こけし日記

元バンクーバーのパート主婦。

スーパーマーケット入門編(バンクーバー A to Z [S:Super market])

カナダに来てから毎日のようにスーパーマーケットに行く。
節約には自炊がいちばんいいからだ。
ただし、作るものはにくじゃがとかチャーハンとかギョウザとか、
ふつうの家庭料理だ。

f:id:kokeshiwabuki:20150707191738j:plain

見てのとおりの日本の家庭料理

カナダに来たからといって、毎日ピザとかサンドイッチを食べるのかと思っていたけど、食生活はそんなに簡単に変わらなかった。
米や調味料はだいたい日系か韓国系のスーパーマーケットに行けばそろう
だしとみそとしょうゆとみりんと酒があれば、たいていのおかずは作れるけれど、
食材をそろえるのはちょっと苦労する。

めんどうなのは、薄切り肉と魚
魚は種類が少なく、ヒラメとタラとサーモンと貝類がほとんどだ。
値段は日本の1.5倍くらいするので、買う気がなくなる。
肉はというと、カナダのスーパーマーケットの精肉コーナーはごらんのとおり、塊肉ばかり。ショウガ焼きにも肉じゃがにも必要なのは薄切り肉で、そのために韓国系スーパーまで40分くらいバスに乗る。

f:id:kokeshiwabuki:20150911173750j:plain

見よこの大量の塊肉

調味料は同じでも、手に入りやすい材料が変わると作る料理も変わる。
日本では安いという理由で、鶏むね肉かささみをもっぱらつかっていたけど、バンクーバーでは肉のなかでもこの2つが高い。
日本では鶏むねやささみをおいしく食べるために、いろんなテクで、しっとりさせたり柔らかくしたりボリュームを出したりしないといけなかったけど、
今はももとか牛肉が安いので、そういうテクがあまりいらなかったりする。
楽になった分いいのだけど、もも肉はもも肉でなぜか骨付きしか売っていない。

f:id:kokeshiwabuki:20150911173710j:plain

ささみは高く、もも肉は安い

今はインターネットのおかげで、見たことがない野菜や材料も、画像検索とレシピ検索&グーグル翻訳さえあれば、たいていの料理法にたどりつけて、そんなに大きな失敗をせずにおいしく食べられる。
だから、これくらいの小さな差異は、かえって楽しみの範囲内だったりする。

それよりも悩むのは、もっと根本的な部分だ。
しばらく、野菜の値段がいつも売り場の表示と払った額が一致しなくて、悩んでいた。売り場の値段の横に書かれている1bがくせ者やった。

そうだった、こちらはポンド制!!


1b=1poundで、だいたい0.5kgと覚えておけばいい。
違いを身につけるのは一苦労するけど、一つ覚えると飛躍的に行動範囲が広がる。
スーパーを飛び出して、ポンド売りの肉屋や総菜屋に行けるようになる。

f:id:kokeshiwabuki:20150911173948j:plain

どれを買えばいいのやら・・・

しかし、今度は卵コーナーの前で途方にくれる。
こちらで売っている卵の多くは生食が禁じられているので、生卵を食べたいときは生食用のものを買わないといけない。
しかし、こんなに種類があるのに、肝心の生食用のがない。
こんな感じで4種類くらいいろんな卵が置いてあって、しかも底値といちばん高いものの間で、3倍近く差がある。
cage eggは普通のブロイラーみたいなやつでcage freeは放し飼い、しかし、cage freeにもfree runとかfree rangeとかあって、何がなにやらもう・・・。

これがオーガニックってやつか・・・。


バンクーバーはオーガニック先進地域と噂には聞いていたけど、
当たり前にありすぎてびっくりした。横の牛乳コーナーを見ると、
当たり前のようにオーガニックの牛乳と普通のメーカーの牛乳が売られている。
日本でオーガニックって言うと、一部の高級志向や健康とか
環境志向の人たちのためのファッションアイテム的なものとして
とらえられがちだけど、こっちにいるとオーガニック志向というのは、
健康という自分のためとか、動物に対して倫理的な扱いをしようという思想とか、
地球のためというエコ志向とかのだいたい3つが基本にあって、
それを食生活を通して実践しているライフスタイルだということに気づく。

 そしてこういういろんな志向の人に対応した売り場を見ると、
食生活も思想としてちゃんと尊重されているのを感じる。

 

f:id:kokeshiwabuki:20150911174038j:plain

バンクーバーのスーパーにある日本のおかし

まあだからと言って、自分がオーガニックになるかっていうのは別の問題で、
月の食費は決まっているし、週の半分の食費を卵と牛乳だけには費やせないので、いまだに横目でオーガニック製品を「おいしいのかなー」と見ながら、
普通の製品を買っている。