こけし日記

読むことと書くことについて

中級からの英語の勉強で効果があったと思うこと5つ

今年の目標の1つが英語の勉強を続けることなので、
英語の勉強法について書きます。

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個人的に英語の勉強でやってよかったと思うのは次の5つです。

1)目的を明確にする
2)目と耳を英語にならす
3)英語でSNSをやる
4)文法のおさらいをやる
5)たまにテストを受ける

※一般的によく言われているのはまずは
リスニング力をつけること。
それに並行してdictation、音読、shadowingをやること。
これはもちろん効果がありました。
リスニングは重要です。聞き取りできないと会話ができませんし、
いちばん伸びやすいからやる気が出ます。
そしてリスニングができると、だんだん他の力も身に付いてきます。
でも、英語学習にこれというマニュアルはないと思います。
基本的なやり方は共通するけど、
個別各人の基礎と目的に応じてカスタマイズしていくのがいいと思います。


1)目的を明確にする
何かを成し遂げたいなら目標設定が大事です。
いつまでに何をやるかと、そのために毎日何をするか。
短期間のなるべく具体的な目標と、長期的に成し遂げたいことの
2本だてでいくと割と継続しやすいです。

わたしは2年後に帰ると決まっていたので、
日本に帰ってから英語を仕事で使えるようになりたいと思いました。
翻訳とか英語で記事を書くことは2年では難しいと思ったので、
たとえば元ネタになるような英語ニュースが読めるとか、
洋書が読めるとか、英語取材ができるようになりたかったです。
短期的には3か月くらいのスパンで、
英語の集まりに行くのが苦痛なので、慣れるようにするとか、
会話を継続できるようにするとか小さな目標を作ることにしました。


2)目と耳を英語にならす
英語学習を継続したいなら、まずは英語に慣れることから始めるのがおすすめです。
たとえばいつも見るものを英語設定にすると、英語への抵抗感がなくなります。
まずはTwitterFacebookなどを英語設定にしました。


目だけでなく、耳をならすのも大事です。
いきなりCNNニュースや海外ドラマはハードルが高いし時間もとるので、
わたしは毎日英語で日本のニュースを聞くことにしました。
この記事でも紹介しているNHKの海外向け放送を聞いています。)

www3.nhk.or.jp

 

毎日できることが重要です。
わからないものを長時間聞くのはストレスになるので、
毎日必要があって、答えがわかるものがおすすめです。

短文や短い時間英語を聞くことに慣れると、
長文を読んだり、長いスピーチを聞いたり、
じょじょにならしていくのがいいです。
よく本を読めという人がいますが、
洋書は英語レベルで選ぶよりも個人の興味関心で選んだ方がいいと思います。

わたしが選ぶ基準は、
・フィクションよりもノンフィクション
・日本語訳が出ているもの
・構文が簡単なもの
です。

レトリックが複雑だったり耳慣れない単語があると読む気が失せるので、
あまりくせのない文体で興味のある分野がいいと思います。
最近の洋書はAmazonで立ち読みができ、電子書籍が出ているものが多いです。
前書きを読んでおもしろそうなら、
電子書籍版で購入するのがいちばん手軽でお金もかかりません。
前書きだけでも結構な分量なので、そこだけ読むのもいいと思います。

今は日本でも結構売れていて、いろんな人の感想を見られておもしろいので、
ミランダ・ジュライあなたを選んでくれるもの (新潮クレスト・ブックス)
を読んでいます。

           



3)英語でSNSをやる
英語学習が挫折する原因の1つは使い道がないことでした。
なので、わたしはSNSで英語発信してみることにしました。
文章はハードルが高いという人はインスタグラムやタンブラーがおすすめです。
反応が得られやすく、簡単な英語でやりとりできます。
キャプションなどを英語にするといいでしょう。
やってみておもしろかったのは、
日本の料理を上げたときの反応がいちばん大きいことです。
ヘルシーなイメージがついているからかもしれません。
日本に興味のある海外の人が多いことに驚きました。
反応があるとモチベーションも上がります。
そのうち英語で日本のレシピを上げてみたいと思っています。


4)文法のおさらいをやる
いちばん簡単なレベルのものでいいので、
中高向けの日本語の英文法の教材を通しでやる。
そのときに、例文を書き写す。
これ2回くらいやるといいでしょう。

今まであやふやに使っていた部分が明確になり、
自信をもってしゃべったり書いたりできるようになります。
また、TOEICの文法部分にも効果があると思います。
英語の先生に同じことを英語の英文法の本をやれと言われたのですが、
ちょっとハードルが高いと思い、まずは日本語の文法書をやりました。

塾の先生をやっているc71さんが参考書の選び方 - c71の一日の記事で紹介していた

【CD付】高校 とってもやさしい英文法 改訂版 (高校とってもやさしい)という本をやりました。

 

    


おさらいには受験用より日々の勉強用の教材の方が使いやすいです。

5)たまにテストを受ける
自分でどれくらい伸びたかはわかりません。
うまくなったと言ってくれる人もいますが、実感できないものです。
モチベーションを上げるためにも、
わたしはときどきTOEICの模擬テストを受けています。

周りで評判のよかった、
Barron's TOEIC: Test of English for International Communication

   


という本を図書館で借りてきて、巻末の模擬テストを定期的にやっています。


自分が不得意な部分とどれくらいできたかが明確にわかるので、おすすめです。
特にリスニングは、どんどん聞き取れているのがわかります。
また文章問題は、ふだん見ているような英語の事務手続き文章や
広告なので、解くことに抵抗がなくなりました。
TOEICはより実用的な分、英検や受験勉強とちがって
ふだんの生活で伸びているがわかりやすいのでおすすめです。
ある程度模擬試験で高得点が取れるようになったら、
実際に受けてみるのもいいと思います。

実力と試験は違うという人が多いし、しゃべれる人や使える人で
英語の試験を受けたことがないという人も多いのは事実です。
でも、日本では英語力をTOEICや英検といった資格ではかるのが一般的なので、
証明書として持っておいても損はないと思います。


さいごに)自信をもつ
いろいろ書きましたが、何がいちばん大事かというと、
自信をもつことだと思います。
ちいさな「できる」を積み重ねていけば、
そのうち思っていたより高いところに行けたりします。

わたしにとっていちばんのネックがこれでした。
おどしの言葉と、自信をへし折る言葉を頭から追い出すことに時間がかかりました。

「英語」は一種のおどし商法が幅を利かせていると感じることがあります。

それは、
 「間違った英語」では「笑われる」
 英語が「できない」と就職「できない」
 だから「英語をやれ」
と、英語ができないとこんなよくないことが起こるというふうに、
おどして、やらせようとする商法です。

それから
 留学したのに「これくらい」の英語しか「できない」なんて
 ちょっとしゃべれるからって「鼻にかけて」
と、自信をつけようとする/つけた人の腰を折るような物のいい方も多いです。

そういう言葉を頭から追い払うことが大事だと思います。
わたしは勉強というのは自分の必要のためにするものだし、
自分の基準ではかればいいと思います。
日本はよーいどんで受験と就活があるので、外からの強制力で勉強する期間が長く、
なかなか自分のために勉強するという気持ちをもちにくい社会だと思います。

そういう社会だといつも比較と競争がつきまとうので、
そこに自分の自信を求めてしまいます。
でも、勉強で大事なのは、順番とか人との比較による外からの自信じゃなくて
自分の中からわく自信、自分で認める自信だと思います。
一個できると小さな自信ができるので、
それを一個ずつ積み上げることが自分の目標への近道です。
何にでも共通することですが、テクニックよりもそれがいちばん大事だと思います。

※英語学習についてはこの記事も参考にしてください

kokeshiwabuki.hatenablog.com

kokeshiwabuki.hatenablog.com

kokeshiwabuki.hatenablog.com

 

2015年のまとめ/2016年の心持ち

カナダに来て9か月が過ぎた。

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カナダに来て自分でも意外だったことが起こったので、
年の初めの記念に書いておきます。

1)英語アレルギーが治った
2)電子書籍を買った
3)怒りっぽくなくなった

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1)英語アレルギーが治った

何かをマスターしたいなら、嫌いとか苦手だというイメージは即刻取り払った方がいい。「自分はできない」というイメージは毒にしかならない。
やる気が出ない上、上達してもそれを受け入れられなからだ。

わたしは高校〜大学にかけて、つまづいたり勉強した割に成績が良くなかったので、
英語に対して「嫌い」「苦手」「向いていない」というイメージを持ってしまった。
ずっとその気持ちがあったので、達成したという気持ちをもてなかったし、
継続して勉強することもできなかった。

カナダに来てから先生の態度のおかげで、その気持ちは少し薄れた。
近所のコミュニティセンターのESLや移民向けの語学学校など、
いろんなところに行ったけど、共通していたのは、
先生がいつも学ぶ人を励ます姿勢で教えていたところだ。
変なことを言っても笑わないし、誰かをからかったりもない。
それぞれの学びたい気持ちを尊重してくれる。
受験や就活や課題といった「何かのため」に強制的にやらされて、
比較されるっていう環境が苦痛だったのだとわかった。
カナダの先生のおかげで、自分のために勉強すればいいんだとわかった。
だから続けられるようになった。
自分のためにやるから、自分の実力を適切に測れるようになったし、
自分の実力に見合った教材を選べるようになった。
自分のペースで勉強するっていうのを初めて知った。

 

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2)電子書籍を買うようになった

日本にいた頃は全く興味がなかったのに、
欲しいときにすぐ買える、iPhoneがあればいつでも読める、
資料として使うのに便利(線を惜しみなく引ける、置き場を考える必要がない)
というので、カナダに来てから電子書籍を買うようになった。

いちばんよかったのは積ん読がなくなったこと。
本は物と情報が一体になっているけど、電子書籍はその情報の部分だけだから、
ちゃんと読まないとってなるんだと思う。
本を買うことで所有欲を満たしたら、最初の目的のはずの情報の部分は
どうでもよくなるから、積ん読になるんだなと思った。

おまけ)
便利だし、整理の必要がないし、ほしい部分を検索かけたり、
引用の手間が減ったりで、電子書籍はいいことばかりに見えるけど、
紙で読んだ方が断然頭に入る。
あと、携帯いじっている延長で本を開けるから、
携帯の数あるアプリの1つって感じがして、
本を開いて別の世界に行くっていう感覚は薄れる。
もちろん読んだら夢中になるけど。

昔は字の書いてある紙をまたぐなとか地べたに置くなって言ってたけど、
そういう本に対する聖なるものみたいな感覚はどんどんなくなって、
単なるコンテンツの1つみたいになるんかな。

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3)怒りっぽくなくなった

日本にいたときもそうだったけど、昔のことを振り返って
くよくよすることが多かった。
特に時間の余裕ができて人間関係が急に減ると、
余計に昔のことをよく思い出してしまう。
それで思い出しては一人でイライラすることが多かった。
最初は相手に怒っていたけど、怒りをぶつけるすべもないので、
そのうちだんだん、自分に対して怒りだした。
それであんまりにも疲れたので、
そのときに相手にどうしたかったとか、自分の気持ちとか一から全部書き出して、
一個一個何に対して腹が立つか点検していった。

そういうことをしていたら、
あるとき急に、怒っている相手の人たちと過去に対して
時間を使うことが大変もったいないと思って、
考えるのをよそうという境地になった。
許すとかとは違うけど、
わたしはこれから今と未来だけに人生を使いたいので、
必要以上の後悔と反省は時間の無駄なので、
その日以来一切しないことにしようと思った。

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何年かに一回、人生を生き直しているというような年がある。
2015年はそんな感じの一年だった。
そういう年は自分の人生を掴み直したという気持ちになる。
わたしは毎年今が生きていていちばん楽しいと思っているけど、
2016年もそういう年にしたい。

ジャガイモ中毒(バンクーバー A to Z [P:Potato])

バンクーバーに来てからいちばん食べているものは・・・

サーモンでも
メイプルシロップでも
アンガス牛でも
ベジタリアン料理でもなく、


ジャガイモだと思う。

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ご覧の通り、何を食べてもついてくるのは・・・ポテト

フィッシュ&チップスにも・・・

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ポテト

ハンバーガーにも・・・

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ポテト

ステーキには・・・

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 マッシュポテト


付け合わせばかりではない・・・
カナダの名物料理ですら、ポテトがメイン

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フライドポテトグレイビーソース
チーズをかけたプーチンという食べ物


そしておやつは・・・

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ポテチ


塩味だけじゃなくて・・・

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メープルベーコン味



こちらはバンクーバー産・・・

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ポテチ


ビールのお供にも・・・

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ポテチ

フライドポテトは日本だとファーストフードくらいしか
食べる機会がないが、バンクーバーでは
付け合わせは必ずといっていいほどフライドポテトがついてくる。

そして、ポテトチップスは種類が多い。
日本にない濃い味付けのものや、堅いタイプのポテトチップスは、
一度食べ出すと止まらない。



健康食品にいいってことで、
グルテンを使っていないグルテンフリー食品マークがついてるけど・・・

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食べ過ぎはほどほどに!!!

海外で歯医者に行く(バンクーバー A to Z [D:dentist])

ハロウィンが終わった秋のある日、
歯を磨いていると、口の中から何か白いものが飛び出した。

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おかしをもらう子どもたち。夜は仮装した大人もいる

食べかすにしてはでかいなと思い、そのまま出かけた。
友だちのおうちで仲良くパン作り。
しかし、しゃべっているうちに、なんか口の中がおかしい。

つ、詰め物が取れている・・・。


食べかすだと思っていたのは、歯の詰め物だった。
左奥歯の詰め物が跡がぽっかりあいている。

はあ、またか・・・。

なんとかごまかせないかと思い、三日ほどそのままで暮らしてみたが、
食べにくくてしょうがない。
観念して歯医者に行くことにした。

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歯医者に行く途中の川。貯木場がある

カナダで歯医者に行くことを渋っているのは歯医者が嫌いだからではない。
わたしは大学生のときに歯医者でアルバイトしていたせいか、
歯医者に行くことに対してそれほど抵抗感がない。
バイトのたびに治療の様子や
痛みががまんできなくなるまで放っておいたり、
途中で治療を辞めてしまったっせいで手が施しようのなくなって、
歯を抜いたり治療費が莫大になってしまった人を見てきたので、
むしろさっさと歯医者に行った方がいいと思っているくらいだ。

むしろ、わたしが恐れているのは治療費だった。
カナダではMSPという保険があって、
月に所定の額を払えば薬代も病院代も無料で治療が受けられる。
無料はありがたいが、その分緊急時以外はすごく待たされるとか、
日本のような細かいケアは受けられないとかいろいろあるみたいだ。
しかし、その保険は歯医者はカバーしておらず、
自費で払うことになるため、恐ろしい額になる。
以前差し歯が取れて作り直すはめになったときは、10万円近くかかった。
まさかまた歯医者に行くはめになるとは・・・。

それ以上に難関は英語だ。
わたしが行っている歯医者は台湾人の先生がやっている。
治療も英語で行うのだ。
前回行ったときは、紹介してくれた人が予約してくれた上、
治療もついていってくれた。
今回は一人で行かなければならない。
気が重いが電話で予約をとる。
英語での電話のハードルは高い。
しかし、こういうときためらってはいけない。
グーグル翻訳やヤフー知恵袋を駆使し、
いくつか症状を説明する言い回しを覚えた、迷わず電話した。

プルルルル・・・

このまま誰も出ないで欲しいという気持ちとは裏腹に、
レセプショニストが電話をとる。
ヘタクソな英語ながら症状を伝えると、次は予約。
こういうときは聞き取りが肝心で、
困ったときはパードンでのりきる
自分の聞き取りに自信がなければ、
念押しのために聞き取れた通りに聞き返す。

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町には中国語の看板がたくさんある

電車は歯医者のあるリッチモンドへと向かう。
時間通りに着くと、早速診察室へ直行だ。
症状を伝えると、あとは口をあけるだけ。
ときどき、「バイト(かんで)」とか「リンス(すすいで)」とか言われる。
詰め物を詰めるだけだったので、特に複雑な治療ではなかった。
治療費も前回ほど高額にはならなかった。


いろんな人から言われたのは、
歯科治療はこちらの方がすすんでいるから心配することはないらしい。
とはいっても英語でコミュニケーションする不安は大きいし、
治療費が高いのも困る。
わたしの歯に、どうか日本に帰るまで丈夫でいてほしいと願うばかりだ。

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ハロウィンが終わればクリスマスがやってくる

※カナダの保険によっては歯科治療をカバーしているものもあるし、
海外旅行保険によっては日本で払い戻しの手続きができる場合もあるらしいです。
今回は観光案内じゃなく、海外旅行に行かれるみなさんは、
海外旅行保険に入ることをお忘れなく!というお話デシタ。

英語イヤイヤ期

海外生活半年を過ぎ、英語に慣れてきたと思っていた頃、
突如英語イヤイヤ期が訪れた。

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紅葉シーズンを過ぎ、冬が始まっている

最初の3か月はがんばろうと思って、家でも毎日勉強をしたり、
積極的にカンバセーションクラブというおしゃべりをする集まりや
コミュニティセンターのイベントに顔を出していた。
そのおかげで町での買い物やレストランでの注文は
堂々とできるようになってきて、
テレビもニュースならなんとなくわかるようになってきた。
さらに学校に行ったりしているうちに、クラスメイトと会話したり、
先生の言っていることを理解できるようになった。
英語上達したかも?楽しいなー、なんて自信がついてきた頃、それは襲ってきた

きっかけはささないなことだった。
電話の受け答えができなかったとか、ESLのクラスで授業中に
みんな同国人どうしでしゃべっていて話相手がいないとか、
英語での会話がうまく続かなかったとか。
英語で意思疎通がつたない分、相手の顔色を伺う気持ちがでてきて、
どんどんマイナス思考になった。
英語で会話したり英語環境が嫌という気持ちが大きくなり、
しばらく開き直って日本語の本を読んで日本語の映画を見ていた。

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バンクーバーの市立図書館。日本語の本も置いている

英語が上達したと思っていたのは錯覚だったのだろうか。
なんとなくコミュニケーションできていると思っていたのは、
向こうがこちらに合わせてくれたり、目的や役割がはっきりしていて、
コミュニケーションしやすい環境だったからなのではないか。
たとえばレストランや買い物は役割が決まっている上、
目的もはっきりしているので、質問も明確で意思疎通ができる。
学校は同じレベルの人が集まっているから話しやすい。
ニュースだってわかりやすく伝えなければいけないから、聞き取りやすい。
でもコミュニケーションてそういうものじゃないだろうか。
伝えたいとか知りたいとか仲良くなりたいとか目的があって、
それを達成するために人と会話したりつながったりするのだ。
その姿勢がないと関わろうという気持ちがなくなる。

kokeshiwabuki.hatenablog.com

でも書いたけど、
コミュニケーションと言葉ができることは別だとうことに改めて気づいたら、
英語イヤイヤ期はおさまった。

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バンクーバー国際映画祭では花と兵隊 の松林要樹監督最新作Reflectionを見た


学校の英語といちばん違うのは、試験に受かるためとか、
誰かと競い合うためが目的じゃないところだ。
そうすると、自分がなんのために英語をしゃべりたいのかとか、
英語で何をしたいのかを考えないといけない。
そして、そのために自分がしないといけないことを明確にしないといけない。
それは誰かの真似とかマニュアルやノウハウでは身に付かないものだ。
わたしの英語に対する考えも
英語がしゃべれる=流暢に文法的に正しくネイティブのように話せること
から、相手に伝わるように自分の言いたいことをきちんと伝えること
に変わっていっている。
それは言葉だけ学んでも身に付かないものかもしれない。
英語イヤイヤ期を過ぎて、実は今のわたしに必要なものは、語学力とかよりも、
コミュニケーションに関するスキルなのかもしれないと思っている。

バンクーバーの図書館では日本映画が充実していて、
黒澤明とか小津安二郎とか今までちゃんと見てないのを借りていた。

三船敏郎がかっこよすぎた。構成に無駄がなさすぎてすごい

お母さんが完全に悪者で、そこまで悪者扱いしなくてもいいんじゃないかと思った。
有馬稲子がかわいい


原節子をよってたかって結婚させる映画。
原節子笠智衆と能を見てるシーンがよかった。

 


晩春と同じく岩下志麻をよってたかって結婚させる映画。
岸田今日子のバーで軍艦マーチ歌ってるシーンがよかった。

 

スーパーマーケット オーガニックスーパー編(バンクーバー A to Z [S:Super market][O:Organic])

オーガニックスーパーはいろんな店があっておもしろい。
おそらくいちばんよく知られているのはWhole Foods Market

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買い物袋がビニールじゃなくて紙袋なせいか、
どうしても関西の高級スーパーいかりスーパーを思い出してしまう

1980年創業とオーガニックスーパーの中では老舗に入る。
アメリカのテキサス州オースティン発祥だけど、
バンクーバーにも3店舗くらいある。
しかし、わたしが行くのはジャムを作るときに
オーガニックのレモンやオレンジを買うときくらい。

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ふつうのスーパーにはあまり売っていない
コンブチャなんかの健康食品も充実

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オーガニックのナッツやチョコ、粉が好きな分量買える


ホールフーズはどちらかというと高級食材店という感じだけど、
もう少しローカルなオーガニックスーパーもある。

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Choicesは1990年にバンクーバーのキツラノで創業して今年で25年。
ローカルの食品を販売するだけでなく、地域の農家や食べ物関係の団体なんかのサポートもしている。お料理教室やツアーなんかもやっていて、消費者とのコミュニケーションにも力を入れている。 

もう一つは2010年にバンクーバーで創業した今年で5年になるgreensで、100%ローカルでオーガニックの商品を売ることを目指している。

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ここはゴミの量を減らすzero waste challengeに取り組んでいる。
内装もしゃれていて、ブランディングがうまい感じがする。
うちから遠いのでわたしはあまり行かないけど、
意外と知られていないので、穴場だと思う。
この3つは総菜コーナーも充実しているので、
ちょっといいもの食べたいときとかに使う。
あと、Whole Foodsやgreensはイートインコーナがついているので、
喫茶店代わりにも使うときもある。 

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グリーンズのイートインコーナー
ロウフードのチョコなんてちょっと変わったメニューもある

それから、もう少し郊外に行くと個性的で地元密着型の
オーガニックスーパーに出会える。
バンクーバーの東側メインストリートのorganic acres 
こじんまりとした感じのオーガニックスーパー。
結構細かく産地表示をしている。
メインストリートからさらに東よりの
コマーシャルドライブにあるSweet Cherubim
オーガニック&ナチュラルフードの食料品店で、
野菜もあるけど、スパイスや豆製品なんかのビーガンと
ベジタリアン向け食品が充実している。
レストランはお菓子やカレーもあってベジタリアンでなくても
楽しめそうだった。
同じくコマーシャルドライブのDonald's Marketは全部オーガニックじゃないけど、
結構ローカル製品を売っている。
すべての人に適切な値段で健康な食品を提供する店として
つくられたせいか、値段も手頃。

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ケールが1.25ドル

オーガニックスーパーはふだんづかいは難しいけど、
探せば手頃な値段のお店もある。
そういう店では完全オーガニックではないけど、
ローカルのものを売っているし、
ときにはふつうのスーパーに行くよりも安く買えたりする。
すべての食品をオーガニックにするというわけにはいかないけれど、
欲しいと思ったときにすぐにアクセスできる。
食べ物だけでなく、オーガニックスーパーではオーガニックの
薬や洗剤、化粧品やシャンプー、サスティナブルやエコを考えた
文房具や日用品といった商品も一緒に並んでいるし、種類も多い。
その選択肢の多さとアクセスしやすさがバンクーバー
オーガニックスーパーの魅力だ。


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クリスマス前にはツリー用の樅の木が並ぶ

 
ローカルの食生活やライフスタイルに触れられるオーガニックスーパーめぐりもおすすめです。


(記事で紹介したスーパー)
Whole Foods Market

1675 Robson Street

Choices Markets Kitsilano
2627 West 16th Avenue

greens
1978 West Broadway

organic acres
3603 Main St

Sweet Cherubim
1105 Commercial Dr

Donald's Market
2279 Commercial Dr

 




 

ホームシック襲来?

カナダに来てもうすぐ半年になる。

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カナダではもう紅葉が始まっている

来たばかりのときは慣れるのが精一杯、
2−3か月くらいならとにかく周りが新鮮で、
これまでの生活や日本との比較が目に付く時期、
それが、4-6か月くらいたつとそれが当たり前になって、
だんだん慣れてきて、新鮮さを感じなくなってきた。
そうして、いちいち日本との違いに驚かなくなり、カナダの風景を
当たり前のものとして見たり、習慣になじんできている自分に気づく。
たとえばそれは、バスに乗るときに緊張しなくなったとか、
買い物するときにまごつかなくなったとか、
レストランでチップがスムーズに払えるようになったとか、そういうこと。
でもそれはカナダ社会になじんだというよりかは、
単に生活に慣れて行動パターンがある程度固定化されただけだ。

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コミュニティセンターのお祭りでふるまいホットドック

すると逆に、今度は積極的に情報を得たり外に出たり、
英語を勉強しようとする気がなくなってきて、引きこもりがちになる。
こういうときにインターネットを見ると、
日本にいるみたいな気持ちになってしまう。
昔は海外ニュースとか、海外の日本人コミュニティ経由で
日本の情報を手に入れていたんだろうけど、
今はSNSやスカイプのおかげで、リアルタイムに友だちとやりとりしたり、
日本のニュースを手に入れることができるようになった。
でも、実際の現場を見た訳じゃないし、テレビ放送も見れないし新聞も読めない。
知っているのはそのことについての意見だけだ。
友だちとすぐそこにいるかのようにやりとりできたって、
実際にはすごく距離がある。
だから、日本と一瞬でつながれることが逆にホームシックを感じさせる。
そして、感覚はカナダを飛ばして日本と直接つながっているのに、
体はそこに行けないから、イライラする。
すると意外なことに、だんだん日本に帰りたいという気持ちが湧いてくる。
いつもつながれることがホームシックを呼び起こすなんて思いもしなかった。
実際すぐには帰れないので、気持ちをやりすごすために、なるべく外に出る。


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秋の始まりを知らせるMain streetのフェスティバル(autmun shift festival


知らない土地に長くいると、ハイテンションや楽しさや新鮮さで過ごす時期と、
いかに新鮮さを保つかに気を遣う時期が入れ替わりでやってくる。
そういうときはちょっとでもいいから違うことをしてみる。
いつも行き慣れたバスのルートを変えてみるとか、
観光地からローカルの人が行く場所で休日を過ごすとか。
そうやって、新しいものを吸収して慣れて行動範囲を広げることの繰り返しで、
だんだんその土地になじんでいくのだと思う。

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 ローカルのカフェにも行けるようになった(Elysian coffee