こけし日記

読むことと書くことについて

「おりられない」からおりる(『「おりる」思想』飯田朔)

飯田朔さんに『「おりる」思想』をいただきました。

飯田さんは文筆家として、フリーペーパーやwebで映画評論や文芸評論を書いています。大学在学中に評論家の加藤典洋の元で文学や映画評論を書くようになり、フルタイムで働くのは難しいと思った結果、就職せずに非常勤で塾の先生をしたり、スペイン留学に行ったりしたそうです。
飯田さんは10年ほどそういう「何者」でもない「なんでもない人」として過ごし、「社会が提示してくるレールや人生のモデルから身をおろし、自分なりのペースや嗜好を大事にして生きる(P.24)」おりる生き方をしてきました。
この本はその10年の間に朝井リョウ深作欣二の作品、『パディントン』といった作品から考えたことが書かれています。

おりるに対するイライラ

自由な働き方とか、自分を生かすとか成長や経済至上主義を批判するような本は増えていると思います。私は若いころはそういった本が好きだったのですが、いつからかそういう本を読むとイライラすることが増えてきました。
自分は上にもあがってないのに、そもそもなんでおりないといけないんだ、こういう態度を新自由主義とか資本主義とかいって批判されないといけないんだと、批判的に感じるようになり、そういう話は恵まれた人のきれいごとと思うようになっていました。


おりたくてもおりられない

飯田さんの本では、このような競争主義に乗っちゃう感じが、「生き残れ(サヴァイブ)」という言葉と「何者かにならないといけない」という社会の圧が内なるマッチョさに形を変えた形によるものだと説明されています。
また、どうしてもゆずれないものや好きなものや個人の性質といった「おりたくてもおりられない」という個人の気持ちにもフォーカスしています。
この、「おりる」と提案した本に見せかけながら、「おりられなさ」の方にフォーカスしている点がこの本の魅力であり、個性だと思いました。

特に私が感銘を受けたのは、3章の「ちゃんと「おりる」思想」および4章の「「好き」か「世界」か」です。
3章ではサヴァイブを要求する世の中で、サヴァイブできなかった、あるいはそこからおりた人たちの著作から「生き直す」という考えが提示され、「生き直す」うえでまた「生き残る」に陥らないヒントが提示されます。
4章では、朝井リョウの著作から「好き」という気持ちはそこから人間は自分でおりることができない「おりられない」気持ちであるが、その先には「こればっかりはしょうがない」という「選びようのないどうしようもない前向きなあきらめ」に至ると導き出します。


なんとなく自分が、これまでほかの「おりる」を主張した本を読んでイライラしたりモヤモヤしたりしてきたのは、おりる/おりないがあたかも選択肢のように提示され、「おりる」ことが成功の秘訣であり、さらにおりた先でどっちがうまくおりたか競争があるように感じていたからでした。しかし、飯田さんの著作ではその辺が丁寧にくみ取られており、そこがいいなと思いました。

 

自分はおりられたのか?


自分を振り返ってみると、私はこの10年、会社員という働き方からはおりたものの、フリーランスとして働くうえで、だんだん競争主義や自己責任論や能力主義成果主義からおりられなくなってゆく自分に気づいて苦しくなっていました。
その結果、好きでやっていたことが苦しくてしんどいことになり、人に対して不寛容になっていったように思います。

私がとらわれていて、「おりたくてもおりられなかったもの」はいったいなんだったのでしょうか?
それは、「好きなことや得意なことを仕事にして、そこで成功して評価されたい」という気持ちでした。たぶん私にとっては「好きなことや得意なことを仕事にする」ことが会社員とか、大企業に入っていい給料をもらうとか、結婚して子供を産むといった世間の大多数の人がやってそうな生き方や成功モデルの代わりだったのだと思います。
そして、「好きなことを仕事にする」生き方を選んで成功することで、自分の能力を示して、人に認められたかったのだと思います。
でも結局それは企業や組織ではなく「好きなこと」「趣味」というフィールドに置き換えて立身出世しようとしていただけでした。だから、それがうまくいかなくなったときにすごく辛くなったし、楽しく遊びみたいな感じでやっている人を見てイライラしていたのだと思います。

わたしがそこからおりたのは、そこまで嫌いでないしできる別の仕事を見つけたことと、「好きなことや得意なこと」がそんなに好きでもないし、人より抜きんでてもないとわかったからでした。それに目をつぶってやり続けることもできたと思いますが、もう限界でした。

能力主義や競争主義といったものに囚われている限り、それがうまくいっている間は楽しいしやりがいもあるでしょうし、それで成功して楽しくやっている人がいたらやってみたくなるのが人情でしょうが、人間そんなにずっと成功したり能力を発揮しつづけたりできないので、いつかはおりるときが来ます。まずはそういう思考のフォーマットに乗らないところも含めての「おりる」思想なのかなと思いました。

自分はこの4月から10数年ぶりの会社員となったのですが、その時期に自分の棚卸をする機会を得られていい読書となりました。

「アップデート」VS「人間の変わらなさ」(朝倉かすみリクエスト『スカートのアンソロジー』)

だいぶ前のことですが、小説家の朝倉かすみさんに『スカートのアンソロジー』という本をいただきました。


スカートをテーマに朝倉かすみさんがご自身も含めた9人の作家(北大路公子、佐藤亜紀、佐原ひかり、高山羽根子津原泰水中島京子藤野可織吉川トリコ:敬称略、順不同)に作品を依頼して書いてもらったアンソロジーです。

 

恥ずかしながらアンソロジーはあまりなじみがなく、また初めて読む作家さんも多かったのですが、どれも読みごたえがある作品ばかりで、とても楽しめました。
一昔前だったら同性への意地悪な目線や女性が少女から大人になることや性的な話を描いた作品が多かっただろうなと想像するのですが、このアンソロジーでは社会への違和感を描いたものが多くてそれも新鮮でした。特に、性被害、女性以外の人がスカートを履く話が多くて、これも時代なのかなと思いました。

私が特に印象に残ったのは、中島京子氏の「本校規定により」という作品です。
これは、ある女子高校の男性体育教師の一代記のような作品です。
主人公のナカムラタメジは長年高校の生徒指導係として、女子生徒の制服の着方を指導してきました。そこで常に問題となるのがスカート丈でした。
よくある物語だと、タメジは頭の固い「おじさん」として描かれそうなものだけど、
この物語ではタメジが周囲の意見を聞いて結構考えを変えるところが興味深く感じます。
タメジはただの頑固おやじではなく、生徒の制服の着方から時代の変化を敏感に感じ、妻や娘に知恵を借りながら、柔軟に校則を変えていきます。
正直タメジが、女子生徒たちの困りごとを全部理解しているかはわかりません。
ただ、それを頭ごなしに叱ったり、それは変だと否定をすることはありません。
女子生徒らの行動の裏にある動機を自分なりに探り、対策を考えています。

そこで思い出したのがドラマ『不適切にもほどがある』です。
中学の体育教師で野球部顧問の小川市郎がバス型タイムマシーンで令和と昭和を行き来するタイムスリップコメディです。
このドラマでは、何か問題が起こり、そこに市郎が昭和的価値観で令和のここがおかしいんじゃないかと指摘し、解決をはかるということが多いです。
市郎は昭和的な価値観で、令和の行動や発言に対し、「それはおかしいんじゃないか」と違和感を唱え、周りの人は市郎に感化されて変化していくといような物語です。
そして、その姿がどうも「おじさん擁護」として受け止められ、批判されています。
また市郎の対極にあるようなキャラとして設定されているはずのフェミニスト社会学者の向坂サカエも、フェミニストらしからぬと批判されています。

内容はさておき、その批判の仕方に対して、ときどき首をかしげたくなることがあります。
そもそも、人間そんなに簡単に「共感」したり「理解」したりして、今までの習慣や考え方をすぐ「アップデート」できるのでしょうか?

ここ数年広まった「多様性」「ジェンダー平等」「インクルージョン」といった言葉を見るにつけ、私は自分がマジョリティの側にいることを嫌というほど思い知らされます。
以前私は出版関係の仕事をしていました。
学歴が高い人や、リベラルな考え方が多い業界だったので、そういう考え方に触れる機会が多かったのですが、そのような考え方に触れるたびに私は自分の中にある差別意識や、古い価値観、思い込みに気づかされることが多かったです。
そして、なんとか自分も「アップデート」しようとするのですが、どこか自分が口先だけのように思うことが多かったです。

「アップデート」という言葉を使うとき、同じくらいもっと「人間の変われなさ」にも注目されてもいいのではないかと思います。
「アップデート」には「共感」や「理解」が必要だとされがちです。困っている立場やマイノリティに「共感」し、「理解」ることで、思考がアップデートされるという図式になりがちです。

例えば、「本校規定により」では、「スカート穿くと仮装してるみたいで心が傷つく」というタケナカミユという生徒が出てきます。そこでタケナカがスカートを穿きたくない理由に「共感」したり「理解」できないと校則が変えられないということになると、マイノリティであるタケナカの側に説得というコストが生じてきます。
しかし、タメジがタケナカの「スカート穿くと仮装してるみたいで心が傷つく」という訴えを受け止め、「スラックスの制服を作る」という合理的配慮をすることができれば、タケナカの困りごとはスムーズに解決できます。

生きてきた背景も環境も時代も違う人間がいきなり、「今はこういう時代だからアップデートしろ」と言われて「はいそうですか」と考えを改めることは、簡単なようでいて実はなかなか難しいのではないでしょうか。
タメジがアップデートできたのは、女子高で女子生徒のサンプル数が多かったことや、妻や娘がいたことによる部分も大きかったように、そうできる人は知や情報へのアクセスが容易だったり、周りに説明してくれる人や多様な立場の人がいる環境に置かれていたりすることが多いのではないかと思うからです。
やはり、「アップデートできない人」と「できる人」の構造的な格差もあるような気がしてしまいます。

タメジが思考をアップデートできたのは、自分で娘の学生時代の制服のスカートを穿いてみたことがきっかけでした。寒さを身をもって体験したことで、スカートの下にジャージを穿く生徒が多かったという理由を理解します。心の底からタケナカの困りごとを理解できたわけではありませんが、スカートは不便だということを身をもって体験したことと、タケナカがスラックスの制服なら着るという意見を聞いたことで、「スラックスの制服を作る」という判断を下します。

人間はそう簡単に変わるものではないと思います。
今まで生きてきた信念を捨てたり変えたりすることはそう簡単ではありません。
しかし、変わらない(変われない)自分に固執したところで、「頭が固い」とかコンプラ違反で批判されてしまいます。それでは結局アップデートした人とアップデートできないままの人との対立が温存されてしまうのではないでしょうか。

それよりも、「人間はそんなにすぐには変われない」ということを念頭に置き、(自分には)理解、共感できないけど、それを望んでいる人もいる、という考えでシステムを先に変えた方が、皆が幸福になれるのではないでしょうか。

大事なのは、「アップデート」しない人間を叩くことではなく、むしろ「人間の変わらなさ」を受け入れつつ、それでも新しいことをやることではないかと思います。
制度が変われば見慣れて当たり前になって、それがおかしいことではないと受け入れられるようになることがたくさんあるのではないでしょうか。


kindleに入っている積読本を読む

kindleで本を買う場合、読みたいと思ってすぐ読めるのがいいところだ。
一方でその場ですぐ読まなかった場合には興味を失いやすいというデメリットもある。

kindleに一体どれくらい積読本があるのか数えてみた。
私は2015年からkindleユーザーなので、9年使っていることになる。
9年で265冊を買い、そのうち、すべて読み通せてない本が17冊あった。

まあまあ多いな・・・

反省したので、昨日から通勤中に読み通せてない本を読んでいくことにした。
通勤中に一冊丸々読むほど集中力が続かないので、乗り換えの駅までとか、きりのいいところまで読むと切り上げて次の本に行く。すると、3冊くらいを並行読みで、一冊あたり1章分くらいは読める。
古い本でも意外と得るところは多く、いまのところ手頃な暇つぶしとなっている。
中には『トランプ自伝』のようななぜ買ったのか忘れているような本もある。
トランプの自伝も意外と読めば面白いのだろうか。

ところで、kindleは売れない分、自分の興味関心がそのまま残っているので、履歴を見ると面白い。特に自分がkindleで買う場合は、紙の本よりもすぐ読みたいとか、とても悩んでいるとか切実な場合が多く、如実にそのときの悩みが反映されている。

自分でもびっくりしたが、片付け本が6冊、自己啓発本が12冊もあった。
自己啓発本の多くはだいたいはコロナの最中に買ったもので、コロナの最中の3年で買ったとしても、年に3冊は買っているということになる。
相当悩んでいたのだろう。
読み方にしても、しんどくなったら買って、ぱって読んで癒やされて、また鬱屈したら買ったりしていた。自己啓発本がユンケル代わりだったわけだ。

ワークがついている本も多かったのだが、今思えばそういうふうにユンケルみたいな読み方をするのではなく、きちんと一冊を読んでそのワークに取り組んだ方が効果があったのではないかと思う。

片付け本にしても、6冊も買ってメゾッドだけ知ってる割には全然片付けてなかったのに、去年整理収納アドバイザーを読んで片付けを手伝ってもらったら、だいぶ片付いた。

yagakusha.thebase.in
kindleに限らずだけど、買うだけじゃなくて、読むこと、
読むだけじゃなくて、実行することが大事なのに、
自分は知識をため込むばっかりで全然使ってこなかったんだなと反省した。

今年はどんどん読んで、どんどん実践していけるようにしたいな。

したいことリスト2024

したいことリストっていうかもはやしないことリストとやっちゃいけないことリストとやらなきゃリストになってる・・・。

 



kokeshiwabuki.hatenablog.com


kondoyukoさんみたいに、項目別にするのいいなって思ったので、今年からそうすることにした。

blog.kondoyuko.com


習慣(23個)

  1. 禁酒 
    一回2020年にやってたけど、また飲み始めて、ちょっと最近酒量が増えてよくないなと思ってる。年末に風邪を引いてからお酒を飲んでなくて、今年はまだ飲んでいない。今26日を更新しているので、さらに伸ばしたい。kokeshiwabuki.hatenablog.com

  2. コーヒー一日2杯まで 
    できたら飲まないようにしたいんだけど、まあいきなりやめられないから・・・。最近は、豆乳入れて、薄めて飲んでるから、1.5杯が平均。このまま増やさずいきたい。

  3. 食事記録をつける
    9人しかフォロワーがいないエックスのアカウントに毎日食事記録をつけてるんだけど、ストップせず続けたい。

  4. 空手道場を休まない
    今週一のコースで通ってて、年明けに風邪引いて一回休んでしまった。あとは皆勤でいきたい。

  5. 体重を増やさない
    今ちょうど標準体重なのでキープしたい。

  6. 肉を食べる量を減らす
    インターネットの友達の森さんがペスカトリアン(魚は食べるけど肉は食べないベジタリアン)チャレンジやってて、面白そうだと思って、ときどき真似してます。週一くらいは肉なしデーを作りたい。

  7. 毎日ビタミンシーを飲む
    ビタミンシーを健康のために飲んでるけど時々忘れてしまうので忘れないようにする。

  8. NHKのビジネス英会話をなるべく毎日聞く
    通勤時に聞くようにしてるけど、疲れてると聞き忘れるので気をつける。

  9. TOEICの問題集を毎日やる
    今年中に目標点取りたいけどいけるかな~。忙しくなるとさぼってしまうので気をつけたい。

  10. オンライン英会話を続ける
    以前、作家の小野美由紀さんがnoteで紹介していたオンライン英会話がすごくよくて2,3年くらい続けてる。今年も継続したい。

  11. 物が欲しい時に、すぐ買わない
    筆子さんのブログで、欲しいものがあるとノートに一か月書いて様子を見るという方法が書いてあった。私は2020年くらいから買ったものとか読んだ本とかをエクセルにつけているのだが、欲しいものもその表に書くことにした。すぐ買わないようにしたい。

  12. モノトーンか全身黒のワントーンコーデをしたい
    去年夫の着ないカシミアの黒のセーターをもらったらすごく着心地よくて、ずっとそればかり着ている。それで上下黒のコーデになることが多かったんだけど、すごく楽だった。地味だし老けて見えるかなと思ったんだけど、このあいだファッションエディターの昼田祥子さんの連載で、上下ワントーンコーデで1年過ごしたという記事を読んで、それで全然いいんだと思った。

  13. 自動更新に注意
    いくつか解約できてなくて出費がかさんだので、気を付ける。

  14. ペットボトル飲料を買わない
    仕事に行くときに水筒を持っていっているが、たまにお茶を入れたのに忘れてしまうことがあるので気をつける。

  15. なるべく好きなものから食べる
    けちけちせずに好きなものから食べる。好きじゃないもの、食べたくないもので我慢してお腹を満たさない。

  16. 平日は遅くても6時台に起きる

  17. 夜は12時までに寝る

  18. 人に金を貸さない

  19. 通勤時なるべく買い食いしない

  20. 家計簿つける

  21. 思いつきで余計な物を買わない

  22. 飲みに行かない

  23. 安全運転

    夜学舎関連(8個)

  24. メルマガ更新
    一応毎月サブスタックで月に1~2回更新しているんだけど、今年も継続したい。

  25. 月報を出す
    これも毎月だして、ネットプリントと実店舗で配布している。一応3月までは続けるつもりだけど、4月からどうするかは迷ってる(仕事の都合で忙しくなるから)。

  26. たまった月報を通販に出す

  27. 『B面の歌を聞け』4号を出す
    今回はことばについての特集で、すでに依頼原稿はいただいた。あとは取材原稿と私の原稿をやらないといけない。遅くても5月までには出したいなあ。

  28. また貸棚書店を借りる

  29. HPを消すはてなに一本化する。

  30. はてなのデザインを変える
    横の広告の部分を夜学舎の本に切り替える、プロフィールを変える、過去の仕事のまとめページを作る。

  31. 委託先に売上確認

    掃除系(11個)

  32. 本を買い過ぎない
    読めるだけしか買わない。

  33. 部屋をきれいに維持する
    服を増やし過ぎない、靴を増やし過ぎない、本を増やしすぎない。紙をためすぎない。

  34. 在庫置き場を整理する
    もう少し使いやすくする。

  35. パソコンデータを整理する
    編集者時代のデータを整理する。

  36. 写真を整理する
    昔のいらない写真データを消す。

  37. 教材を整理する
    使わないデータとかプリントを処分する。

  38. 説明書とか書類を整理する

  39. zineの整理

  40. 実家の自分の本を処分する

  41. 実家のいらない自分の荷物を捨てる

  42. コロナ前に買った化粧品を捨てる

    やりたいこと(チャレンジ系)(7個)

  43. 高速道路を運転したい
    今はまだ夫の職場、スーパー、耳鼻科くらいしか行けないので、もっといろんなところに行けるようになりたい。

  44. 車で実家に帰る

  45. 広島に行きたい
    夫が広島に行ってみたいと言うので、旅行で行きたい。私は卒論の調査で何度か行ったことがあるが、実は宮島などは行ったことがないので、呉や宮島なども回って旅行したい。

  46. 台湾に行きたい
    今年はどこか外国に行きたい。

  47. 中国語検定を受けてみたい
    デュオリンゴでしばらく中国語をやっていたのだけど、中断してしまった。今年こそはもうちょっと本格的に中国語をやってみたい。

  48. 動物のぬいぐるみが欲しい
    最近はまっている豊島ミホさんのポッドキャストで、犬のぬいぐるみを買って実家に帰ったというエピソードがあった。私も何か動物のぬいぐるみを買ってかわいがりたい。

  49. 災害ボランティアの通訳登録

    わたしは日本語教師なのでやさしい日本語(日本語が第一言語でない人のためにわかりやすく言い換えた日本語)が使える。あと英語もちょっとできる。何かあったときのために人の役に立つことをしたい。

    戒め系(28個)

  50. 人の持ち物を欲しがらない
  51. 人をむやみにうらやましがらない
  52. 人の悪口を言わない
  53. 噂話や悪口を言わない
  54. 考え方が違う人ってモヤモヤする人のことはそれ以上関心を持たない
  55. 何か一つのことで一発逆転しようとしない
  56. 期待しすぎない
    去年はそれで気持ちの上げ下げがひどかったから、今年は淡々とやる。
  57. 期待したことが得られなかったからといって誰かや何かを悪く捉えない
    たまたまとか、その人とタイミングが合わなかっただけということもあるので、一つのことだけが原因と思い過ぎない。
  58. モヤモヤする人とは距離を取る
  59. 必要以上に自分のせいと思わない、淡々と義務だけ果たす。
  60. 人を神格化しない
    ○○さんが言うからとか、○○さんが紹介してるからとか、むやみに人を崇拝しない。
  61. 自分軸を大事にする
    「〇〇って思われたらどうしよう」で行動しない。
  62. 徳を積む
  63. 損得で動かない
    この人とつながっといたら得とか、これやっといたら得するといった打算で動かない。
  64. 恩着せがましくしない
    「~してあげたのに・・・」って思わない。
  65. 人を褒める
  66. 人に感謝する
  67. 深読みしない
    人の表情、言動を深読みせず、文字通り受け取る、それ以上勝手に妄想して推測しない。
  68. 妥協しない
    「これでいいや」で済ましちゃいけないことを「これでいいや」で済まさない。
  69. ネットだけで判断しない。
    会って、見て、食べて判断する。何事も人の話だけで評価しない。人に合うものが自分に合うかわからない。
  70. 昔のことをグチグチ言わない
  71. ちょっと嫌な気持ちになるSNSから距離を取る
  72. ネットに嫌なことをわーって書かない
  73. 無理に流行りについていかない
  74. 自分の好きなものを大事にする
  75. 自分の違和感を大事にする
  76. 失礼なことをされたり言われたら怒る
  77. やりたくないこと、やれないことは断る

    趣味(6個)

  78. ロシア文学を読みたい
  79. アメリカ文学を読みたい
  80. イギリス文学を読みたい
  81. 豊島ミホの作品を読みたい
  82. 見たい映画を見る見たい映画を我慢せずに見る。
  83. ハイキングに行く

    家事など(9個)

  84. 毎日風呂を出たあと、拭き掃除をするカビ予防で、できたら毎日やりたい。
  85. 放置したままの植木鉢を整理する
  86. 何か野菜を育てる
  87. 月一で洗濯槽を掃除する
  88. 月一でお風呂のカビ予防する
  89. 最低週一ルンバかける
  90. 食品ロスを減らす
  91. パロルの本のレシピを作れるようにする
  92. ゴミの日忘れない

    欲しいもの(5個)

  93. 洗濯機を新しくしたい。そろそろ買い替えたい
  94. 旅行と仕事に持っていけるカバン欲しい
  95. スマホバックほしい
  96. ローファーほしい
  97. メガネ買い替えたい

    美容、健康(3個)

  98. 歯のホワイトニングしたい
  99. シミとりレーザーしたい
  100. 花粉症対策で鼻の穴を焼く手術したい

 

2023年に始めたこと

先日「2023年にやめたこと」を書いたので、今日は「2023年に始めたこと」を書いてみようと思います。

 

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空手

7月くらいにすごく後悔したことがあって、それを9月になっても夫に愚痴っていたら、「僕もうその話聞き飽きたよ、空手道場でも行って鍛え直してきたら?」と言われた。
なんでいきなり空手かというと、うちの近所に空手道場があって、コロナの頃からずっと気になっていたからだ。

私は精神を鍛えたいと思って高校と大学の頃に剣道部に入っていた。
競技者としては全然上手じゃなかったので、もう二度とやらないと思って、引退してからは全然やってない。

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なんかちょっと強く人に出られたら言うことを聞いてしまったり、人に気に入られたくて行動するというところが自分にはある。
それが嫌で、もっと自分軸で行動できるようになりたかった。
なんで空手で自分軸で行動できるかわかんなかったけど、なんとなく直観的に行った方がいいと思って、見学に行った。

最初見学に行ったとき、最初は型をやって、そのあとミット練習、最後に組手をやった。
その道場はフルコンタクトといって、実際に殴ったり蹴ったりして戦う流派で、組手のときに実際に人を殴ったり、蹴ったりする。
私は人を思い切り殴ったのは初めてだったけど、叩くと拳が痛くて、それが結構衝撃だった。ものすごく当たり前なんだけど、人を殴ると自分も痛いっていうのは、やるまでわからなくて、そういう新鮮さが面白かった。

あと、道場の雰囲気がすごくよかった。小学生から壮年の方まで、「押忍」とあいさつしてくださる。組手のあとも思い切り殴り合って「押忍」と礼をしてあとくされがない。

なんとなくこれをやると、自分の他人軸で動くような部分が矯正できるのではないかという気がした。あと、純粋に楽しい。
黒帯を取るには10年くらいかかるそうだ。
そういうふうに、目標ができるのもいいなと思ったので、やってみることにした。

 

モーニングノート

8月に大幅な断捨離をして、本を100冊くらい処分した。
経緯はこの本にまとめました。

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そのあと、ミニマリスト筆子さんのブログを見つけてよく読むようになった。

kokeshiwabuki.hatenablog.com

筆子さんが心を整理するのに、「モーニングノート」というものを推奨されていた。
これは朝起きてすぐノートに3ページくらい思ったことを書くというものだ。
『ずっとやりたかったことをやりなさい』という本でやり方が詳しく紹介されている。
私は時々、急に昔のことを思い出して、うわ~となったり、
何かささいなことがきっかけで急に気持ちがネガティブになったりするということがある。
そういうときにネットにわ~って書いてしまうことがあった。
だけど、それがあんまり健全じゃないなって思うようになってきた。
表現と鬱屈解消を別にしていきたいなって思う部分もあったので、
そういうふうに思うときはモーニングノートに書くことにした。
そのおかげかわからないけど、割とフラットに毎日過ごせるようになってきたと思う。
最近忙しくてできなかったり、1ページとか数行しか書けない日もあるけど、
それでも書いてると元気になれる。
表現にもいい影響が出たらいいな。


運転

このブログにも書いたんだけど、夫に職場まで連れて行ってほしいと頼まれて(夫は免許がありません)私が朝夫を職場まで運転して連れていくことになった。
kokeshiwabuki.hatenablog.com
20年近くペーパードライバーで自信がなかったので、ペーパードライバー教習に行って、練習した結果運転できるようになった。

運転してみて思ったのは、必要な技術を学んで練習を積めばできるようになるということだった。
こう書くとすごく当たり前のことなんだけど・・・。

わたしは今まで、心のどこかで、才能のある人に憧れがあり、才能を発掘されたい欲がずっとあった。だから、自分のできる範囲のことしかしたくなかったし、無意識で褒められることとか評価されそうなことを選んでやることが多かった。
でも、自分が一生やりたくないしやれないと思った運転ができるようになったことで、自分のその無意識の思い込みというか、認知の歪みみたいなものに気づいた。

空手を始めた動機とちょっと重なるかもしれないんだけど、多分私はそういう自分の殻とか無意識の行動パターンとか物の選び方を打開したいんだと思う。
これも一種のアンラーンなのかもしれない。

 

kokeshiwabuki.hatenablog.com


みなさんも2023年に始めたことややめたことがあれば教えてください。




 

 

文学フリマ京都8に出て思ったこと

2024年1月14日にみやこめっせで開催された文学フリマ8に出ました。
639出店・707ブース、出店者・一般来場者あわせ3,643人、過去最大だったそうです。

今年は、委託で販売してくれるイベント以外の出店は控えようと思って、最後のイベントになります。
来てくださった方、買ってくださった方、ありがとうございました。
新刊も出さなかったので、売り上げはまずまずでした。

前は目の前で立ち読みされた方が買わないといちいち凹んでいたのですが、
今回は全然そういうことを思わなくて、好きにしてくださ~いという気分でした。
もっと早くこの境地に至りたかった・・・。

私はなんでほかの人みたいに楽しめないんだろうというのが、いつも気になってました。
元小説家の豊島ミホさんが小説家をやめた経緯を綴った『大きらいなやつがいる君のためのリベンジマニュアル』の中で、豊島さんが小説家をやめた原因の一因として、自分ルールでなく相手ルールに合わせすぎたことを挙げていました。

すごく耳が痛い。
私は自分のしたいことをしたくて出版レーベルをやってたはずだったのに、
いつの間にか出店し続けるうちに、だんだん楽しめなくなってきていました。
誰かに発掘されたい、また出版社から本を出したい、ここで誰かに見つけてもらって原稿依頼が欲しいといった気持ちを捨てきれませんでした。
私が注目されたかった界隈で話題になるものとか売れるものを作らないといけない、その価値観に寄せていかないといけないといった気持ちに支配されていたように思います。

一冊の本やイベントで「自分が発掘されて一発逆転したい」みたいな期待がすごくありました。自分ルールで始めたつもりが、知らず知らずのうちに相手ルールに乗っかっていたのです。

でも、昨日は「今日が最後の文フリ」と思うと、気持ちがすごく穏やかでした。
『言葉の地層』を自分で出して、去年1年売り歩いてみて、自主制作に関しては自分の実力で行けるのはここまでくらいかなとわかり、やりたいことはやりきったという気持ちもあり、ある程度納得できたので、しばらく文フリには出ないことに決めていたからです。

自分にとってこの一年は大きな挑戦でしたが、その結果は期待を裏切るものでした。
期待が大きすぎたのです。
期待が大きすぎるというのは、自分を大きく見積もりすぎていたということでした。
また、それと同時に一冊の本やイベントで「一発逆転はない」ということが、出続けてよくわかりました。
なんていうか、いい意味で現実が見えました。
もしかしたらもうすでに出す前から分かっていたのかもしれません。
それでもやってみたいと思わせる何かが出版にはあります。
文フリに出ながら、少しずつ現実を受け入れ、自分の身の丈に納得し、それを受け入れる準備をしていたのかもしれません。

昨日は数年ぶりの友人知人に会え、まるで同窓会でした。
こうやって仕事でも同級生でもない人と出会え、近況を確かめ合える場があるって幸せなことだなと思って、久しぶりに楽しいなと思いました。

新規参入する人、ずっとで続けてる人、一回だけでやめちゃう人、商業デビューして卒業する人、文フリにはいろいろな方がいると思います。
きっと自分はその中の数多いる出店者の一人なのでしょう。
だけど自分はどこかで自分は特別だと思いたかった。
でもホンモノじゃないと自分でもうっすらわかってて、だけど、それを受け入れられなかった。
1年やってみて、やっと自分の平凡さを受け入れられたような感じです。
そして、改めてずっと続けている人の根気や熱意や創作欲に尊敬の念を抱きました。

今後の新規参入者と出店者の皆さんに幸あらんことを。


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2023年にやめたこと

2023年にやめたものがいろいろあるのでまとめてみました。

 

メルカリ


これまで本を売ったり、服を買ったり、こまごました生活用品やちょっと試してみたい新商品などを売り買いするのに使っていました。

メルカリは売上金を下ろすのに手数料がかかるので、何か買うか、メルペイという電子マネーとして使っていました。

アプリで買い物すると、お金を使っていると意識せず、気軽に買える分、余計なものまで買ってしまうことも多かったです。
また服などは5着に1着くらいは失敗してしまうことがありました。

また、結局何か売れても現金でもらえないと、何か買わないといけないという気分になり、余計なものを買ってしまうこともありました。

暇つぶしにアプリを見ているうちに、無理に欲しいものを探して時間を浪費することもありました。

少しの節約のためにお金も時間も浪費しているんじゃないかという気持ちになったので、思い切ってアプリをアンインストールしました。


Twitter


ある日パスワードが脆弱でアカウントがロックされてログインできなくなりました。
そこからいろいろ試したのですが、復活せず、そのまま使わないようになりました。

Twitterはログインしないと投稿が見られないので、リンクなどを見るためのアカウントは持っているのですが、自分の活動についての投稿はしなくなりました。

数年前からTwitterの使い方とか距離の取り方を悩んでいたこともあって、この際やめてみることにしました。

宣伝のためと言いながら時間を浪費したり、人との距離を間違えたり、人を情報と見るような感じになってしまって、よくない影響の方が大きかったので、このタイミングで思い切ってやめてみてよかったです。

本も売れなくなるかと思いきや、意外と売れたので、もっと早くやめたらよかったなと思いました。

yagakusha.hatenablog.com


Facebook

宣伝が多いのと、やっぱり人の投稿を見てモヤモヤしたりすることが多かったので、少し距離を取ろうと思って半年くらいやめていた時期がありました。

私は、モヤモヤしているとそれをFacebookに書いて人に見てもらうと自分の考えが客観視できてちょっとすっきりするのですが、逆に私の投稿を見てモヤモヤする人もいるみたいなので、どうなんだろうという思いもあり、ちょっとやめてみました。

年末にどうしても我慢できないことがあって、またときどき投稿するようになりました。

はてなブログ

しばらくこのこけし日記をやめていた時期がありました。

kokeshiwabuki.hatenablog.com
転職しようか迷っていた時期で、自分の気持ちが定まるまで不用意なことを書かないようにしようと思ってやめていました。

気持ちのモヤモヤを吐き出すよりももっと人に有意義な情報を伝える媒体に変えようと思ってリニューアルして使い直すことにしました。

kokeshiwabuki.hatenablog.com


こうして見直してみると、去年は自分にとって習慣として続けていたことを整理する年だったのかなと思います。


1/30追加
Macのパソコン

ずっとMacのパソコンを使っていましたが、2021年にキーボードに水をこぼしてから調子が悪く、とうとう動かなくなってしまいました。
高いしそこまでMacに思い入れがなかったので、iPhoneはとうの昔にやめていたのですが、この機会にパソコンもMacユーザーをやめることにしました。
Macについてる機能はほぼWindowsにもついてるし、そもそもテキストファイルしか使わないので、Macである意味があまりありませんでした。
Macユーザーの人がフォントとか書類のデザインのフォーマットがいいとか言うけど、そこまでデザインにもこだわりないし・・・。

それでも使っていたのは、強いて言えば見栄とMacを使っているという自己満足くらい・・・。
でももうパソコンを持ち歩く機会も減ったし、そんなしょうもないものにお金をかける意味もないと思い、買い替えにあたって、MacはやめてWindowsに変えました。
一年使ったけど、別に不満はない。もっと早くすればよかった・・・。