOEICの点数が150点くらい上がったことがあった。
そのあと成長が止まる時期に来たり忙しくなって、長い間勉強しなかった。
でも、また勉強し始めるとちょっとずつだけど伸びていた。
やればゆっくりでも確実に伸びるということを実感した。
また、スポーツや音楽と違って、才能やうまい下手ということを考えたり比較しなくていいぶん、楽に取り組める。

わたしは今英語をやっているけど、伸びる伸びないは語学との相性もあると思うから、語学は英語にこだわる必要はないと思う。
仕事の知り合いで英語はダメだけどスペイン語ならオッケーって言っている人、
日本語と韓国語は似ているからと社会人になってからマスターしている人もいた。

英語でもしゃべっていて聞き取りやすい相手/にくい相手とか、話が合う相手/合わない相手がいる。
それと同じように語学にも相性があると思うので、好きな国、興味ある言葉をやったらいいと思う。

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上記に加えて、一人でも複数でもできるところがいい。
文法や単語の暗記や聞き取りや発音の練習は一人でできる。
その上、教えたり教えられることで上達するから人ともつながれる。
だから社交的な人もそうでない人も続けやすい。

そういうわけで、わたしは老後の趣味として、
お金をかけなくても継続できて、人とつながれる手段にもなる
語学はよさげだと思っている。
もしできるなら違う言語にも挑戦したい。