こけし日記

太田明日香のブログ

引っ越しで大変だったこと(日本居住編)

バンクーバーから戻って来て早2か月。
毎日いつ終わるんだろうという感じで、部活の合宿最終日が延々続いてる気分だった。
あんなに引っ越しが大変だったはずなのに、ちょっと経つともう記憶が薄れかけている。
バンクーバーから戻ってきて日本の引っ越しで大変だったことを、バンクーバーの違いとに触れながら書いてみる。

1、戸籍がいる
海外に転出する際に、住民票を抜いていったので、日本に居住してないことになっている。そのために、家を借りてから現住所の役所に住民票を出さないといけなかった。
わたしの住んでいる地区だと海外からの転入の場合は、パスポートと戸籍がいると言われた。

で、

こ、こ、戸籍!
ムキー!!!

となった。
住民票を入れるだけなのに、その前に本籍地に戸籍を取りに行く(あるいは郵便請求する)ことが必要になる。

今まではあんまり気にしなかったけど、戸籍制度不便なだけだしやっぱいらないのではと思った。
そして改めて、日本の役所ってワンストップで一つの手続きができなくて不便だなーと思った。

2、身分証明書を作るのが難しい
日本は公的な写真つき身分証明書をゲットするのが難しいと思った。
マイナンバーカードができる前は、住基カード以外だと、パスポートか免許証くらいしかなかった。
でもパスポートも免許証もIDの役目を果たすだけで、本来の用途は違う。

バンクーバーだと、住民ならブリティッシュコロンビア州が出している、BCIDというIDカードを作れる。
手続きは簡単で、役所に行って所定の用紙に記入し、住所がわかる書類を提出し、手数料を払えばいいだけだ。写真はその場で撮ってもらえる。
日本でいう在留証明書みたいなものはない代わりに、このBCIDが身分証明書代わりになっていた。
これでブリティッシュコロンビア州では大体の用が足せた。
例えば働く時には役所に行ってSINナンバーというものが必要だった。
それを取得する際に、役所に行って働けるという証明のために、労働許可証を見せて、身分証明書としてBCIDを見せて、所定の用紙に記入するだけで手続きできる。
いちいちパスポートを持ち歩かなくていい、外国人でも基本的にそれを持っていたら怪しまれることがない、などメリットが多かった。
ちなみに職務質問(カナダでそういうのがあるかわからないけど)をされたりということもなかった。

日本はそういう身分証がない上、役所とか銀行によって使える身分証明書が違うのも不便だと思う。
だから日本もマイナンバーカードができて便利になっていいやんと思った。
でも結構反対意見が多くて、住基カードみたいなことになりそうと思った。
実際問題単にIDとしての用を足す身分証明書がないのは困る人がいるし、
納税を番号で管理している国は多いし、運用してうまくいっている実例もある。
マイナンバーカードについては、なんとなく反対する人の意見もわかる部分もあるけど、マイナンバーカードみたいなのは必要だし、それでどこでも手続きできるようになったら楽でいいのになーと思った。

3、サインじゃなくて印鑑
日本はなんでも手続きの際に印鑑がいるのも忘れていた。
カナダにいたときはサインで済んだので、印鑑を押すのも久しぶりだった。

カナダに行く前は普通に思っていたけど、帰ってきたらなんか不便だなと思った。
夫の職場にいる海外から来た人が、銀行口座を作るのにその人の名前を彫った印鑑が必要だと言われたそうだ。
印鑑の注文する時間やお金が余分にかかる。
また、海外の人でなくても、珍しい名字の人だといちいち注文しないといけない。
なんか印鑑に関する謎のマナーも聞いたりする(上司の隣に自分の印鑑を押すときはお辞儀しているように見えるように、自分の印鑑を上司の方に傾けて押せとか)。
印鑑なんて、ローカルルールが発達しすぎて、どんどん不便にして自分で自分の首をしめている最たる事例じゃないかと思うから、廃止したらいいのにと思った。

4、インターネットでなんでも手続きできない
カナダは国土が広い分インターネットが発達していて、役所の手続き、電気ガス水道などの手続きがほとんどインターネットでできる。
銀行もオンラインバンキングに対応しているので、書類のやりとりがなくてもいろんな手続きが可能だった。
もちろん、インターネットができない人にとっては不便かもしれないけれど、口頭のやりとりに不安があったのでかなり助かった。
また、役所が結構遠かったので、便利だなと思った。
これまでは人と直接やりとりする方がいいと思っていた部分もあったけど、家から出られない人や障害のある人や外国人にとっては、その場で調べられたり、入力すればいいだけだったりするから便利な部分もあるんだなと思った。
あと、時間を選ばないのもいい。
最近は日本もインターネット対応しているところが増えてきていて、帰ってきたら自分が浦島太郎状態でびっくりした。

5、現金社会
カナダはどんな小さな商店でも、ファーマーズマーケットの個人商店でもクレジットカードが使えた。
スマホタブレット、それらでカード決済できるスクエアのような機械の登場が、
それを後押ししている部分もあると思う。
なのでカナダではほとんど現金を使わないでカード決済で済ませていた。
カード決済で便利だったのは、記録が残ること、現金を落とす心配が減ったこと、
お金をおろすのを忘れて手数料を取られることが減ったこと、などなどいろいろある。
ポイントやキャッシュバックなどお得になる部分もあって、
家計管理の上で便利だと思った。
日本でも同じような感じでやりたいなと思っていたけど、
やっぱり小さいお店とかは現金しか受け付けなかったりする。
日本はまだまだ現金社会で、ちょっとめんどくさいと思った。

最初の1か月はカナダにいたときの感覚が残っていて、
いろいろギャップを感じて、不便だとか変だと感じることが多かった。
特に日本で不便だと感じたのは、最初の役所や銀行などの手続きや、
身分証明や書類に関してだ。
帰ってきて改めて、日本はその社会の成員として認められるハードルが結構高い社会だなと改めて思った。