こけし日記

読むことと書くことについて

バンクーバーで花見(バンクーバー A to Z[C: Cherry blossom])

4月1日でバンクーバーに来て1年になりました。
言い換えたらバンクーバーにいるのもあと1年。
折り返し地点を過ぎ、「来て○か月」から「帰るまで○か月」のカウントダウンが始まりました。

 

f:id:kokeshiwabuki:20160325133832j:plain

桜と雪山がセットで見られるのもバンクーバーならでは

バンクーバーの春を告げるもの、それはサマータイムと桜だと思います。
2月から3月半ばくらいまでは雨続きの憂鬱な気候だったのが、
3月2週目にサマータイムが始まるとあっという間に春がやってきます。

サマータイムでは時計の針を一時間進めます。
これまでは夜の7時だったのが8時になり、急に時間の感覚が変わるので、
最初の2、3日はごはんを食べたり寝たりするタイミングがうまく掴めませんでした。
そして、サマータイムに切り替わった前後から、(時計の針を進めたのもあいまって)どんどん日が長くなります。
ちなみに今の日の入りの時刻は20時半。
晩ご飯を食べ終わってもまだ明るいです。
来た当初は慣れませんでしたが、今では日の長さを満喫しています。

f:id:kokeshiwabuki:20160305150857j:plain

桜の開花は日本より早い。この写真は3月5日


桜が春の象徴なのは日本と似ています。
少し違うのは、ソメイヨシノが中心で1週間ほどで見頃が終わってしまう日本の桜と違って咲いている期間が長く、いろんな品種が楽しめること。
そして、お花見で飲酒できないこと!
(カナダでは野外での飲酒は法律で禁止されているんです)。

f:id:kokeshiwabuki:20160318162707j:plain

一つの枝に花が密集している品種

来た当初バンクーバーにあまりにも桜がたくさんあるので驚きました。
しかし、元をたどれば日本が由来だそうです。
1930年代に神戸と横浜の市長がスタンレーパークにある第一次世界大戦の日系カナダ人の慰霊碑に捧げるために、バンクーバーの公園局に500本の桜の木を寄付しました。
1958年にはさらに日本領事から二国間の永遠の友情を記念して、300以上の桜が寄付されたそうです。
ほかにも和歌山からの移民が多かったスティーブストンでは、和歌山県人会から寄付された桜庭園があります。

f:id:kokeshiwabuki:20160318161526j:plain

f:id:kokeshiwabuki:20150516152608j:plain

スタンレーパークの日系人慰霊碑と桜並木
(カナダの日系人は選挙権を求めて忠誠心を見せるため、第一次世界大戦に志願した)

 

f:id:kokeshiwabuki:20150422121149j:plain

f:id:kokeshiwabuki:20150422121145j:plain

スティーブストンにある桜並木と記念碑

桜はバンクーバーの気候に合ったのか、またたく間に増えました。
公園局のサイトによると、1990年の調査で、バンクーバーにある8万9千本の木のうち36%つまり、3万2千本が桜だったそうです。
というわけで、バンクーバーでは2月末から4月中旬くらいまで、いろんな種類の桜が入れ替わり立ち替わり楽しめます。

f:id:kokeshiwabuki:20160305172238j:plain

一部がピンク色の品種

f:id:kokeshiwabuki:20150411130304j:plain

バンクーバーでよく見られる寒山という八重桜の種類 


バンクーバーの人も桜が好きなのか春先にはよくピクニック風景を見かけます。
まさか海の向こうでお花見を楽しめるとは思ってもみませんでした。
みなさんも春のバンクーバーでお花見、いかがでしょうか?

(お花見スポット)
・スタンレーパーク 
・UBC周辺(大学本部周辺、10th and sasamat st.)
・キツラノエリア(Arbutus st周辺)
・クイーンエリザベスパーク周辺(領事館から寄付された桜が見られます)
・スティーブストン周辺

(参考サイト) 
バンクーバー桜祭りWebサイト
http://www.vcbf.ca/education/history-of-our-cherry-trees



バンクーバーのリアルな食生活(バンクーバーA to Z:番外編[thefoodconection])

一年住んでみて感じたのは、バンクーバーは食べ物に関する関心が高いということ。

その理由の一つは、たくさんの民族がいて、その民族のもたらした文化が混じり合うンマルチカルチュラルな都市だから。
まちを歩けばいろんな国のスーパーやレストランがあり、いろんな国の料理にアクセスできます。さらにマルチカルチュラルな都市では、いろんな国の料理が融合して新たなスタイルが生まれています。日本の寿司がアボカドやサーモンと融合してウエストコーストスタイルのスシロールになったりしています。こういうふうに、自然といろんな国の料理に出会う機会が増え、食べ物への関心が高くなることが一つ。

もう一つは移民文化の国だから。生きていくのにまず必要なものが食です。移民したときにいちばん困るのはこれまでなじんできた食べ物をどう手にいれるか。自分の国で簡単に手に入っていたものが手に入りにくくなると、自作しようとしたり、代用品を探そうとします。

そういうわけで、バンクーバーでは食べ物に関心のある人、それもただのグルメじゃなく、主体的に関わろうとする人が多いと感じます。「主体的に」というのは、自分たちで作ったり、安全な食べ物を求めたり、地域のつながりや貧しい人でもアクセスできるようにするための団体や活動が多いと感じるということです。
そんな食に対するアプローチの多様さがおもしろいと感じ、今回はバンクーバーA to Zの番外編として、The Food Connection(フードコネクション)というバンクーバーの食に関する団体のことを紹介します。

f:id:kokeshiwabuki:20160330205427j:plain


///

Foodconection(フードコネクション)では毎月最終水曜日に、食べ物に関するワークショップを無料で開催しています。

どんなワークショップをしているかというと・・・

f:id:kokeshiwabuki:20150930195746j:plain


f:id:kokeshiwabuki:20150930200003j:plain


秋はぶどうジャム作りのワークショップ


ぶどうは町の公共スペースや庭の果物の木になっている果物を、
ボランティアがもいで地域に寄付する活動をしている
vancouver fruit tree projectという団体からの寄付によるものです。
地域の団体やプロジェクトとコラボしているときもあります。


f:id:kokeshiwabuki:20150930211119j:plain

完成したジャムはそれぞれ持ち帰りできます。

春は家庭菜園のためのワークショップ
ビーキーピング(養蜂)の本を出したロリさん、市民農園をやっていて野菜作りに詳しいキャサリンさんがやってきて、参加者にアドバイスをくれました。

f:id:kokeshiwabuki:20160330195335j:plain

 

種も無料で分けてくれます。

f:id:kokeshiwabuki:20160330203615j:plain



さっそくまいてみました。今こんな感じで育っています。

f:id:kokeshiwabuki:20160426112925j:plain


過去にはスロウクッカーという調理器具の使い方やレシピ交換のためのワークショップ、救急救命を学ぶワークショップなども開催されていました。

the food connectionのワークショップがおもしろいのは、
単なる料理教室じゃないところです。
食に関することならなんでも、食材、料理を作ることから食べることまで、
技術、情報のシェア、それから仲間づくりも目指しているところ。

この団体を立ち上げたのは、バンクーバーの小学校でガーデニングを教えているJoey (ジョウィー)さん。
友人2人と3年前に立ち上げました。
「現代は食べ物がどこから来ているかが分かりにくく、食べ物の作り方についての知識が薄れていることについて危機感を持った」ことがきっかけで、
「みんなで一緒に料理をしたり食事をシェアしたりすることで、食べ物に関するリテラシーを高めたい」と、この活動を始めたそうです。

 ///

開始前に行われるポトラックパーティーもこのワークショップの魅力です。
ポトラックパーティーというのは、一人一品食事を持ち寄って集まること。

f:id:kokeshiwabuki:20160330185612j:plain

この日は野菜を使った料理がテーマでした。

f:id:kokeshiwabuki:20160330185641j:plain

 

f:id:kokeshiwabuki:20160330185612j:plain



ポトラックの魅力というのは、少ない予算でも一人一人料理を持ち寄ることで、いろんな食事がとれること、それぞれ持ち寄った食事から会話やコミュニケーションが生まれることだと思います。

それに加えて、カナダ人のリアルな食生活が知れることも魅力です。
特にバンクーバーでは移民が多く、なかなかカナダ生まれのカナダ人に会う機会がありません。また、スーパーやレストランといったちょっとよそいきの姿の食事を知る機会はあっても、カナダ人と友だちにでもならない限りは、カナダの家庭料理に触れる機会はありません。

カナダは移民社会であり、いろんなバックグラウンドを持った人たちが集まります。だから家庭料理にもそのバックグラウンドが反映されています。それぞれの家庭料理を味わえるのも楽しいです。


///

同じものを食べると仲良くなるというのはよく言われることです。
それは、知らないものを食べている人は距離が遠く感じるということの裏返しだからです。知らないものを食べるのは結構ハードルが高いし、それを食べている人を理解したり仲良くなるのはもっとハードルが高い、というのは言い過ぎでしょうか。
だから、その人と同じものを食べたり、その人の食べている食べ物を知ることがその人と仲良くなったり知ることにつながると感じます。
食べ物への理解が即文化への理解につながる、というのは安直かもしれませんが、互いの食べ物を知ることは、バックグラウンドの違う移民たちが、うまくやる知恵の一つだったと思います。

そこまで難しく考えなくても、知らない料理や珍しい料理に出会えたり、
いろんな人と知り合いになったりするのは楽しいので、毎回参加しています。

みなさんも機会があればバンクーバーのリアルな食を味わいに参加されてはいかがでしょうか。

(The Food Connection)
http://www.thefoodconnection.ca

参加費 無料
   ※ただし一品持ち寄り形式
毎週水曜日にMount Pleasant Neighbourhood Houseで開催





レインクーバー(バンクーバーA to Z [R:Raincouver])

バンクーバーの冬というとこういう感じ

 

f:id:kokeshiwabuki:20160131144028j:plain


をイメージする方も多いと思いますが、


残念!

 

実際はこういう感じ

f:id:kokeshiwabuki:20141210124941j:plain

じめじめした雨の日や、

f:id:kokeshiwabuki:20160125122533j:plain

どよーんとした曇りの日が続きます。

そう、バンクーバーは別名レインクーバー(Raincouver)
11月は気持ちのいい秋空が続くけど、
12月の2週目に入ると、太陽を見る機会はめっきり減って、
降水確率は70%、つまり、一週間のうち5日は雨が降っている。
しかも日没は16時半頃。
朝から雨とか、一日太陽を見ない日はザラ。

最初はこの気候に慣れず、室内で引きこもりがちになってしまいました。
料理をしたり、素人手芸をしてみたりするものの、
うちにいると鬱鬱とした気分が続くので、
重い腰を上げて外に出てみます。
すると、
バンクーバーの人たちのがとてもアクティブなことに気づきます。

日本のように傘を持っている人は少なく、
強い雨の日でない限りは
アウトドア用のレインパーカーと
防水のスニーカーやブーツで町中を闊歩しています。
中には自転車に乗ったり、
ジョギングをしている強者も。

何かとアウトドア派の多いバンクーバーの人たち。
もちろん天気のいい日は言うまでもありません。

f:id:kokeshiwabuki:20160110150555j:plain

晴れた日には短い冬の太陽を精一杯味わおうとする人たちが、
海岸や町に繰り出します。
冬の晴れた日は視界がクリアで気持ちがいいです。
晴れの日は心なしかまちの人たちも
にこやかで機嫌がいいように感じます。

冬至を過ぎてからは、日が少しずつ長くなり、
木々が新芽をつけ始めました。
レインクーバーの季節が過ぎれば、もうすぐ春です。

f:id:kokeshiwabuki:20160120143923j:plain

中級からの英語の勉強で効果があったと思うこと5つ

今年の目標の1つが英語の勉強を続けることなので、
英語の勉強法について書きます。

f:id:kokeshiwabuki:20160106144800j:plain


個人的に英語の勉強でやってよかったと思うのは次の5つです。

1)目的を明確にする
2)目と耳を英語にならす
3)英語でSNSをやる
4)文法のおさらいをやる
5)たまにテストを受ける

※一般的によく言われているのはまずは
リスニング力をつけること。
それに並行してdictation、音読、shadowingをやること。
これはもちろん効果がありました。
リスニングは重要です。聞き取りできないと会話ができませんし、
いちばん伸びやすいからやる気が出ます。
そしてリスニングができると、だんだん他の力も身に付いてきます。
でも、英語学習にこれというマニュアルはないと思います。
基本的なやり方は共通するけど、
個別各人の基礎と目的に応じてカスタマイズしていくのがいいと思います。


1)目的を明確にする
何かを成し遂げたいなら目標設定が大事です。
いつまでに何をやるかと、そのために毎日何をするか。
短期間のなるべく具体的な目標と、長期的に成し遂げたいことの
2本だてでいくと割と継続しやすいです。

わたしは2年後に帰ると決まっていたので、
日本に帰ってから英語を仕事で使えるようになりたいと思いました。
翻訳とか英語で記事を書くことは2年では難しいと思ったので、
たとえば元ネタになるような英語ニュースが読めるとか、
洋書が読めるとか、英語取材ができるようになりたかったです。
短期的には3か月くらいのスパンで、
英語の集まりに行くのが苦痛なので、慣れるようにするとか、
会話を継続できるようにするとか小さな目標を作ることにしました。


2)目と耳を英語にならす
英語学習を継続したいなら、まずは英語に慣れることから始めるのがおすすめです。
たとえばいつも見るものを英語設定にすると、英語への抵抗感がなくなります。
まずはTwitterFacebookなどを英語設定にしました。


目だけでなく、耳をならすのも大事です。
いきなりCNNニュースや海外ドラマはハードルが高いし時間もとるので、
わたしは毎日英語で日本のニュースを聞くことにしました。
この記事でも紹介しているNHKの海外向け放送を聞いています。)

www3.nhk.or.jp

 

毎日できることが重要です。
わからないものを長時間聞くのはストレスになるので、
毎日必要があって、答えがわかるものがおすすめです。

短文や短い時間英語を聞くことに慣れると、
長文を読んだり、長いスピーチを聞いたり、
じょじょにならしていくのがいいです。
よく本を読めという人がいますが、
洋書は英語レベルで選ぶよりも個人の興味関心で選んだ方がいいと思います。

わたしが選ぶ基準は、
・フィクションよりもノンフィクション
・日本語訳が出ているもの
・構文が簡単なもの
です。

レトリックが複雑だったり耳慣れない単語があると読む気が失せるので、
あまりくせのない文体で興味のある分野がいいと思います。
最近の洋書はAmazonで立ち読みができ、電子書籍が出ているものが多いです。
前書きを読んでおもしろそうなら、
電子書籍版で購入するのがいちばん手軽でお金もかかりません。
前書きだけでも結構な分量なので、そこだけ読むのもいいと思います。

今は日本でも結構売れていて、いろんな人の感想を見られておもしろいので、
ミランダ・ジュライあなたを選んでくれるもの (新潮クレスト・ブックス)
を読んでいます。

           



3)英語でSNSをやる
英語学習が挫折する原因の1つは使い道がないことでした。
なので、わたしはSNSで英語発信してみることにしました。
文章はハードルが高いという人はインスタグラムやタンブラーがおすすめです。
反応が得られやすく、簡単な英語でやりとりできます。
キャプションなどを英語にするといいでしょう。
やってみておもしろかったのは、
日本の料理を上げたときの反応がいちばん大きいことです。
ヘルシーなイメージがついているからかもしれません。
日本に興味のある海外の人が多いことに驚きました。
反応があるとモチベーションも上がります。
そのうち英語で日本のレシピを上げてみたいと思っています。


4)文法のおさらいをやる
いちばん簡単なレベルのものでいいので、
中高向けの日本語の英文法の教材を通しでやる。
そのときに、例文を書き写す。
これ2回くらいやるといいでしょう。

今まであやふやに使っていた部分が明確になり、
自信をもってしゃべったり書いたりできるようになります。
また、TOEICの文法部分にも効果があると思います。
英語の先生に同じことを英語の英文法の本をやれと言われたのですが、
ちょっとハードルが高いと思い、まずは日本語の文法書をやりました。

塾の先生をやっているc71さんが参考書の選び方 - c71の一日の記事で紹介していた

【CD付】高校 とってもやさしい英文法 改訂版 (高校とってもやさしい)という本をやりました。

 

    


おさらいには受験用より日々の勉強用の教材の方が使いやすいです。

5)たまにテストを受ける
自分でどれくらい伸びたかはわかりません。
うまくなったと言ってくれる人もいますが、実感できないものです。
モチベーションを上げるためにも、
わたしはときどきTOEICの模擬テストを受けています。

周りで評判のよかった、
Barron's TOEIC: Test of English for International Communication

   


という本を図書館で借りてきて、巻末の模擬テストを定期的にやっています。


自分が不得意な部分とどれくらいできたかが明確にわかるので、おすすめです。
特にリスニングは、どんどん聞き取れているのがわかります。
また文章問題は、ふだん見ているような英語の事務手続き文章や
広告なので、解くことに抵抗がなくなりました。
TOEICはより実用的な分、英検や受験勉強とちがって
ふだんの生活で伸びているがわかりやすいのでおすすめです。
ある程度模擬試験で高得点が取れるようになったら、
実際に受けてみるのもいいと思います。

実力と試験は違うという人が多いし、しゃべれる人や使える人で
英語の試験を受けたことがないという人も多いのは事実です。
でも、日本では英語力をTOEICや英検といった資格ではかるのが一般的なので、
証明書として持っておいても損はないと思います。


さいごに)自信をもつ
いろいろ書きましたが、何がいちばん大事かというと、
自信をもつことだと思います。
ちいさな「できる」を積み重ねていけば、
そのうち思っていたより高いところに行けたりします。

わたしにとっていちばんのネックがこれでした。
おどしの言葉と、自信をへし折る言葉を頭から追い出すことに時間がかかりました。

「英語」は一種のおどし商法が幅を利かせていると感じることがあります。

それは、
 「間違った英語」では「笑われる」
 英語が「できない」と就職「できない」
 だから「英語をやれ」
と、英語ができないとこんなよくないことが起こるというふうに、
おどして、やらせようとする商法です。

それから
 留学したのに「これくらい」の英語しか「できない」なんて
 ちょっとしゃべれるからって「鼻にかけて」
と、自信をつけようとする/つけた人の腰を折るような物のいい方も多いです。

そういう言葉を頭から追い払うことが大事だと思います。
わたしは勉強というのは自分の必要のためにするものだし、
自分の基準ではかればいいと思います。
日本はよーいどんで受験と就活があるので、外からの強制力で勉強する期間が長く、
なかなか自分のために勉強するという気持ちをもちにくい社会だと思います。

そういう社会だといつも比較と競争がつきまとうので、
そこに自分の自信を求めてしまいます。
でも、勉強で大事なのは、順番とか人との比較による外からの自信じゃなくて
自分の中からわく自信、自分で認める自信だと思います。
一個できると小さな自信ができるので、
それを一個ずつ積み上げることが自分の目標への近道です。
何にでも共通することですが、テクニックよりもそれがいちばん大事だと思います。

※英語学習についてはこの記事も参考にしてください

kokeshiwabuki.hatenablog.com

kokeshiwabuki.hatenablog.com

kokeshiwabuki.hatenablog.com

 

2015年のまとめ/2016年の心持ち

カナダに来て9か月が過ぎた。

f:id:kokeshiwabuki:20160102035444j:plain


カナダに来て自分でも意外だったことが起こったので、
年の初めの記念に書いておきます。

1)英語アレルギーが治った
2)電子書籍を買った
3)怒りっぽくなくなった

f:id:kokeshiwabuki:20160102040933j:plain


1)英語アレルギーが治った

何かをマスターしたいなら、嫌いとか苦手だというイメージは即刻取り払った方がいい。「自分はできない」というイメージは毒にしかならない。
やる気が出ない上、上達してもそれを受け入れられなからだ。

わたしは高校〜大学にかけて、つまづいたり勉強した割に成績が良くなかったので、
英語に対して「嫌い」「苦手」「向いていない」というイメージを持ってしまった。
ずっとその気持ちがあったので、達成したという気持ちをもてなかったし、
継続して勉強することもできなかった。

カナダに来てから先生の態度のおかげで、その気持ちは少し薄れた。
近所のコミュニティセンターのESLや移民向けの語学学校など、
いろんなところに行ったけど、共通していたのは、
先生がいつも学ぶ人を励ます姿勢で教えていたところだ。
変なことを言っても笑わないし、誰かをからかったりもない。
それぞれの学びたい気持ちを尊重してくれる。
受験や就活や課題といった「何かのため」に強制的にやらされて、
比較されるっていう環境が苦痛だったのだとわかった。
カナダの先生のおかげで、自分のために勉強すればいいんだとわかった。
だから続けられるようになった。
自分のためにやるから、自分の実力を適切に測れるようになったし、
自分の実力に見合った教材を選べるようになった。
自分のペースで勉強するっていうのを初めて知った。

 

f:id:kokeshiwabuki:20160102040705j:plain


2)電子書籍を買うようになった

日本にいた頃は全く興味がなかったのに、
欲しいときにすぐ買える、iPhoneがあればいつでも読める、
資料として使うのに便利(線を惜しみなく引ける、置き場を考える必要がない)
というので、カナダに来てから電子書籍を買うようになった。

いちばんよかったのは積ん読がなくなったこと。
本は物と情報が一体になっているけど、電子書籍はその情報の部分だけだから、
ちゃんと読まないとってなるんだと思う。
本を買うことで所有欲を満たしたら、最初の目的のはずの情報の部分は
どうでもよくなるから、積ん読になるんだなと思った。

おまけ)
便利だし、整理の必要がないし、ほしい部分を検索かけたり、
引用の手間が減ったりで、電子書籍はいいことばかりに見えるけど、
紙で読んだ方が断然頭に入る。
あと、携帯いじっている延長で本を開けるから、
携帯の数あるアプリの1つって感じがして、
本を開いて別の世界に行くっていう感覚は薄れる。
もちろん読んだら夢中になるけど。

昔は字の書いてある紙をまたぐなとか地べたに置くなって言ってたけど、
そういう本に対する聖なるものみたいな感覚はどんどんなくなって、
単なるコンテンツの1つみたいになるんかな。

f:id:kokeshiwabuki:20160102041132j:plain

 

3)怒りっぽくなくなった

日本にいたときもそうだったけど、昔のことを振り返って
くよくよすることが多かった。
特に時間の余裕ができて人間関係が急に減ると、
余計に昔のことをよく思い出してしまう。
それで思い出しては一人でイライラすることが多かった。
最初は相手に怒っていたけど、怒りをぶつけるすべもないので、
そのうちだんだん、自分に対して怒りだした。
それであんまりにも疲れたので、
そのときに相手にどうしたかったとか、自分の気持ちとか一から全部書き出して、
一個一個何に対して腹が立つか点検していった。

そういうことをしていたら、
あるとき急に、怒っている相手の人たちと過去に対して
時間を使うことが大変もったいないと思って、
考えるのをよそうという境地になった。
許すとかとは違うけど、
わたしはこれから今と未来だけに人生を使いたいので、
必要以上の後悔と反省は時間の無駄なので、
その日以来一切しないことにしようと思った。

f:id:kokeshiwabuki:20160102035627j:plain


何年かに一回、人生を生き直しているというような年がある。
2015年はそんな感じの一年だった。
そういう年は自分の人生を掴み直したという気持ちになる。
わたしは毎年今が生きていていちばん楽しいと思っているけど、
2016年もそういう年にしたい。

ジャガイモ中毒(バンクーバー A to Z [P:Potato])

バンクーバーに来てからいちばん食べているものは・・・

サーモンでも
メイプルシロップでも
アンガス牛でも
ベジタリアン料理でもなく、


ジャガイモだと思う。

f:id:kokeshiwabuki:20150419180920j:plain

ご覧の通り、何を食べてもついてくるのは・・・ポテト

フィッシュ&チップスにも・・・

f:id:kokeshiwabuki:20150831125433j:plain


ポテト

ハンバーガーにも・・・

f:id:kokeshiwabuki:20150831125439j:plain

ポテト

ステーキには・・・

f:id:kokeshiwabuki:20150809184551j:plain

 マッシュポテト


付け合わせばかりではない・・・
カナダの名物料理ですら、ポテトがメイン

f:id:kokeshiwabuki:20151015161705j:plain

フライドポテトグレイビーソース
チーズをかけたプーチンという食べ物


そしておやつは・・・

f:id:kokeshiwabuki:20150909185554j:plain

ポテチ


塩味だけじゃなくて・・・

f:id:kokeshiwabuki:20150924161628j:plain

メープルベーコン味



こちらはバンクーバー産・・・

f:id:kokeshiwabuki:20151003163120j:plain

ポテチ


ビールのお供にも・・・

f:id:kokeshiwabuki:20150624200259j:plain
ポテチ

フライドポテトは日本だとファーストフードくらいしか
食べる機会がないが、バンクーバーでは
付け合わせは必ずといっていいほどフライドポテトがついてくる。

そして、ポテトチップスは種類が多い。
日本にない濃い味付けのものや、堅いタイプのポテトチップスは、
一度食べ出すと止まらない。



健康食品にいいってことで、
グルテンを使っていないグルテンフリー食品マークがついてるけど・・・

f:id:kokeshiwabuki:20150909185631j:plain

食べ過ぎはほどほどに!!!

海外で歯医者に行く(バンクーバー A to Z [D:dentist])

ハロウィンが終わった秋のある日、
歯を磨いていると、口の中から何か白いものが飛び出した。

f:id:kokeshiwabuki:20151031172542j:plain

おかしをもらう子どもたち。夜は仮装した大人もいる

食べかすにしてはでかいなと思い、そのまま出かけた。
友だちのおうちで仲良くパン作り。
しかし、しゃべっているうちに、なんか口の中がおかしい。

つ、詰め物が取れている・・・。


食べかすだと思っていたのは、歯の詰め物だった。
左奥歯の詰め物が跡がぽっかりあいている。

はあ、またか・・・。

なんとかごまかせないかと思い、三日ほどそのままで暮らしてみたが、
食べにくくてしょうがない。
観念して歯医者に行くことにした。

f:id:kokeshiwabuki:20151012074029j:plain

歯医者に行く途中の川。貯木場がある

カナダで歯医者に行くことを渋っているのは歯医者が嫌いだからではない。
わたしは大学生のときに歯医者でアルバイトしていたせいか、
歯医者に行くことに対してそれほど抵抗感がない。
バイトのたびに治療の様子や
痛みががまんできなくなるまで放っておいたり、
途中で治療を辞めてしまったっせいで手が施しようのなくなって、
歯を抜いたり治療費が莫大になってしまった人を見てきたので、
むしろさっさと歯医者に行った方がいいと思っているくらいだ。

むしろ、わたしが恐れているのは治療費だった。
カナダではMSPという保険があって、
月に所定の額を払えば薬代も病院代も無料で治療が受けられる。
無料はありがたいが、その分緊急時以外はすごく待たされるとか、
日本のような細かいケアは受けられないとかいろいろあるみたいだ。
しかし、その保険は歯医者はカバーしておらず、
自費で払うことになるため、恐ろしい額になる。
以前差し歯が取れて作り直すはめになったときは、10万円近くかかった。
まさかまた歯医者に行くはめになるとは・・・。

それ以上に難関は英語だ。
わたしが行っている歯医者は台湾人の先生がやっている。
治療も英語で行うのだ。
前回行ったときは、紹介してくれた人が予約してくれた上、
治療もついていってくれた。
今回は一人で行かなければならない。
気が重いが電話で予約をとる。
英語での電話のハードルは高い。
しかし、こういうときためらってはいけない。
グーグル翻訳やヤフー知恵袋を駆使し、
いくつか症状を説明する言い回しを覚えた、迷わず電話した。

プルルルル・・・

このまま誰も出ないで欲しいという気持ちとは裏腹に、
レセプショニストが電話をとる。
ヘタクソな英語ながら症状を伝えると、次は予約。
こういうときは聞き取りが肝心で、
困ったときはパードンでのりきる
自分の聞き取りに自信がなければ、
念押しのために聞き取れた通りに聞き返す。

f:id:kokeshiwabuki:20150522112601j:plain

町には中国語の看板がたくさんある

電車は歯医者のあるリッチモンドへと向かう。
時間通りに着くと、早速診察室へ直行だ。
症状を伝えると、あとは口をあけるだけ。
ときどき、「バイト(かんで)」とか「リンス(すすいで)」とか言われる。
詰め物を詰めるだけだったので、特に複雑な治療ではなかった。
治療費も前回ほど高額にはならなかった。


いろんな人から言われたのは、
歯科治療はこちらの方がすすんでいるから心配することはないらしい。
とはいっても英語でコミュニケーションする不安は大きいし、
治療費が高いのも困る。
わたしの歯に、どうか日本に帰るまで丈夫でいてほしいと願うばかりだ。

f:id:kokeshiwabuki:20151110203042j:plain

ハロウィンが終わればクリスマスがやってくる

※カナダの保険によっては歯科治療をカバーしているものもあるし、
海外旅行保険によっては日本で払い戻しの手続きができる場合もあるらしいです。
今回は観光案内じゃなく、海外旅行に行かれるみなさんは、
海外旅行保険に入ることをお忘れなく!というお話デシタ。